ビーグリーマンガの感想・レビュー190件<<12345>>「だがこれがいい」としかいえないな...闘神サイト 石山東吉マンガトリツカレ男よくわかんない設定や色々ツッコミどころがむちゃくちゃあるんだけど、「だがこれがいい」としかいえない。絵のタッチは師匠の車田正美に似ていて内容も車田正美っぽさを感じる。「包丁人味平」の白糸ばらしネタがあったり、仲間の四天王っぽいが登場するが最終決戦前に死んだので名前と顔がほとんど一致しなかったりしたが個人的には好きだな「漫画家になりたい」?だったら黙ってこれを読め!!!めぐみの春 加藤礼次朗名無ししかし読んだからといって漫画家になれるわけではない。「じゃあどうすればいいの?」の正解はどの本にも書いてない。なぜなら正解なんてないから… 主人公・めぐみは「自分が描きたい、描くべき漫画」がなにかを模索し続ける。 賞を取れる漫画ってなんだろう、編集がOKをくれる漫画ってなんだろう。 本作の中では、流行を取り入れた万人受け狙いの漫画よりも、作者本人が描いていて楽しいと思える漫画を描く方がいいと言っているけど(それを全面肯定しているわけではない)、それが漫画家としてあるべき姿かといえば絶対そんなことはない。需要があるなら一時的な流行に乗ったっていい。 どんなプロでも、ボツられる、上手く描けない、連載もらえない、売れない、悩みは尽きない。 正解が欲しかったら、見つかるまで描き続けろ!!!!!!!!昔の俺はなぜこの面白さを理解できなかったのか蛮勇なり 笠原倫starstarstarstarstarマンガトリツカレ男中学生くらいの時読んだときはあんまりすごさがわからなくて、その後山口貴由の『蛮勇引力』のあとがきで「蛮勇なり」が作品の原動力になっていると書かれていたそうなんだというぐらいの認識でしかなかったが久しぶりに読み返したらマジでなんで俺はこの面白さを理解できなかったんだと思うくらいよかった。 最近歳のせいか気力が欠けたなとか思うときもあったりするがそういう時には「蛮勇なり」と村上もとかの「ドロファイター」の第1話と7巻を読み返して気力を取り戻すかなFinal Phaseは2つあるFinal Phase 朱戸アオたかこちらの青い表紙はFinal Phaseの『出版社ビーグリー版』です。Final Phaseはこの他に赤黒いダークな表紙の『PHP研究所版』もあるのですが、**作品の内容は全く一緒**です。 ▼ビーグリー版のPHP版との違い ・表紙が違う ・標題紙がない ・絵のコントラストが強い **・扉絵と目次・人物紹介がない** **・「特別収録 羽貫ファイル」がない** 自分は断然PHP版の方が好きですね。 コントラストが丁度いい感じで、色がきれいで見やすいです。ビーグリー版は、妙に色が濃くて主線が浮いている感じがしました。 そしてなんと言っても扉絵(目次)と巻末の特別収録…!! 羽貫が過去に発生した疫病についてまとめた(という体の)資料は、現実で発生した感染症で読み応えがありますし、これを**『本編を読み終わった余韻に浸りながら読むところまで作品の一部』**と言って過言ではないと思います。 そして読後に気づいたのですが、巻頭の扉絵と目次も非常に素晴らしいんです…!**『目次の扉絵から、実は物語は始まっている』という演出がニクい。**巻末の特別収録がないため目次も削除したのでしょうが…だったらせめて扉絵だけでも残してほしかったです。 あえてビーグリー版の良いところを探すとしたら、ページ数が少ない分200円ほど値段が安いところでしょうか…。作品を120%楽しむならPHP版(赤い表紙の方)をオススメします。 ▼PHP版(赤い方)の配信元 ・Kindle ・honto ・BookLive ・BOOKWALKER ・紀伊國屋書店 ・ブックパス ▼ビーグリー版(青い方)の配信元 ・ebookjapan ・まんが王国 ・シーモア (画像はビーグリー版とPHP版の比較画像) 時代を感じるサラリーマン4コマギャグなのにあなたは会社へ行くの ザビエル山田名無し※ネタバレを含むクチコミです。