双葉社マンガの感想・レビュー899件<<2526272829>>面白くて四話読みました!迷走戦士・永田カビ 永田カビ名無し面白いですね、早く単行本にしてほしい! この人思ったことをそのまま言語化して漫画にしてしまう稀有な天才だと思っています。自分が考えていることをそのまま紙にかけちゃう。 すごい大胆なことをするのに人間が怖い!となっちゃう作者になんか好きだなと思ってしまいます。共感してしまいます。 誰でも人間は他人が怖いので! この一人で悩まれてたり試行錯誤したりされてるとこが、共感したり(または しなかったり)するのでこれはいいエッセイ本だと思います! 田舎で繰り広げるおねロリSMプレイなきごえ聞かせて? かなでさん ななつ藤名無し真夏のど田舎一軒家で二人でなにをパンパンしてるんですか!! SMコメディと謳ってるだけあって、笑えます。 人妻のかなでさんはともかく、ゆず季ちゃんの将来が心配だ絶対に結末を知らずに読まないとダメ薄命少女 あらい・まりこnyae本作の主人公である佳苗が宣告された余命は1年。本来は父親ただひとりが知る事実のはずなんだけど、うっかりミスで速攻佳苗に知られてしまいます。 常に佳苗の「死」がつきまといながらも、余命をネタにしたくだらないブラックユーモアやダジャレで笑いながら読める異色の4コマ漫画です。 中盤までにかけては余命を意識しながらもいつもどおりの生活を送る努力をしている様子が描かれますが、もしかしたら手術をして生き延びる可能性があるかもという展開からの流れが怒涛も怒涛で頭が追っつきません。"駆け抜ける"とはまさにこういうときに使うんだと思いました。 絶対に結末を知らない状態で読まないとダメです。あと、ここで見ると表紙の佳苗が持つ遺影は真っ白だけど、紙版だとある仕掛けが施してあるので、気になる人は確認してみるといいです。神様は何もしてくれない奈落の羊 きづきあきら サトウナンキ野愛人に見つけてもらう、気づいてもらうことの喜びで人は生きている。それが幸か不幸はわからない。 昔は人気者だった配信者しゅーじが、売春でなんとか食い繋いでいるメイと出会うところから物語が始まる。 メイを利用して過激な企画で注目を集めるしゅーじだが、ヤクザや売春組織が絡み事件に巻き込まれていく。 命の危険に晒されても、人間としての尊厳を失っても、しゅーじとメイなら見つけてもらえないよりはマシだと言うんだろうな…恐ろしい。 2人の境遇にはかなり差があるけれど、根底にある部分が似ていたから妙な絆が生まれたのかもしれない。 しゅーじは浅はかだしクズだし、メイはかわいそうではあるものの自己評価が低すぎて見ていてイライラしてしまう。共感なんかひとつもできないけれど、救われてほしいだなんて勝手に思ってしまう。しゅーじの配信にコメントする人達と同じくらいの感覚。 最終話は無理矢理感もあるけれど、まあそうだよなと納得はできた。ギリギリ救いはあったかなあ、くらい。 そう簡単に元通りとはならないし、みんながみんな更生できるわけでもないし、もどかしいけどいい方向に進めばいいねくらいが現実的。 神様みたい、という言葉が印象的だった。 #1巻応援 空日屋感想!空日屋 とりのなん子名無しタイムリープものでそれぞれ登場人物が変わる短編集って感じです。 一日だけ未来に行けて、柏手を打ったら戻ってこれる、自分と遭遇したら対消滅 する。この法則を千差万別それぞれの人間たちが使ったり体験したりします! 毎話「なるほどな…」と唸ってしまいます!うまい! 未来に飛ぶ人間が何をするか、こうも違うのかと…。 読んだ感じ死役所に似ているかも。 いや、ドラマでやってる素敵な選taxiにも似てるかも。 毎話予想外のオチにいくのがすごいなと思ったので一巻応援です!とにかくグランマがカッコいい。