日本文芸社マンガの感想・レビュー443件<<56789>>人の本性を暴く遊園地パニックホラー終園地 本田真吾ゴラスペ読み最初の1〜2話目を読んだ段階では、どこにでもありそうなパニックホラー漫画だな〜と思ってました。が、3話目以降やたらと面白くなってきます。首切断ジェットコースター、激アツ硫酸コーヒーカップといった狂気のアトラクションの数々。そしてMr.バニーと名乗るウサギの支配人がとにかくヤバい。人間の本性を暴くような仕掛けを次々と繰り出し、極限状態の中、秘密を暴露させられる客たち。残酷でエグい描写ばかりなのに、ちょっと笑えてしまう滑稽さがあります。今後の倫理観のブレーキが壊れてからの加速力に期待です。「樫村一家の夜明け」感想樫村一家の夜明け 沙村広明 岡村星ニーナ恥ずかしながらお2人が夫婦だってこと、この本で初めて知った。夫婦合作面白い! 個人的には「ミッシングコード」が好き。登場人物それぞれが抱える罪の意識について考えさせられた。夫婦合作!!樫村一家の夜明け 沙村広明 岡村星starstarstarstarstarかしこ元々2人のファンだったのでご夫婦と知って大興奮しました!私の勝手な妄想ですが夕飯時に晩酌しながら漫画談義とかしてそう…。後書きで嫁のかき揚げが美味いって惚気ていてニヤニヤしました。岡村星先生が作ったネームを沙村広明先生が直してくれるってエピソードが語られてましたが、ストーリーもお互いの意見を取り入れて作ってるんだろうな。収録作品全て面白かったです!! 以下、個人的な作品ごとの感想です。 「樫村一家の夜明け」引きこもり息子の苦悩が真面目に語られるところからの親父の本気が炸裂するぶっ飛んだ流れが面白すぎる。何回でも読みたくなる。 「アンチ・ドレス」自分が作ったドレスによってSNSの裏アカで虚勢を張るような女の子になってしまった…と気づいたファッションデザイナーの男が「俺が新しい呪いをかけるんだ」というところ。女達が本来持ってる魅力を活かすことも「呪い」と言うのがいいな。ファッション業界の話だから「何であんな色の口紅が流行ってるんだ…?」とかワードセンスも洗練されていてカッコよかった。 「ミッシングコード」すごい深い話だった。人間はみんな罪深いって本当その通りですよ!今年読んだ漫画の中で一番刺さったかも。ノブナガ先生の感想とかノブナガ先生 大和田秀樹名無し語ろう 霧島嵐児の感想 #推しを3行で推す霧島嵐児 かざま鋭二starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載中に読んでいて、むちゃくちゃ笑った覚えがある。 物語の内容はほとんど忘れていたが、霧島嵐児が人を殺しまくるのと玄蕃と「でか◯◯」だけは覚えていた。 ・特に好きなところは? 中盤ぐらいの梶原一騎を思い出させるよくわからない恋愛表現。唐突な終わり方と最後の風の大地っぽいポエム ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「なにこれ?」というマンガを読んでみたい方におすすめです。あと見開きがむちゃくちゃいいなので是非大きい端末なり紙で読んで欲しい 作者のかざま鋭二さんは今病気療養中ですがまた元気になったら霧島嵐児以上の勢いがすごいマンガを描いて欲しい いろんな意味で謎だ・・・刀剣乱舞~日本号つれづれ酒~ 岡村賢二 「刀剣乱舞-ONLINE-」より (DMMゲームズ/Nitroplus) 「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMMGAMES/Nitroplus) 「刀剣乱舞ONLINE」より(DMMGAMES/NITROPLUS)マンガトリツカレ男ちなみに俺は刀剣乱舞のことをほとんど理解していない状態で「岡村賢二」と「刀剣乱舞」という組み合わせに興味を惹かれて読んだ。 これしか読んでいないので「刀剣乱舞」の知識が間違ってるかもしれないがわかる範囲で書いていく 刀に宿った付喪神が擬人化されたキャラクターが飯を食う漫画で、毎回刀の元の持ち主のエピソードが会話に入ってくる。刀のエピソードなどに詳しかったらが一段と楽しめると思うね・・・ ゲスさが最高のガールズトーク漫画!ラブラブエイリアン 岡村星リョーコ放送禁止用語とか気にせずガンガン使ったガールズトークが最高ですw この女子会に参加したいw 待ってました!岡村星と沙村広明の合作第2弾!アンチ・ドレス 沙村広明 岡村星名無し同じく漫画ゴラク掲載の「樫村一家の夜明け」に続く、待望の再タッグ。今作では前回とは逆で作画を岡村先生、脚色を沙村先生がされています。 主人公の志田顕は人気上々のファッションデザイナー。才能はあるがプレッシャーに弱いタイプで次のコレクションの目玉に悩んでいたが、学生時代に作ったワンピースの特別なフリルを使うことを思い付く。優秀なアシスタントのおかげでとっくの昔にフリマで売ってしまっていたワンピースはあっさりネットで見つけることができた。