マンバ2023/03/02男らしくない男は死に、男らしい男も死ぬところ—松本零士『ガンフロンティア』の世界『ガンフロンティア』 2月20日、松本零士氏の訃報が入りました。いずれ避け得ぬこととはいえ、『聖凡人伝』が座右の作品の一つである筆者にとってショックはショックです。そんななので、『聖凡人伝』の記事の中で「自分の中では双璧」と書いたもう一つの作品『ガンフロンティア』について紹介しようと思います。 本作の連載は秋田書店の『プレイコミック』。72年11月11日号に第1話が掲載され、毎号掲載では... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=22053) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/03/01外国絵本作家のような画風で人生の悲哀と切なさを描いた秀作。恐るべき24歳の才能。西岸良平デビュー作「夢野平四郎の青春」マンバで復刊された法月理栄さんの『利平さんとこのおばあちゃん』を読んで以来掲載された『ビッグコミック』を集めてますが、他にも予算の範囲内で色々な年代の『ビッグコミック』を買ってます。 昭和40年代半ばからですが、『ゴルゴ13』は何度も読んでいるのに時間と共に程よく内容を忘れて面白く読めます。 まだこの頃のゴルゴは割と喋るんですよね。 いつか『ゴルゴ13』を全部揃えてただひたすら読む日々を過... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21909) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/28すがやみつる『コミカライズ魂』【夏目房之介のマンガ与太話 その15】『コミカライズ魂 『仮面ライダー』に始まる児童マンガ史』 私と同じ1950年生まれのすがやみつるさんは、とんでもない人である。マンガの話を研究者などとしていると、「あ、それはね…」といって、誰も知らないような内輪話を始める。あっけに取られていると、じつは石ノ森章太郎、ジョージ秋山などのアシスタント経験があるとか、69年頃大手出版社の下請け的な〈日本初のマンガ専門編集プロダクション〉(P... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21980) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/27初代JOJO担当編集 椛島良介インタビュー #1【週刊少年ジャンプ編】『リンかけ』に学び、諸星大二郎作品に救われた「週刊少年ジャンプ」(以下「ジャンプ」)のいわゆる「黄金期」と呼ばれる時代の一翼を担った名編集者であり、今年2023年に連載開始100周年を迎えたマンガ『正チャンの冒険』※1の作者・樺島勝一氏の孫にあたる椛島良介氏。今回、椛島氏の生い立ちから当時のジャンプ編集部の様子、また『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦さんとの思い出や、おすすめのマンガまでさまざまなお話をうかがってきました。... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21809) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/27シン・家族の人情ドラマを読む 田亀源五郎『弟の夫』全4巻『弟の夫』 このシリーズも気がつけば49回。たくさんの人情マンガを読んできてわかったのは、弱い者たちがお互いを思いやり、肩を寄せ合いながら、世知辛い時代をたくましく歩んでいく姿こそ、人情マンガの魅力ということだ。 今回もそんな珠玉の人情マンガを紹介する。田亀源五郎の『弟の夫』だ。 双葉社の『月刊アクション』で2014年11月号から17年7月号まで連載。単行本は双葉社アクションコミックス... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21798) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/24第12回 ある市民の生涯を通じて体験する激動の台湾近現代史―游珮芸、周見信『台湾の少年』昨2022年は邦訳海外マンガの中で台湾マンガが存在感を示した一年だった。特に目立ったのはルアン・グアンミン『用九商店』(沢井メグ訳、全5巻、トゥーヴァージンズ)だろうか。海外マンガの翻訳紹介に携わる者として、全5巻をあの値段で最後まで出し切った版元の努力には頭が下がる。それ以外にも毎日青菜『DAY OFF』(沢井メグ訳、トゥーヴァージンズ)や穀子『T子の一発旅行』(既刊1巻、祥伝社)などが翻... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21806) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/23マンガ生誕100周年企画 │ ペン画の神様と称された樺島勝一にとっての「正チャンの冒険」【前編】大橋博之『正チャンの冒険』の作画家である樺島勝一氏にはペン画家・デザイナーとしての側面がある。特にペン画の世界ではその細密な描き込みで、のちに「ペン画の神様」とも称されることとなる氏が、いかにして「マンガ」である『正チャンの冒険』を手がけるに至ったのか。樺島勝一氏のペン画家としての一面と共に、『心の流浪 挿絵画家・樺島勝一』(弦書房)の著者である大橋博之氏に寄稿していただいた。 ペン軸にペン先をセッ... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21833) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/22「オリはよう、オリは誰なんだよう!」—ジョージ秋山『くどき屋ジョー』を読んで、漫画史に残るダークヒーロー・毒薬先生の魂の叫びを聞け!『くどき屋ジョー』 2020年に亡くなった日本漫画界の鬼才・ジョージ秋山。彼が長く『浮浪雲』を連載していた『ビッグコミックオリジナル』では、同年7月に追悼の特集を行い、その中でちばてつや、永井豪、本宮ひろ志……といった様々な豪華漫画家が追悼イラストを描いていました。描かれたイラストの内訳としては、やはり掲載誌だけに雲の旦那をはじめとした『浮浪雲』のキャラが一番多く、次いで多かったのは『銭ゲ... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21533) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/21笑顔の絶えないタイ生活『タイのひとびと』『タイのひとびと』 小林眞理子先生の『タイのひとびと』(ワニブックス)はタイでの生活を描いたエッセイコミックです。