白泉社マンガの感想・レビュー762件<<1213141516>>聖女(大嘘)と悪魔のタッグ聖女ヴィオラ・ロスは騙る 麦畑茶々子名無し面白かったしすごい完成度だった!けど肝心のヴィオラがニコを惚れさせたところあんまり良くわかんなかったかな・・・。けどなんかそれがどうでもいいと思えるほど「面白い漫画オーラ(※よくわかんないけどこの漫画面白そうと思わせるオーラ)」があるので麦畑茶々子先生の次回作に期待してます。大正タイムスリップ浪漫、そしてブロマンスゴールデン・デイズ 高尾滋nyae※ネタバレを含むクチコミです。不死者と死の匂い #1巻応援勇気あるものより散れ 相田裕あうしぃ@カワイイマンガ死の匂いがする、と感じて読み進める。不死者の物語であるはずなのに、登場人物の誰もが死と隣り合わせの様な、妙な悲壮感で前のめりに進んでゆく。 不死の眷属の女性と、彼女から血を分けられた元会津藩士。不死者を殺す事ができる刀を求める二人の戦いは、「大切な者」を殺す予定に向かって進んでゆく。 新たな目標に再び生き甲斐を見つける元会津藩士。美味しい食べ物を知る不死の女性。活き活きと前進し、刀を振るって躍動する二人。 しかし切られれば深く傷つくし、強力な敵の前に危険は尽きない。不死者の尊厳を奪う構造は江戸幕府滅亡後も残り続ける。そしてなんと言っても「不死者を屠る刀」という、強力なジョーカーの存在。残酷さに震えながら、読む手を止められない。 そこにある切なさからは「強力なサイボーグだが代償に短命を宿命づけられる」という『GUNSLINGER GIRL』と同様の、悲しい袋小路を想起してしまうが……。最後の神造種 美しい子ウスムガルドゥルアンキ 三浦建太郎 スタジオ我画名無し性別もなければ、人間でも精霊でも神でもない。けれど英知に富み誰もが心をとらわれる美しさを持つ子供・ウスムガル。 生まれてまもなく“聖地”と呼ばれる場所へ送られ、人間に育てられる。同世代の人間の子どもたちとの関わりの中で自分と他人との違いに複雑な思いもあるが、人間にはできない“神との対話”をしながらたくましく成長している。 主人公・ウスムガル以外にも魅力的なキャラクターが出てくる。 ウスムガルを育てた夫婦が飼う犬・フワワ。いわゆるパトラッシュ的な、大きく名前の通りふわふわでとても賢い。 ウスムガルとよく一緒にいる、半獣神的なパンという子ども。このキャラはどこで生まれてどうして人間の世界で普通に生きているのかは謎。 そもそもウスムガルを生み出した神さまたちも、ウスムガルを愛でる姿が本当の親のようで微笑ましい。 2話目に出てくるタセ村のキルタを始めとした子どもたち。狩りのための石弓をウスムガルに頼んで作ってもらったことで仲良くなる。 ウスムガルの家のかまどに住む精霊?自称・かまどのお姉さん。 生まれた時には「美しさで数多の者の運命を翻弄する」と言われていたウスムガルが紡ぐ新な神話。この新連載は絶対面白い! 重いけど、可愛いおもいさんおもいがおもいおもいさん 矢野稔貴Pom タイトル最初見て、よくわからず読み始めたけど、コミカルだし現実離れしてる所が面白いと思いました。 みとんの両くんに対する思い、発言がひたすら重すぎるのです。 だけど、何故か可愛く見えてしまうんだよなぁ。 みとんの家族も大分変わってる。 だけど家族愛がとても強くて素敵と思うところも。 ほんわか、クスッと笑わせてもらいました。元・武士が「母親を殺したい」不死の少女と出会う勇気あるものより散れ 相田裕名無し※ネタバレを含むクチコミです。小気味良くて耽美でほんの少しシリアス……これは名作だわパタリロ! 魔夜峰央たか初めて読んだ魔夜峰央作品。想像してたより全く癖がないうえに、「昔の作品だからそういうとこあるよね…」という忖度を全く必要としない、リアルガチで今読んでも本当に面白い漫画ですごい。 パタリロがボケを重ねまくりそれにバンコランが律儀に突っ込むという軽妙なテンポが最高に心地いい……!しかもそのボケが超シンプルでくだらないとこがまた緩くて好き。 地味にびっくりしたのがロンドンからストーリーが始まるところ。そんなお洒落でグローバルな場所で物語が繰り広げられていたとは知らなかった。 