この題名、読後に心にしみてくる青い空を,白い雲がかけてった あすなひろし名無し主人公の日常生活を中心にした一話完結的話の連載形式で、 古い漫画だけれど当時としては斬新なギャグも出てきたり、 ちょっともの悲しい話も交えたりしながらの、 読後には心が温まる、そんな漫画でした。 いまでも何かをキッカケに思い出すことがあります。 抜き打ちテストを連発する先生とか、 飼い猫についての話とか。 最初はギャグが面白くて読み始めたけれど、 ギャグ話で日常生活感が壊れることもなく、 話のシリアスな部分を壊すこともなく、 各話ごとに面白くて考えさせられる話で、 何度も読み返しました。 代理母出産に必要な『覚悟』を知る会いたかった。-代理母出産への挑戦- 折原みと 向井亜紀名無し※ネタバレを含むクチコミです。 変わるものと変わらないものSHOP自分 柳沢きみお野愛いいところも悪いところも納得できないところも含めてこの漫画がとても好きです。 どの側面も全部大好きな人間なんていないし、何を選んでも苦しみや痛みがなくなることなんてきっとない。 会社が倒産し恋人に振られ全てを失った青年・チョクがとある出会いから古着屋を経営し、出会いやわかれを繰り返し成長していく物語。 このチョクという青年がなかなか憎めないヤツなんですね。 愚直だけど優柔不断、優しすぎるけど妙にドライなところもあるし、流されやすいし小心者。でもいいヤツすぎるくらいにいいヤツなんです。心の隙間を抱えてる人たちが、チョクに集まってくる理由はなんとなくわかる気がします。 そしてこの漫画の1番好きなところは、チョクが古着屋をやりたいわけじゃないというところ!! 「古着屋だったらできるかも」と周囲の人から服を集めたりアドバイスを受けてなんとか店を開き、様々な困難を乗り越えてもなお、チョクは別に服を好きにならないのです。ギターをはじめたり、ビールの美味しさに目覚めたり、魅力的な女性と出会ったりしながら自分のやりたいことを探していくのです。 脱サラしてお店を経営するだなんて、夢でしかない憧れでしかないと思うけれど、そりゃ悩みは尽きないよね…って現実を見せてくれます。 悩んで流されて苦しんで、そんな日々の中で自分を突き詰めていくのが人生なのかもしれません。 最終話はめちゃくちゃ駆け足すぎるし、チョクの仕事や恋愛のその後が知りたくて仕方がないけど…人生死ぬまでどうなるかわかんないもんね、と自分を納得させています。 そして大市民シリーズと同じくブレないギャル批判がすげえ。とんでもねえ。 茶髪ガングロ厚底厚化粧へのヘイトスピーチがとんでもないですけどこれは柳沢きみお先生の一貫した主張なので、もうなんとも思わなくなりました。 そういう個人的な主義主張を抜いたらとても好きな漫画です。そういう主義主張がやばいなと思える世の中になったのはよかったと思います。 時代は変わったなあ と 時代が変わっても変わらないなあ 両方を味わえる作品だと思いました。わたしは好きです。 日本沈没チームによるオムニバス短編九段坂下クロニクル 一色登希彦 元町夏央 大瑛ユキオ 朱戸アオstarstarstarstarstarひさぴよ2011年をきっかけに取り壊された神保町にかつて存在した九段下ビル。築80年の歴史ある建築物を舞台に、4人の作家が、それぞれの時代の人間ドラマを描いていく作品です。ビルの場所は神保町ということもあり、漫画家とも少なからず縁のあったビルだったことが伺えます。 執筆している4名の作家さんですが、一色登希彦さんがスピリッツで「日本沈没」を連載していた時のスタッフが、元町夏央さん(元夫婦)、大瑛ユキオさん、朱戸アオさん、という繋がりがあります。(私は勝手に日本沈没チームと呼んでますが) 収録作 『スクリュードライブ らせんですすむ』一色登希彦 『ごはんの匂い、帰り道』元町夏央 『此処へ』朱戸アオ 『ガール・ミーツ・ボーイズ』大瑛ユキオ いずれの作品もそれぞれの作家さんの持ち味が感じられる短編です。なんだかんだ一色節が好きなんですけど、やはり今オススメするとすれば朱戸アオ先生でしょうか。朱戸アオさん目当てで、この本を手に取る人も少なくないと思いますが、インハンドやFinal Phaseより以前の作品も読みたい、という方は読んで損はありません。