あらすじ仲間に裏切られた魔法使いの少年・リアンは、自らの腕を奪った魔物・ケヴェルとともに、再生の魔法を探しながら地下で暮らしていた。地下の何処かにあるという、魔物の死と再生を司る地「コンベティオン」を目指していた2人。しかし、そこにあるのは希望だけではなくて…。ケヴェルや、魔物たち、そしてリアンの師匠・ジャンヌ。あらゆる者たちの思惑が交差する第2巻!(このコミックスには「五本腕の魔法使い[1話売り] story05~08」を収録しております)
少女漫画界の雄「花とゆめ」から、女性読者にむけた?少年漫画雑誌「少年ハナトユメ」が電子だけで発売されたようです。 こういう出し方もあるんですねと、時代を感じました。 電子書籍における、ジャンルのセグメントってあまり意味ないですもんね。 リアル本屋は探す手間を省くためにある程度やって欲しいですが。 さて、本作は、その記念すべき創刊号で人気を勝ち取り見事連載化した作品。 仲間の裏切りにあい、4本腕の魔物・ケヴェルとの戦闘中に腕をなくしてしまった主人公・リアン。 魔法を使う上で指の曲げ伸ばしが重要な世界、腕をなくすことは魔法使いとしては致命的。 そこで、かねてから魔法に興味があったケヴェルに、魔法を教えることを条件に「腕を再生する」術式を探す手伝いを依頼。 4本の腕があることで、人間の2本腕ではできない魔法を扱えるかもしれないからだ。 ケヴェルもそれを承諾。 ただ、魔物の世界に人間が紛れこんだことで、色々とひずみが起こり、二人は協力して乗り越えていく・・・という流れ。 魔法少年と人外のバディもので、立場や住む世界が違えど魔法を通じて妙に気の合う二人の友情がアツイです。 また、片腕を失った少年と4本腕の魔物、たして5本とは、タイトルも良いですね。 最新話では、少しづつ明らかになっていくリアンの過去と世界観に、今後の展開に期待せずにはいられないです。 女性向け?の少年漫画のようですが、十分男性も読めますし、 少年ジャンプのノリが好きなら間違いなくハマると思います。