あとソッコーで人死にが出るとこ。ループ日常系ギャグかと思ったらそうじゃないのか……。 そしてなにより、美少年殺し・バンコランとその周りの美少年たちの絡みという、本来強烈なボケに当たる部分に一切突っ込みが入らずスルーされてるところが、逆にメチャクチャ今っぽいな〜と思った。他人の性的指向にあえて触れる必要もないしそこをわざわざ弄る必要もないという意味でも、「ボケに突っ込まずボケを重ねていく」という笑いのスタイル的な意味でも今っぽくてスルスル読める。 ほんと読めば読むほど、パタリロ陛下の可愛らしいご尊顔としょーもないボケが癖になるしメッチャ癒される!名作です。 (▽1巻より。陛下のプレシャスなボケ) 愛は踊る、されど進まずの感想 #推しを3行で推す愛は踊る、されど進まず 星野萌絵名無し・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ この後どうなったんだろう。もう1回、読みたい。 ・特に好きなところは お互いに殺そうとするところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 作品を書くのは、大変かもしれませんが、頑張って下さい。 読んでいて、楽しいので、読んでみて下さい。ガンスリファンに絶対刺さる勇気あるものより散れ 相田裕mampuku※ネタバレを含むクチコミです。実話ベース?の悲惨な人生こんな人生は絶対嫌だ 丸山ゴンザレス 船木涼介六文銭こんな〇〇はイヤだ みたいなネタ的なタイトルですが、読むとわかります。 こんな人生イヤすぎです。 学校で地味で平凡すぎる主人公・紗希は、ひょんなことで校内のヤンキー集団と関わりをもってしまい、美人局に協力したことで人生の歯車が狂います。 いや、 父親は外で不倫をし、母親はアルコール中毒のように酒を飲んでは怒鳴り散らすような家庭内だったので、彼女の生活は最初から狂っていたのかもしれない。 美人局の悪行がバレ、被害者に住所を特定され、さらにそれがネットに拡散され・・・と とにかく、胸糞悪い展開が多いです。 主人公が、憐れで目を覆いたくなるような事ばかり起きます。 上記のような家庭だから、何が起きても、守ってくれる人はいません。 まさに救いがない内容。 原作者は、海外の危険地域に造詣がある丸山ゴンザレス氏。 本作最後に、解説と称して氏の「あとがき」があるが、海外を含めてあらゆるこの世の闇をみてきたようで、この悲惨な内容である本作も、実話ベースというから驚きです。 この先に何が起きるのか、ひとまず主人公の結末が気になってしょうがないです。 冒頭の不安しかないシーンとつながるのかな? 脳髄をとろかす小林クンの絶対的な可愛らしさおまけの小林クン 森生まさみ名無し最初のページから既に画面いっぱいに可愛いが溢れてて最高。大人になってから初めて読んだ作品なのですが、キャラデザ・髪型・ファッション・トーン・ベタ・描き文字に至るまで、可愛らしさのベクトルが実家のような安心感がありますね。 小林くんの暴力的なまでの可愛さは、例えるなら「はにゃ〜〜ん」とか「ほえぇ〜〜」って感じで「小林が可愛すぎてツライっ!!」と言いたくなる。 萌え袖もさることながら、前下がりボブの繊細な毛先が狂いそうなくらい可愛い。 何を言ってるかわからないと思いますが読めばわかるので是非読んでください。圧倒的フリルと花!!繊細な書き込みの暴力愛は踊る、されど進まず 星野萌絵天沢聖司呪い子の召使いを読んだときも思いましたが、やはりどれだけ時代が経とうとも少女漫画の肝は「花・髪の毛・ドレス」をどれだけドレスと美しく描けるかですね。 細かいレースやフリルといった装飾から髪の毛の一筋一筋まで。作画のカロリー度外視でトコトン描き込まれていて全ページにカワイイに満ちあふれてて最高でした! 人物紹介の名前がスクロールだったり、手紙の文字がしっかり架空の文字になっていたり・・・隅から隅までこだわりが感じられました。 作画にカワイイが溢れている一方で、ストーリーは「暗殺者VS暗殺者」で心理戦ありアクションありという、全体の甘辛のバランスも素晴らしいなぁと思いました。 