グランマの憂鬱 高口里純Pom グランマ、すごくかっこいい! 言葉一つが、深くて重くて響きます。 まだまだグランマの言葉を聞きたい。 喝入れて欲しい!笑 孫の亜子ちゃんも可愛いし、亜子ちゃんママもおっとりしてて素敵。 どっしり構えるグランマの側にいることで、成長していく亜子ちゃんにも、注目かもです。面白い。じわじわとハマるあなたがしてくれなくても ハルノ晴名無しセックスレスの夫婦がお互いにすれ違っていき、ついには不倫にまで発展していく。そんな物語。 主人公・妻のみちが最初は健気でかわいいのですが、夫に夜の営みを拒否され続け、どんどん悩み傷ついていく様は胸が痛みます。その後同じセックスレスの悩みを抱える同僚と仲良くなり、好きになってしまうみちの心情や葛藤をとても丁寧に描かれており、男目線でも分かるなぁと思えるものがありました。自分が主人公だったら果たして、どう思ったのだろうか。どう行動したのだろうか。気付いたらハマってしまったマンガでした。いいマンガだったみちのくに みちつくる しまたけひとstarstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男このマンガを読む前に全く前情報がなく、「アルキヘンロズカン」や「敗走記 関ヶ原~大阪「島津の退き口」を辿る」の作者でこの表紙だからまた「歩く」マンガかなと思ってた確かに歩くマンガだったが、いままでと違った歩くマンガだった。 「みちのく潮風トレイル」の「道」を辿りながら2013年ぐらいの被災地の状況などが書いてある。 このマンガで「みちのく潮風トレイル」の存在を知ったが一般的に知られているものなのかな http://tohoku.env.go.jp/mct/ 将棋と記憶とミステリー盤上の詰みと罰 松本渚なかやまある対局をきっかけに、1ヶ月毎に記憶を失ってしまうようになった主人公 霧島都 当時女子高生だった彼女は、5年間 1ヶ月しか持たない記憶と5年前の棋力で、その対局相手を探し出すために、今日も全国を旅するのだった 全2巻でキレイにまとまっている作品 結果的に「俺強えー」作品ではあるのですが、軸足を記憶・対局相手の捜索に置いているので違和感なく読めます。 特に後半の相手がわかりそうで分からない、ザリっとした気持ち悪さが、読了後の気持ちを引き立てます。 とんでもないハンディを背負っている主人公が純粋に対局をしているシーンは読んでいてもコチラが元気をもらいますし、周りのサポートも良い。悪い人がいないんですよね。 唯一の敵は例の対局相手 将棋は分からなくても大丈夫、謎解き要素がある訳ではないのですが、短く何かの謎と立ち向かってみたい人にオススメです壮大な赤羽サーガ、ひとりの男の人生譚ウヒョッ!東京都北区赤羽 清野とおる野愛ゲラゲラ笑って読んだ東京都北区赤羽からさらに進んで、これはもはや壮大な赤羽サーガと言えるでしょう。 ペイティさんや赤澤さん、ちからのご夫婦などおなじみの赤羽人はもちろん、GOING UNDER GROUNDにGLAYにスチャダラ、山田孝之など錚々たる顔触れが赤羽に登場します。 これは赤羽の磁場のせいなのか、清野先生の人間力のおかげなのか。 赤羽で穏やかに過ごそうと思えばきっと過ごすことはできるはず。でもそれをしなかった清野先生と、清野先生にそれをさせなかった赤羽の巨大な力(幸福地蔵とか自由の女神とかペイティさんとか?)が働いたとしか思えません。 中上健次でいうところの「路地」が清野先生にとっては赤羽だったんだな、というのがこの作品群を読むとわかります。赤羽という地が創作の力を与え、赤羽という血がその体に流れているからこそ今の清野先生があるのだと感じました。 最終巻を読めば、この赤羽サーガは清野先生が人として漫画家として一歩前に進むためのイニシエーションを記録したというものであるということがひしひしと伝わるはずです。 