この本の中で最も大きなドラマを描いてましたし、ひときわ記憶に残る作品でした。The!!!料理マンガ旬 ~味彩の匠~ 高倉みどり漫画を読む女S読了しました。 ・一貫して主軸がそばつゆなのでまとまりがいい ・大げさすぎないのがすばらしい ・登場人物が面倒くさくない ・青沼さんが(ハゲではないけど)かっこいい、すてき ・ラストの頁がとてもいい 好きなモノローグ ・細胞膜の原理だわ さしずめ半透明のキャベツ膜 好きな展開とか ・(大会主催者のお金で行く)小樽で豚丼 ・涙を流す青沼さん ・父の持たせてくれたスイカ *** 今読みすすめているんですがおもしろいので読み終わったら感想を書きます。 ラーメン発見伝の芹沢さん(ハゲ)が好きなんですけど、こう、主人公に指針をくれるハゲ、じゃなくて存在がいるというのはとてもいいなと思います。 グルメバトルやそのインフレ化だったりそのやり過ぎな表現(食べた審査員が別世界に飛んでいくアレ)が嫌い…大嫌いなので、これはいい感じに進んでいて期待大です。 ゴッドサイダーのスピンオフではなかった鬼哭忍伝霊牙 巻来功士マンガトリツカレ男タイトルに鬼哭と付いていたので、「銀牙 -流れ星 銀」のスピンオフである「銀牙伝説 赤目」のような鬼哭一族の祖先の話かなと思って読み始めたが関係はなかった。 時代背景的には、織田信長の天正伊賀の乱あたりから秀吉が生きているあたりなのかな。長期連載とか前提だったのか全2巻のうち1巻はタイトルである「鬼哭忍伝霊牙」の鬼哭霊牙は登場せず、両親の鬼哭霊馬と胡蝶がメインで話が進み鬼哭霊牙の活躍は2巻以降になる。鬼哭霊牙が両親の復讐のため戦い続けて復讐先である秀吉の前まで行って最後に敵に囲まれてどうなるかというところで終わった。 なんか全てが間違って覚えていたメタルK 巻来功士starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。当時の子どもたちは耐えられたのか…!?サイファー かとうひろしみど丸自分はリアルタイムの世代ではないのですが、人から「恐ろしい漫画がある」と言われて読みました。何が恐ろしいかと言うと本作はコロコロコミックで連載されていたということ! 超能力者サイファーとして目覚めた少年イッキが立ち向かうのは人間の脅威であるモンスター、ガイ魔。 このガイ魔が毎回かなり怖い。身近な人物に擬態したり無関係の人間を操ったりと、メンタルをゴリゴリに削る戦法を取ってきます。イッキのガイ魔との初戦は壮絶以外の何物でもない…。 怖いだけでなくグロさもバッチリ兼ね備えています。人間が真っ二つになったり首が飛んだりドロっと溶けたり…残酷描写はかなり気合が入っていて、当時のコロコロこれがOKだったのかという驚きがありました。 ちょっとネタバレになってしまいますがクライマックスもガイ魔のボスを倒してめでたしめでたし…とはいかないのが恐ろしい。最終ページがこれほどビターなコロコロのマンガ、自分は他に知りません。 あらゆる面から幼少期に読んでいたら自分はトラウマ間違いなしでした。大人になった今読んでも怖い。 マンガ図書館Zなどで全話公開されていますので、未読の方はぜひ震えてほしいです。 https://www.mangaz.com/book/detail/44531 ヘルバスターの次くらいに好き迷宮魔術団 巻来功士starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男中世オランダへ渡った月見信継がオランダ人女性と結婚し娘ができたが、魔女狩りにより妻と娘を失う。月見信継も重傷になるがその際に悪魔と契約して吸血鬼になりサーカスのような感じで拷問ショーを行う魔術団で各地にいき悪人を殺しながら魔女狩りの実行者であるロメ・バリアーニを追い詰めていく。一話完結で男女の愛が絡んで強引とも言えるハッピーエンドになるがこれに慣れてくると最高に面白い。 色々あったけど最終回もハッピーエンドでよかったよ。