しかし、現在のワンピースの持ち主の女はSNSで不穏な投稿ばかりしていて…という話。 3号連続集中連載なので残り2話しかありませんが、天才二人が作る漫画なのでこれからどんな展開にでもなり得る。続きがめちゃくちゃ楽しみです。好きだからしょうがない樫村一家の夜明け(読切) 沙村広明 岡村星starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)沙村広明が好きだ。 絵はNARUTOの作者が何度も模写するレベルに上手いし、セリフ回しや間、画面のテンポ感や構図、そして演出の巧みさがずば抜けている。 今回の読み切りは作画担当だが、その能力はいかんなく発揮されている。 仕事を1年で辞め、23歳から約7年引きこもり、30歳になる前日に思い切って部屋を出るが、リビングでは引きこもりが対処するには度が越えたことが巻き起こっていた。 ある一家が崩壊するが、ある種の救いを得てこの話は終わる。 なんてことない日常の会話劇でさえサスペンス的に描けてしまう沙村さん、今回は水を得た魚のごとく最高にかっこいい動きを見せてくれてもうありがとうございますとしか言い様がない。 一家に降りかかるたった一晩の出来事を、最大限の切れ味をもってスパッと描き切っている。 くだけた感想としては、 回想の入れ方うまっ! コマ割り読みやすい~! ポージングかっこいい~!! アクション見やすい~!!! 静と動の緩急~!! いぇ~い!最高~!! そんなお話でした。ごっつあんですの感想 #推しを3行で推すごっつあんです 岡村賢二マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載中読んでいたが単行本で力士褒賞金を理解しながら読むと面白い。土俵には金が埋まっているというのは本当だな。 ・特に好きなところは? 力士の強さを力士褒賞金で表現するところと、主人公のライバルの大門寺。大門寺無茶苦茶いいやつだった ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! たまにあるベタな人情話も込みで俺の好きなタイプのマンガだ 「戸村助教授のアソビ」感想戸村助教授のアソビ 富田童子 都伊カオルニーナ何だろう、このクセになる感じは。一話目、ニ話目は「へぇ~成る程な~」と割りと冷静に読み進めていたのだが…徐々にこのクセ強の世界観にハマってしまったわ(笑)麻雀漫画の最高作麻雀飛龍伝説 天牌 来賀友志 嶺岸信明カズ主人公が麻雀を通して、様々な人と出会い、強くなっていく物語。新しいキャラクターや昔の人も関わっていくなかで人情味のあふれる話もあり、面白いです。探偵とグルメは相性が良いのか?グルメ探偵りょうじ 加藤唯史starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男楠本哲の「乱歩の美食」は店に食べに行く探偵だがこっちの探偵は仕事の流れで色々な店に出向いては文句を言って喧嘩をした後に料理指導をする。ちなみに探偵は一流料理人の息子で料理の天才だが料亭などでの修行はしていないと言う設定。 おもしろいのでもっと続いても欲しかった。 おいしい金魚とはまた違った明るいエロ路線イケない女子高教師 橋本孤蔵名無し明るいエロ。昔のお色気漫画みたいで嫌いじゃないんだけど、あえて懐かし感を演出してるのだとしてもノリが古すぎるw …先生のキャラがもう少しエッジが効いてると良いのかなーと思った。ボタボタっていうかスプラッシュボタボタ 板垣巴留野愛極度の潔癖症で汚いものに触れると鼻血が出てしまう女・氷刈真子が真実の愛を求めて奔走する物語。 運命の出会いや愛を信じてセックスに挑んでは血まみれになる姿は、滑稽だけど切なくて面白い。 ボタボタどころかスプラッシュレベルの鼻血に染まりながら裸で微笑む女の絵面がセンセーショナルで魅力的。 映像でも見てみたいけど、血の量が多いから年齢制限かかりそうだな。鼻血だから大丈夫かな。 愛を見つけてめでたしめでたしなラストになってほしいけどそれじゃ物足りない気もするな…なんて思っていたら、ちゃんと満たされる大団円が用意されてました。このカタルシス具合最高です。やっぱ佐藤啓は最高だなあそぼ 佐藤啓名無し絵に力が漲っててバイオレンスなのがいい。 夏の激しい日差しと対照的に中身はダークで、そこに子供の頃の思い出やら心に秘めた願望とかが合わさっててエモい。エモ&バイオレンス。 読切じゃなくて3〜5巻くらいで読んでみたさある。 みそ汁の日常感あやと私、まいにちみそ汁 五郎丸えみ名無しみそ汁の漫画はちょこちょこと見るけど、これも面白い。女性の二人暮らし。片方が薬学科?なのかな。相方の体調を考慮して、みそ汁を作る話。コンセプトもいいけど、ちゃんと美味しそうなのもポイント。 春の菜の花のみそ汁とか飲みたくなったなぁじわじわ怖い・・・。赤異本 外薗昌也 高港基資starstarstarstarstar干し芋とてもリアルな感じがする。 