とりあえずワニダに行ってみたいです。でも怖いのですしざんまいに行きたいです。事実ベースだからなの…日本の妻たちに、不倫する理由を聞いてみた! ふじじゅん MARCOTaico事実ベースだからなのかとてもリアリティがあって、勉強になります!すれ違う理由とか心理背景とか納得いくこと多々でした!博多文化が面白い。博多っ子純情 長谷川法世名無し福岡在住なのに、長谷川法世さんの作品を初めて読みました。今では聞き慣れないような博多弁や、ご近所文化。福岡博多の一大行事の山笠も、場末の雰囲気も博多づくしですが今では様変わりしたなあ、と。男子中学生のアホ可愛さも満載です(笑) 観光に訪れる前に読んでみてもらいたいなあ。王様ゲームの原点にあたる話王様ゲーム 起源 金沢伸明 山田J太名無し『王様ゲーム』シリーズの起源となった話のコミック版です。『王様ゲーム』本編よりも数十年前、1977年を舞台に、『臨場』の本多奈津子の父親・本田一成が主人公です。 とてもきれいな絵柄なので、ホラーでも読んでいてつらくなく、シリーズ一気読みしてしまいました。サスペンスやミステリーが好きな方にもお勧めしたいです。丸太振り回す系異世界漫画神眼の勇者(コミック) 白瀬岬 ファースト 晃田ヒカ名無し「みんな丸太は持ったな!!行くぞォ!」でお馴染み【彼岸島】の丸太を武器にするネタに乗っかった、丸太推しのなろう系漫画です。中身はわりと正統派でネタっぽくはなってないです。ヒロイン達との出会いや主人公が活躍するまで展開が速いのでテンポ良く読めます。個人的には赤ん坊が苦手ですが概ね面白いかった。特筆できるストーリー展開って感じでは無いですが、なろう系が好きならハマると思います。ほとんど絵が動かない受付嬢たちの斬新な漫画受付の白雪さん 吉沢緑時名無し受付嬢のギャグマンガということで興味を持って読み始めました。 最初に思ったのは、この漫画「キャラがほとんど動かない!」ということです。 主人公の白石さんなんて見開き2ページ合計16コマ全て正面向いて表情も同じという斬新さがすごかったです。 それでも、受付のテーブルの奥(正面からは見えない)ではわさび入りシュークリームを相方の受付嬢と食べあったり、空気椅子大会をしたり、あげくにはラジコンで遊んでたりと常に何かで遊んでいてほとんど動かないのに面白い展開がたくさんあってさくっと読めました。雨の日に「人殺しの履歴」が見える少年の話天泣のキルロガー 菅原敬太 井上菜摘名無し※ネタバレを含むクチコミです。寄生生物パニックものオキテネムル 連打一人名無し寄生生物が登場するところから物語が始まります。序盤の雰囲気は寄生獣に近い印象を受けました。 作者の画力が高く「いわゆる気持ち悪いキャラ」(キリン男や蛇女等)が多く登場するのですが「気持ち悪いキャラを凄く気持ち悪い」と感じさせてくれます。 ストーリーは序盤から面白く、どんどん次が気になる展開で、画、話ともにレベルが高く、パニックものが好きな人におすすめ出来る作品だと思います。青年誌で女子体操漫画って珍しい気がするタンブリング 鎌田洋次starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男バルセロナオリンピックというところに古さを感じるがその辺は違和感なく女子体操に全く詳しくなくても楽しめる内容だった。ライバルやコーチも良い感じなので最後まで一気に読めてラストもいいところで終わったので良かった 子供にも大人にも勧めたい土砂どめ奉行ものがたり 青木朋ナベテツ昔々あるところに、というナレーションが頭に流れてくるのはある年代以上のような気もしますが、近世の日本を舞台にしたお伽噺であり、また史料に基づいた良作でした。 