青春プロタゴニスト 僕たちは恋愛過剰

家庭の事情が呪縛する恋愛 #1巻応援

青春プロタゴニスト 僕たちは恋愛過剰 五郎丸えみ
兎来栄寿
兎来栄寿
「自分だけ幸せになってはいけない」 という呪いを抱いて生きてきた人には、共感を抱かれる作品かもしれません。 容姿も性格も良く人気者である男子高校生・和泉の抱える闇は、とある家庭の事情。彼が中学校のころから一緒の立花への特別な想いが移動教室中の肝だめしというイベントで開花します。 そんな立花は、普段は口ごもりがちでありながら演劇の才能を持つ少女。彼女も彼女で、和泉に対しては特別な感情を抱いています。 お互いに特別な想いがありながらも、すんなりと付き合うことはできない事情を抱えたふたりを巡る物語です。恋物語は障害がある方が燃えるとはいえ、少々重いです。が、これはこれでこうした作風が好きな方も少なからずいることでしょう。 年頃の子たちが普通にしていることを、自分だけできず我慢を強いられる。そのストレスやそれによって生まれる歪みは非常に大きなものです。しかし、さまざまな理由によって現実にそうなってしまっている人は多くいます。その圧力が解き放たれる先が、内か外か。自分か他人が傷を負うことは避け難いです。 プロタゴニストは「主人公」の意。主人公になりたくてもなれない。そんな人生を、青春を過ごす少年少女たちが胸を焦がします。 立花の奥底にあるものも含めて、行末が気になります。
ピエロマン

予測不能な怒涛の展開

ピエロマン 本田真吾 高橋伸輔
六文銭
六文銭
主人公は漫画家で、自身の漫画に登場させている「ピエロマン」に、そっくりなピエロに襲われるという話。 漫画の「ピエロマン」自体は映画化が決まるなど人気を博し、またそのヒットまでに主人公は漫画家として長く苦労しているのも背景にある感じ。 とにかく、予測不可能な展開が面白い。 ピエロマンの正体を追う展開なのですが、怪しい人がゴロゴロいる。 アシスタントとか、担当編集、同期の漫画家とか、大体身近な存在が一般的ですよね? そこに、犯人と思われた人物が、次々にピエロマンとして出てくるんですが、彼らはただ本物のピエロマンにたぶらかされただけの、偽物だったりするわけです。 ピエロマンではないか?と疑われた人物は、逆に本物に襲われたりもする。 「たぶんこうだろ?」的な予測を裏切られるわけです。 まだ3巻なので全容がでておりませんが、1巻からずっとこの調子で、怪しいと思った人物が次の瞬間違ったりなど飽きさせない、こちらの予測を裏切ってくる展開がスゴイんです。 逆に想像力をかきたてられます。 まだまだ、主人公自身も過去に何かありそうですが、ピエロマンの正体あわせて恨まれる理由が少しずつわかってくるのかと思うと続きが楽しみな作品です。  
鬼ゴロシ

新条騒乱経過一覧&登場人物まとめ

鬼ゴロシ 河部真道
**新条騒乱経過一覧** 坂田周平鬼憑殺人事件 (神山桜治)鬼憑の街より抜粋 1991年11月5日 坂田一家殺人事件。坂田周平(33)を逮捕 1995年9月11日 新条造船 非公式潜入捜査(滝沢刑事) 2006年10月10日 坂田周平 仮釈放 午後11時 BARハルシオン前で河野晴男に襲撃され左腕を負傷 2006年10月11日 午前3時15分 野坂一家殺人事件発生 午前7時1分 坂田が新条署を脱走 午前10時半頃 スナックイボンヌ皮剥事件発生 午前11時30分 竹本クリーニング爆殺事件発生 午後13時4分 新条駅前バス亭無差別銃撃事件発生 午後13時12分 竹本誉誘拐事件発生 午後13時15分頃 玉山団地男女殺害事件発生 午後13時20分 新条工業道路暴走死傷事件発生 午後15時32分 伏勘太宅襲撃事件発生 午後15時45分 滝川祥史巡査長宅襲撃事件発生 午後16時2分 将門社員市中引き回し事件発生 **登場人物まとめ** <坂田周辺> 坂田周平(坂田金時) 坂田あおい・・・坂田周平の妻 坂田りょう・・・坂田周平の娘 藤田晶・・・坂田の元弟分 河野晴男・・・河野組の生き残り <奇面組> 伏勘太・・・稲荷。ペロス信用組合理事長 篠塚幸太郎・・・翁。県警新条署捜査一課長 竹本誉・・・一角。竹本クリーニング 春原龍(すのはらりゅう)般若。新条市長 神・・・赤天狗。龍神兄弟 新条ニコニコ会・・・メリオ、バンク、エミリオら うらら・・・牛みたいな犬 <警察> 青山 徳田 滝口 伊藤 佐藤継道 捜査一課長 滝川祥史 滝川の相棒だった女 <報道> 黒石あかり <将門(マサカド)> 将門兵馬・・・将門グループ会長。将門家十六代目当主。 長田郷基・・・会長室。将門社員市中引き回し事件の当事者 境・・・会長室。 野坂直幸 高岡総務部長・・・将門不動産