public
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普通は自己満足とか自己満とか言うとあまりいい意味には
取られませんね。
なんだか世間一般では無価値なものを自分だけ
無理やりに価値があるものと言い張っているような感じで。
最近の世間一般が普通にイメージする自己満足を至上とする生き方をする人となると、炎上系Youtuberとかでしょうか?
けれどこれらって、自己満足を得るためにやっているとしても、
結局は、世間にアピールしたい、世間に認めさせたいという
対外的な欲求が素になっていますよね。
それと金銭的なメリットが目的だったり。
玉井先生のおっしゃる「じこまん」は
自転車による自分だけの価値観の追及でした。
世間に認められたいとかとは真逆。
自分の価値は自分で決めて自分が評価すること。
この漫画「じこまん」で作者の玉井先生のおっしゃる
「じこまん論」の色々には、納得してしまうものが多かったです。
身もも蓋もない言い方をしてしまえばこの漫画は
中年男の自転車ライフを中心としたエッセイ漫画。
それだけといえばそれだけ。
ですが炎上系Youtuberとかと違って、だれにも迷惑はかけない。
それでいてあまり世間に共感されない趣味の世界での話を、
ここまで面白く「じこまん漫画」としてエンタメ化しているのが凄いです。
それはやはり、玉井先生本人が真面目に
「じこまん」しているからでしょうね。
けして漫画を面白くするために自己満をきどっているのではなく、
本気で自己満しているからなのでしょう。
たとえ暗い道で自動車にビビリながら走ろうとも、
仲間が側溝に突っ込んでも(基本は事故らないのが前提で)
それさえも「じこまん」に繋がる。
第三巻の最初であらためて「じこまん」について
「自分で自分を評価できる大人にしか得られない快感」
とか定義されていましたが、
なるほどなあ、と納得してしまいました。
全てはじこまんのためである!!自己満足――それは69億人、全市民に残された最後の価値観。実体験こそ最もじこまん度が高い!幸福の原風景がそこにあるからじこマンズ。身体を制御した者こそ人生の勝利者となるのである!貴様だけには負けん!究極のアイテムこそが自転車。終わるために走るのである。まごうことなき一生モノ!実録こだわり自転車DAYS!!
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