LaLa本誌初登場の新人さんのようですがこれからの活躍に期待しています!最弱少年の再起ホーリーランド 森恒二名無し森恒二さんってこういう漫画書かれてたんですね イキイキとしてる感じがありました 最弱少年なのにヤンキー狩りを始めるというギャップ! そして作中で「僕自身ナイフを持った相手と対峙したことがありますが…」と描かれていてヤンチャな方なのかなと… なんにせよ面白かったです! やっぱ川原泉は最高! #推しを3行で推す笑う大天使 川原泉たか所帯じみているのに随所にアカデミックな知識が散りばめられた「これぞ川原泉!」というノリが2巻に凝縮されていて最高だった。 カーラ作品でおなじみ(?)の、10代の変な女の子&落ち着いた年上のイケメンという組み合わせが3組同時に登場するよくばりな設定がたまらない。 女子校で女の子たちがのびのび自由気ままに過ごしているのって本当に見てて楽しい…女の園の星が好きな人に読んでみてほしい昭和のお嬢様学校ものです!ショートコント集を見るかのような空気感4ジゲン にざかなさいろく珍しい空気感。 激バカとか似てるかなってちょっと思ったけどパラメータの振り方が全く違うタイプの作品。 とはいえ非常にシンプルかつ短くスマートなのだが、絵柄と線に丁寧さというか品が表れているのがよくあるページ単位のギャグ漫画とは一線を画するなにかがある。 なにかってなんだろう・・・ギャグじゃなかった原始人彼氏 北福佳猫starstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。 ザ・少女漫画な和風ファンタジー3篇吉祥ヶ淵 神谷悠名無し今日の新刊ページにこの作者の作品が10作品ほど並んでいて気になったので、その中で良さそうなのを読んでみたら結構良かった。 90年代ド真ん中の絵柄で描かれる和風ファンタジーが最高だった。 現代的な髪型のイケメンに、軽いノリのギャグシーン、ちょっぴりダークなファンタジー設定というザ・少女漫画な和風ファンタジーぶりに「そうそうこれこれ・・・!」と安心感を感じました。 『銀童子』が一番良かったです。 か弱いお姫様が市井でたくましく成長する話とかそんなの好きに決まってる。(断髪シーンがあるのも最高) 『吉祥ヶ淵』 無能を装って生きる青年と人食い妖狐の少女の話 『銀童子』 仲の良い若い坊主の兄弟と戦で落ち延びた姫の話 『暁姫』 伊勢湾沖の海賊が金髪碧眼の異国の少女を拾う話 https://manba.co.jp/new_books/2021/8/2天才魔法少年+魔物のバディ=ど直球の少年漫画五本腕の魔法使い 境井ラク六文銭少女漫画界の雄「花とゆめ」から、女性読者にむけた?少年漫画雑誌「少年ハナトユメ」が電子だけで発売されたようです。 こういう出し方もあるんですねと、時代を感じました。 電子書籍における、ジャンルのセグメントってあまり意味ないですもんね。 リアル本屋は探す手間を省くためにある程度やって欲しいですが。 さて、本作は、その記念すべき創刊号で人気を勝ち取り見事連載化した作品。 仲間の裏切りにあい、4本腕の魔物・ケヴェルとの戦闘中に腕をなくしてしまった主人公・リアン。 魔法を使う上で指の曲げ伸ばしが重要な世界、腕をなくすことは魔法使いとしては致命的。 そこで、かねてから魔法に興味があったケヴェルに、魔法を教えることを条件に「腕を再生する」術式を探す手伝いを依頼。 4本の腕があることで、人間の2本腕ではできない魔法を扱えるかもしれないからだ。 ケヴェルもそれを承諾。 ただ、魔物の世界に人間が紛れこんだことで、色々とひずみが起こり、二人は協力して乗り越えていく・・・という流れ。 魔法少年と人外のバディもので、立場や住む世界が違えど魔法を通じて妙に気の合う二人の友情がアツイです。 また、片腕を失った少年と4本腕の魔物、たして5本とは、タイトルも良いですね。 最新話では、少しづつ明らかになっていくリアンの過去と世界観に、今後の展開に期待せずにはいられないです。 女性向け?の少年漫画のようですが、十分男性も読めますし、 少年ジャンプのノリが好きなら間違いなくハマると思います。