あと娘のミーナの目がちょっと怖い巻来功士作品の中でもトップクラスに好きヘルバスター~地獄を狩る者~ 巻来功士starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男俺が巻来功士の好きなところである勧善懲悪とエログロと怪奇がいい感じのバランスで入っていてちょっとしたギャグもありストーリーもいい話なのかどうかもわからないが勢いのあるいいマンガだと思う。最終回になってもあんまりちゃんとした完結もしていないが俺はこういう勢いがすごいマンガが好きだなと再認識した。ミキストリの続編ミキストリII ~太陽の死神~ 巻来功士マンガトリツカレ男ミキストリから数年後の世界 ミキストリが有名な暗殺者なので妻子に影響がでないように妻の恵子と息子の光と一緒にロシアの奥地で生活をしている。生活を維持するためにロシア政府や妻子を守る傭兵に支払い続けるために暗殺者の仕事をしている。 大枠な流れはミキストリと同じで各地の神話などを絡めながら物語が進んでいくのだが気づいたら終わっていた。もう少し続いて欲しかった。 時間を"貯蓄"できる世界で得られるもの、そして失われるもの #1巻応援ヒューストン 単行本版 トラ太郎sogor25時間を貯蓄できる技術「ヒューストン」が普及した世界。 子供の頃から誰よりも時間を大切にし、「ヒューストン」による時間貯蓄を積み重ねていく主人公のエリカ。大人になって貯めた時間貯金を使って旅行する、という夢のため順調に貯蓄計画を進めていた彼女だったが、実は彼女の人生には小さな歪みが生まれていて…という物語。 エリカには幼い頃に時間を大切にするようになった背景があって、「ヒューストン」をとても有効に利用しているように見える。しかしながら、家族や周囲の人々との関わりの中で徐々に"変わっていく"彼女の様子がヒューマンドラマとして凄く面白い作品。 そして、そんな彼女の動向とは別のところで「ヒューストン」という技術の開発背景と、そこに横たわる陰謀が描かれる。このSF的視点も作品の面白さの1つであり、これがエリカの人生にどう関わってくるのかも楽しみな作品。 1巻まで読了。面白いが感想が難しいミキストリ 巻来功士マンガトリツカレ男乗車中のバスのトラブルに巻き込まれて主人公は全身火傷を負い、治療のため火傷の跡にアステカ文明の神官の皮膚を移植したら「素手で心臓を抜き取る」を必殺技を覚えて殺し屋になり、多額の報酬を得ながらさらわれた妻を探している。途中で改造された妻が対面したり、いろんなところで殺人や神殺しをしたりとして続いていく。 主人公が元考古学者で暗殺者、友人が小説家なので一応自然な感じで各地の神々や神話を説明もあったりと面白い。 ただ文字が多いのでスマートフォンではなくタブレットなどで読んだ方がいいと思います。 ミキストリのスピンオフだったんだなMagic Paradise ダニー・エルフマン・シリーズ 巻来功士starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男ミキストリのダニー・エルフマンはまだ駆け出しの小説家という扱いだったが、これは小説家として大成したダニーが過去の自分の出来事を回想していく形で物語が進む。ミキストリに比べてアクションはなく、ホラー/オカルト/怪奇話は要素の方が強い 全1巻で後半になればなるほど面白くなりいい感じの最終回で終わるので個人的には好き。ただ夜寝るまえに読むには重いかな コロコロコミックと同じかそれ以上のハイテンションTHE 大市民 柳沢きみお野愛ビールだけでこんなにアッパーになれるはずがない。 テンションの高さがコロコロコミック並。 漫画としては面白く読んでいるけど山形が人として好きかと聞かれたらわたしは首を傾げますね!!でも薄いカツ食べたいし寝かしビール飲みたいしカキ氷食べたくなっちゃったりしたよね!! 読んでいるとこちらもよくわからないけどテンションが上がって怒りなのか喜びなのか空腹なのかよくわからないけどテンションが上がります。(某政治家構文) 漫画読んでて「うるせえ!」って思ったのははじめてですね。無音なのにうるせえの凄いと思います。 人としてはどうかと思うけれども山形の周りにいる人たちは楽しそうにしてるし、夏の終わりから秋口にかけては少しだけ静かになったし憎めないっちゃ憎めないんだなあ…。