百姓貴族
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。マンガ家になる前は、北海道で七年間農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマにおびえ、エゾシマリスに翻弄される──。朝から晩まで年中無休で働く、タフでハードな仕事。でも読めばわかります。お百姓さんは、かっこいいのです!!あの『鋼の錬金術師』の作者がおくる、血と汗と笑いの知られざる農家エッセイ・コミック!!
艶漢
ユルい着流しにノーフン(フンドシしてないってことダ)がちな妖艶系ぼんやり傘職人・詩郎と、だらしない人がぜんぜんゆるせない熱血正義漢(妹萌え)な巡査殿・光路郎が、世界の果てのまぼろしみたいな裏町でエログロ猟奇な事件に巻き込まれる!眉目秀麗悶絶お色気アクション・パノラマ百貨店、この阿片的中毒性!尚月地の処女作第一集!
校内ミスコンで優勝を狙うお嬢系の美少女あさきは、通学電車の中で後輩のツネと知り合う。プリン頭にマスクのツネは、クラスでも浮いている様子。そんなツネが自分にだけなついているのは気分がいい。それだけのはずだったのに、初めてツネの素顔を目にしたあさきは……?女の子同士のいろんな気持ちを集めた雨隠ギド初のガールズ・ラブコミック登場!
「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」潔癖症の社長秘書・城谷は偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から、潔癖症を克服するための個人的なカウンセリングを受けることになる。10項目を1つずつクリアする療法を進めるうち、次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが……?無愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、センシティヴな恋のセラピー。
imp!
女好きでいい加減なザークと責任感が強くまじめな有無(うむ)は顔を見ればいがみ合っている犬猿の仲。だが二人を親だとインプリント(刷り込み)された宇宙生物の赤ちゃん・エバの世話をする事になり……!?描き下ろし番外篇「imp!+」のほか、「休みの国」「晴れた日は公園で」「春咲少年少女」も収録!!暖かさと切なさが詰まった久世番子のセカンド・コミックス!!
隣のクラスの加瀬(かせ)さんは、陸上部のエースで美人の女の子。内気な緑化委員の山田(やまだ)は、彼女が世話しているアサガオの前で加瀬さんに声を掛けられて!?ピュア百合アンソロジー「ひらり、」から生まれたコミックス第1弾。「未満れんあい」「ツインバード」の高嶋ひろみ先生が描く、ピュアピュアでドキドキのGIRL’SLOVEストーリー!
命かけて、お守りします、織田信長(おだ・のぶなが)様!!戦国無類の信長お小姓部隊に女子高生も見参!?武井虎(たけい・とら)は、始まったばかりの高校生活に、なかなかなじめない女子高生。そんな虎が、ある日平山城(ひらやまじろ)でウサギの頭をしたヘンな奴に遭遇し、なぜか戦国時代へタイムスリップ!!虎が元の時代に帰るには、本能寺で敗死する織田信長を死なせないこと、つまり歴史を変えるしかないのだ。虎はこの時代を男として生きていくと決めて……!?
八百夜
トオワの国は、王が国中の女を虐殺したと噂される血塗られた国。そこにある日、謎の男がやってくる。山賊だと疑われた男は運悪く流れ弾に当たって死んだ。――が、なぜかほどなく生き返る。驚き騒ぐ人々の前で、飄々と男は自らを不老不死だと言い出し……。名手・那州雪絵が紡ぐ、新たなる物語の幕があがる――!!
人間と妖怪、神様が共存するのどかな町に住む、ちょっぴりヘンテコで優しい面々。彼らが引き起こす七十二候(しちじゅうにこう)にまつわる事件を美味しい食べ物と季節の風景で彩る、静岡県・遠州(えんしゅう)地方を舞台にしたほんわかオムニバスストーリー!
かんぺきな街
失業中のジョシュは、拾得物収集センターで見かけた答案用紙の束を気まぐれに持ち帰ってしまう。その束を捜す少女・長崎ミカと出逢い、彼女と、彼女の周囲の人たちと関わることで、自分自身が引きずる恋と向き合うことになる……。表題作に加え、うつ病の夫の代わりに働きに出た妻の日常を描いた読み切り『ねこさがし』を収録した、稀代のストーリーテラー・売野機子、初のウィングス・コミックス!
平安を舞台に絶世の美男子で稀代のプレイボーイである、光源氏の一生をえがいた紫式部の作品。それをベースに大胆にアレンジ、解釈した上で全54帖を超簡単に読めるようにたった200ページにギュギュっと濃縮した「はやげん!」。マダオ(「ま」るで「だ」めな「お」とこの意)の光源氏とバイオレンス嫁・紫の上などギャグ風味で読める「源氏物語」をお楽しみください!
ギヴン
好きだったはずのギターも、おもしろかったはずのバスケも、くすんで見え始めたある日。 上ノ山は、壊れたギターを抱えた真冬と出会う。 ギターを修理してやったら、途端に懐かれるが、偶然聴いた真冬の歌が、上ノ山に刺さって――。 キヅナツキが描く、裸のオルタナティヴ・ラブ!
『銀の匙』の著者であり、『銀の匙』→本作という流れで読んだ身としては、漫画がリアルになった感じです。 『銀の匙』のエピソードって一部脚色ありのフィクションかな?程度で読んでいたのですが、どっこい、本作を読むとリアルのほうがもっとキツイ&生々しいのにたまげました。 あ、あの話マジなんだ と、謎の説得力が増す。 そんな副読本として読んでも面白い作品でした。 農業、畜産の過酷さ。 特に、家畜を動物ではなく食料としてとらえて処理していく姿は、そんな感情はエゴだとわかっていても、胸にクルものがある。 時に面白おかしく、あっさりと書いているけど、だからこそ、読んでいて行間に残るものがある。 ただ切々滔々と農業の過酷さやエグさを語られるよりも、よっぽど残る。 普段の食卓にのる食材はすべて、農家の方々のおかげなんだとあらためて感謝したくなる、そんな本でした。 読みやすいし、小さい子供の食育にもいいんじゃないか?と思いました。