百姓貴族
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。マンガ家になる前は、北海道で七年間農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマにおびえ、エゾシマリスに翻弄される──。朝から晩まで年中無休で働く、タフでハードな仕事。でも読めばわかります。お百姓さんは、かっこいいのです!!あの『鋼の錬金術師』の作者がおくる、血と汗と笑いの知られざる農家エッセイ・コミック!!
切なくも心暖まる作品を描くマンガ家・久世番子。実は彼女にはもうひとつの顔があった!ある時は自分のコミックスを大量に発注し、ある時はマナーの悪い立ち読み客を呪い、ある時は注文した本が届かないとぼやく。そう、彼女は「暴れん坊本屋さん」だったのだ!!マンガ家兼書店員の久世番子が本屋さんの本音や裏話を描いた赤裸々エッセイコミック登場!!
「おれは、先輩の好きな人になれたとですか――?」泣いているところを慰めてくれた宝のことが忘れられず、地元福岡から上京した大進。しかし、大学で再会した宝には冷たく突き放されてしまう。めげずに追いかける大進だが、一方の宝も大進のまっすぐな瞳から目が離せなくなっていき……? ふたりの初Hを描いた描き下ろし32Pも収録!! 世話焼きクーデレ先輩 × 天然ピュア方言後輩、大注目・鈴丸みんたがおくる珠玉のはぐくみ愛。
校内ミスコンで優勝を狙うお嬢系の美少女あさきは、通学電車の中で後輩のツネと知り合う。プリン頭にマスクのツネは、クラスでも浮いている様子。そんなツネが自分にだけなついているのは気分がいい。それだけのはずだったのに、初めてツネの素顔を目にしたあさきは……?女の子同士のいろんな気持ちを集めた雨隠ギド初のガールズ・ラブコミック登場!
転校先の男子高はなぜか大歓迎ムード。河野亨は知らなかった。その学校には「姫」という制度があって、選ばれた者たちは男ばかりの生活の潤いとなるために、イベントのたびに女装するということを……。そしてその白羽の矢が自分にたてられるなんて……。つだみきよのハイスクール・グラフィティ!
隣のクラスの加瀬(かせ)さんは、陸上部のエースで美人の女の子。内気な緑化委員の山田(やまだ)は、彼女が世話しているアサガオの前で加瀬さんに声を掛けられて!?ピュア百合アンソロジー「ひらり、」から生まれたコミックス第1弾。「未満れんあい」「ツインバード」の高嶋ひろみ先生が描く、ピュアピュアでドキドキのGIRL’SLOVEストーリー!
透明な宝玉を持って生まれたため、仲間から異端視されて育った白龍族の少年・飛龍(フェイロン)。人間を殺めたため故郷を追われた飛龍は、日本で謎めいた美少女・冬香をめぐる恐るべき陰謀に巻き込まれるが…!?片山愁が描くドラゴンアドベンチャー!!
ギヴン
好きだったはずのギターも、おもしろかったはずのバスケも、くすんで見え始めたある日。 上ノ山は、壊れたギターを抱えた真冬と出会う。 ギターを修理してやったら、途端に懐かれるが、偶然聴いた真冬の歌が、上ノ山に刺さって――。 キヅナツキが描く、裸のオルタナティヴ・ラブ!
女の子の設計図
幼い頃に両親が離婚したため離れて暮していた姉妹・花南(かな)と青音(あと)。再会当初はぎこちなかった二人だったがお互い少しずつ心を開き始め……!?表題作シリーズほか『少年』『wicca』、「百合姫」掲載作品『おんなのからだ』を収録。甘さと苦さが溶け合う、紺野キタ初の百合作品集!
テンカウント
「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」潔癖症の社長秘書・城谷は偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から、潔癖症を克服するための個人的なカウンセリングを受けることになる。10項目を1つずつクリアする療法を進めるうち、次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが……?無愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、センシティヴな恋のセラピー。
道夫は、学生時代からずっと友人の恭一のことを好きだったが、想いを告げることもなく21歳になる現在まで、キヨラカな友人関係を続けている。ところがある朝目覚めると、彼の世界は一変していた。道夫は29歳になっていて、隣には見知らぬ寝顔が――…。奥田 枠が描く、切なく愛おしく繰り返す、真夜中過ぎのカウントダウン・ラブ、上下同時発売!
『銀の匙』の著者であり、『銀の匙』→本作という流れで読んだ身としては、漫画がリアルになった感じです。 『銀の匙』のエピソードって一部脚色ありのフィクションかな?程度で読んでいたのですが、どっこい、本作を読むとリアルのほうがもっとキツイ&生々しいのにたまげました。 あ、あの話マジなんだ と、謎の説得力が増す。 そんな副読本として読んでも面白い作品でした。 農業、畜産の過酷さ。 特に、家畜を動物ではなく食料としてとらえて処理していく姿は、そんな感情はエゴだとわかっていても、胸にクルものがある。 時に面白おかしく、あっさりと書いているけど、だからこそ、読んでいて行間に残るものがある。 ただ切々滔々と農業の過酷さやエグさを語られるよりも、よっぽど残る。 普段の食卓にのる食材はすべて、農家の方々のおかげなんだとあらためて感謝したくなる、そんな本でした。 読みやすいし、小さい子供の食育にもいいんじゃないか?と思いました。