漫画としてはまあ面白いし料理は美味しそうだし…。 にしてもビールだけであんなにアッパーにはなれねえ!ぶたぶたさん的クリスマスの奇跡クリスマスのぶたぶた 安武わたる 矢崎存美 メイブルウ野愛世界中に漂う閉塞感は無視できないし、暑いし雨ばっかり降るしなんだか気持ちが晴れない。優しい気持ちになりたい。 だからクリスマスのお話が読みたくなったんだろうし、ぶたぶたさんに会いたくなったんだと思う。 やっぱりぶたぶたさんは優しいです。しかも今回はサンタさんなのです。 登場人物のほとんどは大人の女性だから、直接ぶたぶたサンタからクリスマスプレゼントという物語ではありません。それでも優しく寄り添ってくれたり、すれ違ってしまった大切なひとからのプレゼントを届けてくれたり、素敵な日常を過ごすためのきっかけをくれるのです。 ぶたぶたさんはとても優しいけど、あくまでもきっかけをもたらす存在で、登場人物達はみんな自分自身で大切なものに気づいて前を向いています。 まさにサンタさんのような距離感で、一歩進む勇気をくれるのがぶたぶたさんらしくて素敵なのです。 ぶたぶたさんから優しさと癒しをもらって、前を向いて生きていかねば…。宜保愛子の自伝的マンガ宜保愛子の学校のこわい話 東堂洸子 宜保愛子starstarstarstarstarひさぴよ> 「みなさんこんにちは。私の名前はぎぼあいこ。小学五年生。」 このあらすじを見た瞬間、ゾッと寒気がしました。 霊感ではありません。 実に興味深い漫画だ…という第六感を感じたのです。 宜保愛子(1932 - 2003)さん、ご存じの方も多いと思いますが、かつて一世を風靡した心霊番組に出演していた霊能力者です。 その人生は波瀾万丈なもので、幼少期の事故によって左目をほぼ失明してしまい、それがきっかけで霊能力に目覚め、人には見えない霊や魂が見えるようになるという漫画の主人公みたいな人物です。そんな宜保さんを主人公にして学校の心霊現象を解決するストーリーだなんて、絶対面白そうだと思いませんか…。 ひとまず読んでみての感想ですが、いずれも1話完結型なので読みやすいです。主に学校で怪現象が次々と発生し、それを宜保さんが霊を説得するなどして解決します。 かなり怖い話もあり、ちょっとハートフルな話もあり、心霊学園漫画としてなかなかの面白さです。中には「これはさすがに漫画向けのエピソードだろうな〜」と思ってしまう部分があるのは否めません。宜保さんが美少女すぎるし、時代背景も明らかにおかしいです。 宜保さんは1932年生まれですから、当時の学校生活はバリバリの軍国教育の時代だったはずです。なのに学校は昭和の雰囲気で、水洗トイレが登場したり、服装や設備が現代的すぎます。演出として仕方ないとはいえ、さすがにストーリーとの違和感はありました。 ところが3巻の3話目「鉄矢ちゃんの悲しみ」の回以降で、この漫画はまるっきり別の漫画へと変わります。 > 「ここからのお話は私が生きてきた戦争の時代のお話をしたいと思います」 というモノローグが突如現れ 「えっ・・? じゃあ今までの話はなんだったんだ・・・」 という気持ちは置き去りに、物語は戦時中の体験を描いたエピソードへ変わっていきます。 服装もモンペ服に変わり、厳しい軍国教育と食糧不足に悩まされる日々。最大の理解者だった兄を戦争で亡くし、弟も交通事故で亡くしているんですよね…宜保さん。 そして、空襲で地獄のような体験をします。生きてる人と、霊の区別がつかなくなるほど悲惨な状況に、宜保さんは遭遇してしまうのです。 後半はとても重い話が続きますが、それだけ宜保さんにとって戦争のことは忘れずにはいられない記憶として残っているという事が伝わる内容でした。 ===補足=== 他にも宜保愛子さんの過去が語られている漫画として、『MMRマガジンミステリー調査班』があります。 第2巻のノストラダムス大予言1999「人類は滅亡する!?(前編)」に宜保さんがゲストとして登場。キバヤシ達に、霊界の話や自身の幼少期の体験を語っています。興味があれば併せて読むと良いでしょう。 