吉川きっちょむ(芸人)1年以上前『あそびあい』『恋のツキ』の新田章先生の読み切り。 本当にこの作者は男性の心をエグる漫画を描くのが上手だ。 ある種のダメな男性を描くのが上手とも言えるが、世の中の男性全てに共通しそうな点でもあるのでとても他人事とは思えない。 男性からしたら一滴も思いもしなかったことが起こる。 そして思いもしなかったこと自体が罪であり、とうにターニングポイントは過ぎていたことを思い知らされるのだ。 同棲中の結婚適齢期の二人。 そんな幸せに見えた二人の生活にはひたひたと影が迫っていた。 絶対にしそうに見えなかった女性側の浮気。 それは忙しくして相手をしてやれなかった男性の責任かもしれないが、あくまで行為に移してしまったのは女性の方だ。 これに関して男性が悪いのか、女性が悪いのかという議論はここでは些末な問題だ。 この世に絶対なんて無いし、表面的には理想的にさえ見えた二人は女性の努力だけによって支えられていて男は自分の力だけで気持ちよく立っていると思い込んでいるだけのピエロだ。 相手を見ていない。 相手の本質を見ようとしない一方通行のコミュニケーションであり、理想の押し付けだ。 女性を一人の人間という個人ではなく役柄で見てしまっているよくいる男性像が浮き上がってきて、自分が根本的に何が間違っているか気づけず救いがないまぬけなまま華麗にしっぺ返しを食らうのだ。 世の男性が好むであろう愛想の良い女性の姿は、求められているから演じてはいるがそこに本当の彼女らはおらず、本心は別にありそれを見抜けない男性は滑稽であるという強いメッセージ性が込められているように思う。 それにしても釣った魚に餌をやらないタイプの男の趣味が魚釣りとは皮肉が効いてる。 素晴らしい。 たった一話の読切でハッとさせられるとはさすがの一言である。sweet home世の多くの男性に手痛いダメージを与えるだろう読切8わかる
かしこ1年以上前警察に中指立てるくらい気の強い女の子だけど相手はサイコパス。買い物から帰ってきたら家の中に殺人鬼がいて飼い猫を殺してた。女の子は目が見えないからそれに気づかずママと電話したり爆音で踊ったりする。読み手がはらはらしてると、気配を察した女の子と殺人鬼の死闘が始まる…!40Pの読み切りだけど恐ろしいくらい世界観が出来上がっててめっちゃ面白かった!!!!in the dark イン・ザ・ダーク盲目の女の子VS連続殺人鬼 #読切応援9わかる
名無し1年以上前北海道まで普通に行くとすぐ終わっちゃうから途中で戻ったり全く別のとこ行ったりするのかな。 人妻と犯罪者ってすでに設定勝ち。 しかも人妻の方が肝座っててリードしてるのがさらにいい。 高速沿いのラブホいちいち入ってたらそりゃいつまでも北海道には着かないけどね。雪女と蟹を食う目指せ北海道!死ぬ前に人妻と蟹を食う2わかる
ぱにゃにゃんだー1年以上前お腹の毛がなぜか視界に入らず、ゆるキャラの漫画なのかなと思い、完結するまで読むことはありませんでした。試し読みがあったので読んでみたら、キャラデザはユルいんですが、ユルさの免罪符が注ぎきれないほどの品のなさで、とても笑いました。 3巻の表紙なんか思い返せば狙いすぎで、ゆるキャラで読者を釣る作戦なんですかね。アザゼルさんらしい罠でそういうとこも好きです。 以下あらすじですが、素晴らしいですね。担当さんが考えてるんですかね。ナイスなあらすじです。 「…ひと言で言うと、「こんの野郎――!!そのスカしたツラにウンコ塗りたくってやんぜ―――!!」(第2話「エリートはお熱いのがお好き」より)――という感じの漫画です!」よんでますよ、アザゼルさん。品がなくて好き10わかる
影絵が趣味1年以上前『メイプル戦記』(川原泉)の芹沢桜子。 七色の変化球と抜群のコントロールでメイプルスのローテーションの一角を担う。針の穴を通すかのように打者をかわしていくスタイルだったが、ときおり出会い頭にくらう一発から球の軽さに思い悩むようになり、魔球を探求する道をゆくことになる。一時は思いつめた挙句「私は魔道に堕ちてもいい…!」とまで考えたこともある。苦労の甲斐あって?クシャミの膨大な運動エネルギーを投球に援用する「ハクション大魔球」を開発。それ以降は主に一撃必殺の抑えとして活躍することになる。 自由広場【募集】好きな「マンガの野球選手」を語ろう⚾✨9わかる
名無し1年以上前個人的な考えだと、メイコの瞳は一般的な偏見とはかけ離れた本質が見えてるんじゃないかな。だから猫の死体も気味悪がらずに持ち上げられる。 メイコにとってはオカマの人の在り方とか生き方が「女の子」そのものだった。恐らくメイコは「女の子」は何らかの理由で殺せない。だから殺さなかった。オカマの人は純粋に自分のことをちゃんと見てくれた人を殺せなかった。みたいな感じじゃないかなメイコの遊び場メイコの遊び場について語ろう31わかる
影絵が趣味1年以上前マンガとはひとつに夢をみさせてくれるものでしょう。そして魔球とは正しくすべての野球ファンにとっての夢……。そんな夢をみさせてくれるマンガとは、あるいは魔球とともに歩んできた歴史なのかもしれません。 そもそも事の始まりはこうなのです。プロ野球界に女性だけで構成された新球団ができる、その名も「スイート・メイプルス」。もうこの時点で夢のような話なのです。こういって差し支えなければ、メイプルスの面々は、男だらけの球団を相手にまったく出鱈目と積極的に言っていきたいほどの懸命さと天真爛漫さで勝ち上がっていきます。この途方もない出鱈目さ加減がほんとうに感動的で胸を打つ。男たちを相手に女性だけのチームがどうやって勝っていくのか、なんていう、説明責任はこのマンガには端から存在していないのです。 マンガに関わらず、いま、あらゆるものに説明責任なるものが蔓延しているように思われます。しかし、それはなんと窮屈で不自由なことだろうとも思うのです。説明責任とは、アレはしていけない、コレはしてはいけない、というふうな否定的で不自由に方向にしか物語を運んでいかないことでしょう。そんな説明責任なるものから始めから自由になっている『メイプル戦記』は、それ故に感動的としか言いようがないのです。私たちはまだ見たことのない魔球を見てみたくてマンガに熱中するのではなかったか、私たちはまだ見たことのない夢を目の当たりにしたくてマンガに熱中するのではなかったか。私は『メイプル戦記』ほど自由で豊かで感動的なマンガを他にあまり知りません。 メイプル戦記漫画史に煌々と輝く魔球、その名もハクション大魔球!!25わかる