作者の青木朋先生は、中国に材を取った歴史漫画を描いていたり、あるいは現代舞台のミステリを描いたり幅広く作品を描かれていますが、この漫画は大人から子供まで楽しめる良い漫画だと思っています。 現代の日本に生きている自分達は、水で苦労することなんて恐らくほぼない訳ですが、近代以前において水利というものがどれだけ大切だったのか教えてくれますし、お上と庶民という感覚は日本では変わらないのかなあと想像したりもします。柔らかく可愛らしい絵柄で読みやすく、良作として薦められる漫画です。夢と現実が交錯するストーリーまぼろしまたね 糸なつみナツ夢と現実が混ざり合った不思議な感覚を楽しめるストーリーです。衝撃的な始まり方にショックを受けましたが、気になってどんどん読んでしまいました。切ない気持ちになったり、もどかしい気持ちになったり。学生時代のことを思い出し、キュン…としました。男の子の表情の描写がとてもうまく、あどけない笑顔に惹きつけられました。仕事も部活も全力投球!社会人スポーツの魅力ライジング わたべ淳名無しこれは企業内の女子ソフトボール部に所属する主人公・岡田モモコの活躍を描いた漫画です。学生の部活動と違って、登場人物たちが働きながらスポーツに取り組むところが面白かったです。練習や試合以外の場面もていねいに描かれているので、知識がなくても物語を楽しめるところが良かったです。もちろんソフトボールの場面も力が入っています。主人公のモモコが移籍したばかりということもあって、部員たちとなじむまでに時間がかかるところも見どころです。ソフトボールへの情熱を持ちつつ、周囲の状況を冷静に見ているモモコがいいと思いました。大人になってからの部活動も良いものだなと感じました。ちょっとゾクッとしたい時に意味がわかると怖い4コマ 湖西晶名無しこういうスキマ時間に読んで適度にゾクッと出来る漫画、ある意味では謎解きっぽい感覚もあるのでいいですね〜好きです。 ちゃんと各話のおわりになぜ怖いのかの解説もついてて親切。 人間不信になりそうミスミソウ 完全版 押切蓮介名無しこのミスミソウですが、ギャグなしのホラーサスペンスです。押切蓮介氏がギャグ作家だと思っている人も多いと思いますが、実はもう一方でホラーサスペンス作品も描かれていて、その中でも群を抜いて陰鬱な漫画です。 主人公が周囲からいじめられるシーンや、信頼していた人間による裏切りなど、人間の醜さにスポットが当たっていて、自分の嫌な思い出がフラッシュバックするかのようです。 どこまでも後味が悪い、そんな怪作です。貴族の少女が過酷な運命に立ち向かうビオランテ 風間宏子名無し昔の少女漫画ですが、16世紀のイギリスを舞台にしたドラマチックな作品です。主人公のエルシーはある貴族の家に生まれた少女。エルシーは家族と幸せに暮らしていましたが、ある日突然に政治的な事件に巻きこまれ人生が大きく変わってしまいます。エルシーが彼女を敵視する勢力から執拗に狙われ、そのような生活の中でもエルシーは気高さを失わず、敵と戦おうとします。自分の身を懸けて他人を守ろうとするなど、少女とは思えないほどの勇敢さには驚かされます。エルシーの人柄に好感を抱いたり、助けたりする人が現れるのも理解できます。ちょっとご都合主義的なとこもありますが、引きの展開が上手い作品だと思いました。<<2526272829>>
面白いですね、早く単行本にしてほしい! この人思ったことをそのまま言語化して漫画にしてしまう稀有な天才だと思っています。自分が考えていることをそのまま紙にかけちゃう。 すごい大胆なことをするのに人間が怖い!となっちゃう作者になんか好きだなと思ってしまいます。共感してしまいます。 誰でも人間は他人が怖いので! この一人で悩まれてたり試行錯誤したりされてるとこが、共感したり(または しなかったり)するのでこれはいいエッセイ本だと思います!