ココロとカラダがチグハグな成人漫画からだのきもち ナヲコあうしぃ@カワイイマンガ三味線漫画『なずなのねいろ』1巻刊行に合わせて、ナヲコ先生が成人誌で発表して来た作品を纏めたのが、この短編集。まずは掲載誌を列挙する。 ●漫画ホットミルク ●COMICプチミルク ●COMICアリス倶楽部 ●コミックメガキューブ ●ポプリクラブ ●同人誌 大学生から大人×高校生、高校生同士、子供同士、ロリ×ロリ、ショタと多岐に渡る。ショタ以外は性的描写あり。みんなれっきとした、エロ漫画だ。 しかし、はっきり言うと…… 「これでエロいことは出来ねぇ!」 細やかな感覚、しんどい背景、大き過ぎる感情にいちいちグッと来るので、正直この作品達で、ナニも出来ない。絵のエロさに体は反応するのに、圧倒的な感情に心を持っていかれる結果、ココロとカラダは引き裂かれ、読後には重い余韻と少しの罪悪感が残る。 傷付いた心を癒すように体を重ねたり、身体に刻む記憶としての性交だったり、知らない部分を見つけた喜びだったり……痛くて優しい、温かくて切ない、そんな機微をこれでもかと刻み付けてくる。 こんなの、もう忘れられない。 ♡♡♡♡♡ ●マイガール 身体が繋がれば、心は繋がるの? ●ひとつだけ 好きなものを頬張る貴方が好き。 ●大切な人 渇きを潤す様に、体を重ねる小学生達。 ●駅 兄妹と他人を行ったり来たりの二人の子供は、何度目かの停車場に立つ。 ●おねえさん改造計画 24歳に見えないお姉さんは可愛く変身して、秘密のバイト。 ●デュオメイト カワイイあの子と連弾したい女の子。でも相手が来なくなっちゃった……。 ●八月の夢 教師はあの女子生徒に、聖性と劣情を重ねていた。そのバランスが崩れる時……。 ●Brand Mew Menu 喫茶店の子に出前を頼んだら、相手は僕を知っていた。えっ、地味なアイツが? ●明日 2年前の誕生日のイザコザで、絶交していた二人。その理由とすれ違っていた心は……? ●ナキムシのうた 兄弟のように育った幼馴染みと再会。でも何かつれない……。 ●テンション・ナビゲーション 1・サークルの飲み会で万年幹事のハイテンション女子。笑顔以外の顔を見たい。 2・セックスで何が分かる?という先輩と、本心を知りたい後輩。 3・過去の事件のせいで、彼氏から優しくされる女子。でも本当は……。三味線弾いていい?存在賭けて鳴らす音なずなのねいろ ナヲコあうしぃ@カワイイマンガ大切な誰かに教わった物。最早分かち難く身についた行為。大好きなそれを、奪われるとしたら……。 ♫♫♫♫♫ バンド活動に飽きていた高校生・伊賀は、小さな年上の女の子・なずなの津軽三味線の音に触れる。 そのとんでもない音に魅了された伊賀は、なずなに三味線を教わろうとするが、なずなはやると言ったりやらないと言ってみたり……。 伊賀が頑なななずなの心の殻を、少しずつ優しく剥いで行くたびに見えてくる、なずなの心の傷は痛々しい。 全3巻中2巻を費やして、なずなが三味線を「弾きたい」と「弾けない」を行き来する物語は余りに繊細で、苦しい。しかし、なずながそのドラマの重さから解放され、自分らしく三味線を鳴らす時、物凄いカタルシスに満たされる。 ♫♫♫♫♫ 自分の三味線の音は血であり、過去であり、自己であるなずなにとって、三味線を奪われる事は、己の存在を否定される事だった。 例えば同じ津軽三味線漫画『ましろのおと』で、祖父の音を捨てて、自分の音=自分の存在証明を得るべく迷走する主人公の澤村雪と、苦しむポイントは違うが「自分の音=自己を鳴らす」という命題は共通している。 むしろ澤村雪の姿は、なずなの姉を神格化し、なずなの姉の様になりたくても叶わなかった、伊賀と同学年の橘ハルコの方に重なる。 『ましろのおと』に興味のある方は、2008年に同様の命題にチャレンジした『なずなのねいろ』も是非、読んでみていただきたい。<<12345>>
よくわかんない設定や色々ツッコミどころがむちゃくちゃあるんだけど、「だがこれがいい」としかいえない。絵のタッチは師匠の車田正美に似ていて内容も車田正美っぽさを感じる。「包丁人味平」の白糸ばらしネタがあったり、仲間の四天王っぽいが登場するが最終決戦前に死んだので名前と顔がほとんど一致しなかったりしたが個人的には好きだな