少女漫画界の雄「花とゆめ」から、女性読者にむけた?少年漫画雑誌「少年ハナトユメ」が電子だけで発売されたようです。

こういう出し方もあるんですねと、時代を感じました。

電子書籍における、ジャンルのセグメントってあまり意味ないですもんね。
リアル本屋は探す手間を省くためにある程度やって欲しいですが。

さて、本作は、その記念すべき創刊号で人気を勝ち取り見事連載化した作品。

仲間の裏切りにあい、4本腕の魔物・ケヴェルとの戦闘中に腕をなくしてしまった主人公・リアン。
魔法を使う上で指の曲げ伸ばしが重要な世界、腕をなくすことは魔法使いとしては致命的。

そこで、かねてから魔法に興味があったケヴェルに、魔法を教えることを条件に「腕を再生する」術式を探す手伝いを依頼。
4本の腕があることで、人間の2本腕ではできない魔法を扱えるかもしれないからだ。

ケヴェルもそれを承諾。

ただ、魔物の世界に人間が紛れこんだことで、色々とひずみが起こり、二人は協力して乗り越えていく・・・という流れ。

魔法少年と人外のバディもので、立場や住む世界が違えど魔法を通じて妙に気の合う二人の友情がアツイです。

また、片腕を失った少年と4本腕の魔物、たして5本とは、タイトルも良いですね。

最新話では、少しづつ明らかになっていくリアンの過去と世界観に、今後の展開に期待せずにはいられないです。

女性向け?の少年漫画のようですが、十分男性も読めますし、
少年ジャンプのノリが好きなら間違いなくハマると思います。

読みたい
だれでも抱けるキミが好き

ただのエロかと思ったら

だれでも抱けるキミが好き
六文銭
六文銭

童貞地味男のゴトウとビッチなギャル・アガワさん。 冒頭からアガワさんのビッチさ全開の姿を見せつけられ、ゴトウくんはカルチャーショックをうける。 と、いうのも普段は委員会が一緒で、ギャル特有のフランクさに童貞のゴトウくんは秒でやられて、アガワさんが気になる存在になっていただけに、生々しいビッチさにショックをうけてしまった、、という流れ。 そこで童貞特有の女性に対する幻想に、第3者的に苦しむだけかと思ったら、そんな葛藤も一瞬で、ゴトウくんもアガワさんとやることをやってしまう。 そこが、ひと味違い個人的に面白いと感じました。 ゴトウくんもアガワさんのセフレの1人に成り下がってしまったことで、どこか自分だけは他の男子と違うとか思っていただけに、その落胆さと、身の程をわきまえ始める感じが、哀愁漂います。 ピュアな気持ちなど、最初からなかったのか?と。 アガワさんも掴みどころなく、ポンポン相手を代えるから、またすごい。 そんな姿にゴトウくんが嫉妬で狂いそうになって、今後どう動くのだろうか。 そして、それにアガワさんはどう反応するのかな? アガワさんがヒキ気味だと現実味があって面白いと思ってます。

ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ

嘘か真実か陰謀論

ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ
六文銭
六文銭

自分が何かと恵まれていないのは、何か大きな陰謀によるものではないか?という、ネットではびこる「陰謀論」がテーマの本作。 主人公は、いわゆる社会的に弱者の部類で、それでも自分にも特別な何か(人生大逆転できるようなものが)あるんじゃないかと日夜怪しいセミナーに通いながら過ごす。 そんな中、偶然出会った大学生の女性に恋してしまう。 関係を深めていくなかで、彼女につきまとうFACTという謎の組織の存在を知り、彼女を守るために接触。 そこは、陰謀論に染まった集団で、自分の境遇の悪さも、彼女と出会ったのも全てが大きな陰謀だったと諭され、気づくと彼もまたその思想に染まりはじめてしまう・・。という展開。 社会的な問題を扱う重そうな感じもあれば、コミカルなヌケ感もある。 現実を描いた漫画だから明らかに嘘っぽくも感じつつも、これ実はファンタジー漫画なのでは?と思うと真実のように感じてしまう。 ついつい、陰謀も本当のように感じてしまう。(ちょっと調べればわかるんですけどね) そんな感じで嘘か真実かわからないながら、自分なんかは読んでいたのでめちゃくちゃ楽しめた。 特に2巻。 主人公が上述した恋心を抱いている女性に、付け焼き刃的な稚拙な持論を展開し、一瞬で論破される様は読んでいてホント痛々しく、ゾクゾクした。 共感性羞恥をこれほど感じたシーンはないと思う。 4巻で最終巻らしいけど、どうオチをつけるか気になる。

珍遊記2~夢の印税生活編~

奇跡の続編

珍遊記2~夢の印税生活編~
六文銭
六文銭

小さい頃、色んな意味でトラウマを植え付けられた珍遊記。 当時、絵を見るのも怖くて、だけどドラゴンボールは読みたいから、珍遊記のページにはいかないよう恐る恐るめくっていたのも、今となっては良い思い出です。 本作というか、著者を語る上でもはや絵柄に触れないのは無理なのですが、とにかく子供がみたら泣き出すような絵の濃さ。 特に婆さんキャラのシワがえぐい。 下品な下ネタも満載で絵柄と相まって、初見の方は気分悪くなると思うんですが、、、 著者が、現在、子供向けの絵本作家としても活躍しているというから驚きしかない。 謎に時代を感じる。 さて、本作の内容だか、前作珍遊記の続編という立ち位置だが、前作をなぞりながら、その裏で起きていたことを描きながら始まる。 もう一つの怪作、漫遊記とも繋がっているので両方知っているとより面白いのだが、正直、何も知らなくても大丈夫だと思う。 著者の作品を知ってる人ならわかると思うが、ストーリーはあってないようなもので、とにかく勢いが魅力。 そこは本作も健在で十二分にある。 映画化もした作品だが、玄人受けとか言うつもりもないが、毒にも薬にもならない作品と異なり、モノづくりに携わる人間に、何らかのインパクトを残す作品なんだろうってことは理解できる一作です。

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嘘つき魔女と灰色の虹

嘘つき魔女と灰色の虹

大人気歌い手・そらるの初小説、待望のコミカライズ始動!!“イロ”が失われた世界。色彩が見えるのは“魔法使い”だけ――。全てが灰色に見える煤けた世界。この世には“イロ”があると言う魔法使いたちは嘘つき扱いされ、人里離れた森の奥に身を隠していた。しかし、魔法使いと“イロ”に興味を持った少年・ルーマは、真実を確かめるため森へ足を踏み入れて…?煤けた視界を生きる少年が孤独な魔女に出会う時、世界は鮮やかに彩り始める。(このコミックスには「嘘つき魔女と灰色の虹[1話売り] 第1~4話」を収録しております)

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