この本を読んでいる途中、さっきまでそこにあったものが急に見当たらなくなったので、怪奇現象かと思ったら、机から下に落ちていただけでした。 でも、今すぐにでも、自分に何か起こりそうな感じがするオムニバスなお話です。 夜、音がするだけでビビりそうな感じです。大人の価値観じこまん~自己漫~ 玉井雪雄名無し普通は自己満足とか自己満とか言うとあまりいい意味には 取られませんね。 なんだか世間一般では無価値なものを自分だけ 無理やりに価値があるものと言い張っているような感じで。 最近の世間一般が普通にイメージする自己満足を至上とする生き方をする人となると、炎上系Youtuberとかでしょうか? けれどこれらって、自己満足を得るためにやっているとしても、 結局は、世間にアピールしたい、世間に認めさせたいという 対外的な欲求が素になっていますよね。 それと金銭的なメリットが目的だったり。 玉井先生のおっしゃる「じこまん」は 自転車による自分だけの価値観の追及でした。 世間に認められたいとかとは真逆。 自分の価値は自分で決めて自分が評価すること。 この漫画「じこまん」で作者の玉井先生のおっしゃる 「じこまん論」の色々には、納得してしまうものが多かったです。 身もも蓋もない言い方をしてしまえばこの漫画は 中年男の自転車ライフを中心としたエッセイ漫画。 それだけといえばそれだけ。 ですが炎上系Youtuberとかと違って、だれにも迷惑はかけない。 それでいてあまり世間に共感されない趣味の世界での話を、 ここまで面白く「じこまん漫画」としてエンタメ化しているのが凄いです。 それはやはり、玉井先生本人が真面目に 「じこまん」しているからでしょうね。 けして漫画を面白くするために自己満をきどっているのではなく、 本気で自己満しているからなのでしょう。 たとえ暗い道で自動車にビビリながら走ろうとも、 仲間が側溝に突っ込んでも(基本は事故らないのが前提で) それさえも「じこまん」に繋がる。 第三巻の最初であらためて「じこまん」について 「自分で自分を評価できる大人にしか得られない快感」 とか定義されていましたが、 なるほどなあ、と納得してしまいました。 49話で…女子寮猫のタマさん 春輝名無し※ネタバレを含むクチコミです。あたおか案件隣人X 楠本哲さいろくさっき刺されたはずの傷がなくなってる、とかそういう細かいことは置いといて、ある男の真っ直ぐな狂気が描かれていくだけの今作。 4巻まで来て新展開となったが果たしてコレどうするんでしょうか・・・"ひと夏の冒険"が大きな事件へと変わるジュブナイルサスペンス #1巻応援ぼくたちの死体さがし 山崎峰水sogor25舞台となる町では3年前に小学5年生の女の子・平川彩乃さんが行方不明になる事件が起こっていました。 物語はその後、中学生になった彼女の同級生・乾イッシンが事件解決の手がかりとなる鉄塔の場所を特定したことで動き始めます。 イッシンは同級生2人とともに、"夏休みの冒険"のつもりでその鉄塔の場所まで向かおうとするのですが、 その行動が本人たちだけではなく、事件とは無関係なはずの同級生の女の子や事件を探っていたライターの女性、ひいては捜査を行っている警察までもを巻き込む大きな騒動へと発展していきます。 子どもたちのひと夏の冒険の裏で様々な情報が提示されてゆき、物語が進むごとに謎がどんどん深まっていくジュブナイルサスペンスです。 1巻まで読了 シンママバトルアクションマイティマザーズ 烏山英司名無し「ええっっ!?!! 漫画ゴラクの主人公がシンママ!?」と、衝撃を受けながらシンママの奮闘記を読んでたらちゃんと漫画ゴラクな展開になって安心した。 園長絶対強キャラだし期待everybody`s sinもろびとこぞりて ウチヤマユージナベテツウチヤマ先生は現実を咀嚼して作品を描くことが巧みで魅力的な方なのですが、この作品は「罪」を描くことに成功した作品だと感じました。 タイトルから連想する聖書のイメージは、人間の抱えた原罪、弱さや醜さを描くとともに、作者のテクニカルな巧みさを残します。 読者のミスリードを誘う手法、あっと驚くラストの仕掛け。読み手の持つ先入観や常識を逆手にとるその作劇は、作者の知性と観察力の深さを感じます。ラストシーンでの会話、爽やかな苦さは人生に確かな何かを与えてくれます。 #マンバ読書会<<56789>>
最初の1〜2話目を読んだ段階では、どこにでもありそうなパニックホラー漫画だな〜と思ってました。が、3話目以降やたらと面白くなってきます。首切断ジェットコースター、激アツ硫酸コーヒーカップといった狂気のアトラクションの数々。そしてMr.バニーと名乗るウサギの支配人がとにかくヤバい。人間の本性を暴くような仕掛けを次々と繰り出し、極限状態の中、秘密を暴露させられる客たち。残酷でエグい描写ばかりなのに、ちょっと笑えてしまう滑稽さがあります。今後の倫理観のブレーキが壊れてからの加速力に期待です。