グヤバノは実在するんだ…グヤバノ・ホリデー panpanyahysysk作者のいつもの感じで架空の食べ物だと思ってたら、実録ルポで驚いた。虚構に実在感を与えるのが上手い人だが、表題作ではそれが逆転しているのが楽しい。 心地よく騙されたグヤバノ・ホリデー panpanya野愛panpanyaさんの作品が面白いという情報はマンバで得ていたものの、どんな作風でどんな作品を描いているのは正直知らなかった。 なのである話として途中まで読んでた。デアゴスティーニで建てた家、絶妙にありそう。 緻密に描き込まれた背景とエッセイ漫画的な語り口が、明らかにない話を絶妙にある話にまで落とし込んでくる。 脳に直接作用して記憶を書き換えられてるような気持ちになった。かん水で鳩でっかくなるし関東ローム層の焼き芋美味しそうだし。原理としては合ってそうな気がする。騙されてる気もする。 グヤバノも架空のフルーツだろうにリアリティが凄いなと思ったらこれは実在するのか…。虚構に驚き真実に驚き、どっちみち凄い。登場作家がとにかく豪華すぎる。漫画家さん いらっしゃい! R's Bar ~漫画家の集まる店~ 黒澤Rnyae金魚妻などエロめの漫画のイメージが強い黒澤R氏ですが、この漫画では冒頭から双子の赤ちゃんを連れて登場。いや2児の母…というか女性だったんかい。 これはその黒澤氏がバーのママに扮して、毎話ゲスト漫画家を迎え経歴や創作秘話などなど、いろんな話をしていくという漫画です。 この漫画の何がすごいって、登場する漫画家がとにかく豪華。今をときめく大物売れっ子漫画家ばかりです。 まず羽海野チカからはじまり、押見修造、花沢健吾、古屋兎丸、浅野いにお、すえのぶけいこ、若杉公徳、などなどなど。 連載されていたのが少し前なのもあり情報が若干古いものの、漫画好きはもちろん、いかにしてデビューしたかや、デビュー後の苦労、ヒット作の創作裏話も赤裸々に語られているので「漫画家志望」の方が読んでもすごく参考になるエピソードが満載です。 お気に入りは作者が羽海野チカの頭にカニの爪を突き刺した話。 あとは押見修造は自分含め実在の人物をモデルにしすぎなところ(それが愛娘にも及んでいたのには驚き)。 そして浅野いにおの元妻は漫画編集者だったこと(この漫画ではまだ元ではなかったけど)。 古屋兎丸式ネームと作画がどんどん進む生活習慣、とか。 全漫画好きにすすめたい1冊でした。 宝塚的な歌劇団員養成学校かげきしょうじょ!! 斉木久美子地獄の田中元アイドルと身体能力ばり高な女の子の2人が主人公で、トップを目指すというよりも歌劇団員養成学校で日々って感じかなぁ。 最終的には目指してると思うんだけど、それぞれの人間的な成長みたいなものの方が話の中心なのかなという感じ。 もともとジャンプ改でやってたみたいで、ジャンプ改→メロディ版って読むと時系列順 「ただ離婚していないだけ」のアナザーストーリー読切ただ結婚しているだけ 本田優貴名無し※ネタバレを含むクチコミです。ヒロインのクセがちょっと強かったWの庭園 望月花梨まるまる相変わらず一度読み終わったらすぐ主人公の顔も思い出せなくなるくらい見た目の印象の薄いキャラなんですが、Wの庭園の主人公は性格のクセが強めでした。なのでちょっとついていけないところもありつつも、誰にでも心の拠り所が必要であるというメッセージはよかったです。 今まで読んだものの中では、いちばん心温まるラストだった気がします。 もう一個載っている「マーブルピンク」は簡単にいうと主人公が初恋をする話なんですが、これはもう作家性なんだろうと思いますけど、ただの初恋をただでは済ませずに描かないといられないという感じ。でも別に非現実的というわけでもないので、このくらいに情熱を持った初恋だってきっと存在するだろうと思えます。<<1213141516>>
面白かったしすごい完成度だった!けど肝心のヴィオラがニコを惚れさせたところあんまり良くわかんなかったかな・・・。けどなんかそれがどうでもいいと思えるほど「面白い漫画オーラ(※よくわかんないけどこの漫画面白そうと思わせるオーラ)」があるので麦畑茶々子先生の次回作に期待してます。