日本ではなかなか見られない人々の様子に、思わず笑いがこみ上げます。 小林先生は日本とタイを行き来しながらイラストレーターとして働かれています。滞在時間が長いからこそ見えてくる、日本ではなかなか見ることができないタイ独特の生活や人々が面白く描かれています。 日本人だと理解して、日本... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21553) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/20永松潔インタビュー (代表作『ツヨシしっかりしなさい』『テツぼん』)【前編】製材所を飛び出して「どこを探しても肉声が見つからないんです」「インタビュー記事が検索できない!」と小社の「マンガ読みマン」が騒いでいる。「あんなにビッグヒットを当てたのにですよ? 『ツヨシしっかりしなさい』は実写ドラマにも、アニメにも、映画にも、ゲームにもなった巨匠ですよ!」。行方を探し当てて、人となりと制作の秘密を、肉声を聞いてこい!と指令が下った。Wikipediaで予習すると年齢が72歳…いやいや、20... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21457) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/20マンガの中のメガネとデブ【第35回】エマ(森薫『エマ』)『エマ』 マンガの中の定番キャラとして欠かせないのがメガネとデブ。昭和の昔から令和の今に至るまで、個性的な面々が物語を盛り上げてきた。どちらかというとイケてないキャラとして主人公の引き立て役になることが多いが、時には主役を張ることもある。 そんなメガネとデブたちの中でも特に印象に残るキャラをピックアップする連載。第35回は[メガネ編]、ビクトリア朝時代のイギリスを舞台にしたラブロマン... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21645) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/17千鳥ノブに「もうマンガはここまで来とる!」と言わしめた衝撃作|川島・山内のマンガ沼web麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、前回と次回の2回にわたって放送される「川島・山内のおすすめマンガ」をお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。 自宅から一歩も出ず1人で静かに暮らす、夢のニーティング・ライフ 川島 今回のテーマは定番の「川島・山内のおすすめマンガ」! 山内 僕のおすすめは... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21792) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/15マンガ生誕100周年企画 │『正チャンの冒険』とは【後編】新美琢真(川崎市市民ミュージアム)この記事は<後編>です。前編はこちら 「正チャンの冒険」の誕生 かくして、織田と樺島によって日刊連載漫画の計画は進められ、『日刊アサヒグラフ』の創刊と共に『正チャンのばうけん』として連載が始まりました。 【図7】「正チャンのばうけん」第1回 原作を担当することになった織田は、その内容について「子供の心の中に有る理想的ヒーローを一人活躍させて色々の難関を突破して行く其の英雄的行動と其... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21746) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/15法月理栄さん第6回 『利平さんとこのおばあちゃん』家出少年の話「じいちゃんの声」、芸術家先生の話「冬の贈り物」法月理栄さんの紹介記事も第6回となりました。 ▼第1回 ▼第2回 ▼第3回 ▼第4回 ▼第5回 『利平さんとこのおばあちゃん』の電子版に入ってない、未収録話を紹介しましょう。 ビッグコミック 昭和54年4月10日号 『じいちゃんの声』 『ビッグコミック』(小学館)昭和54年4月10日号より 第5回の記事で初掲載の『利平さんとこのおばあちゃん』を紹介しましたが、こちらは第2回目掲... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21427) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/14出版物はどんな自由に作ってもいいんだ(よくない)—コレクター泣かせな地獄からの使者・オハヨー出版のデタラメ単行本たち(志村裕次・原麻紀夫+鳴島生『雀鬼地獄の対決!』他)『フランケンシュタインの男』および日野日出志作品の記事で、ひばり書房という会社は「同じ本を表紙とタイトル変えて別の本に見せかけて販売をしたりしていた」「奥付の日付が適当で初版がいつかよく分からない」という旨を書きました。ただこれ、80年代以前の漫画出版界、中でもメジャーじゃない所ではそこまで珍しいものではなく、例えば80年代竹書房の近代麻雀コミックスなんかはこうです。 能條純一『哭きの竜』(... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21193) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/13飼育員と動物たちにも人情は通う 飯森広一『ぼくの動物園日記』全10巻『ぼくの動物園日記』 人情は人と人の間にだけ生まれるのではない。人と動物の間に人情が通うこともある。今回読むのは、そんな人と動物の人情マンガ。飯森広一の『ぼくの動物園日記』だ。 『週刊少年ジャンプ』1972年41号から75年1号に連載。ちなみに、時期が重なる連載マンガは、本宮ひろ志の『男一匹ガキ大将』、永井豪とダイナミックプロの『マジンガーZ』、井上コオの『侍ジャイアンツ』、吉沢やすみの『... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21575) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/09心地よい他人同士の共同生活を描く『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』 『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』は藤谷千明さんの同名のエッセイを漫画化した作品です。全員アラフォーのオタクの独身女性の同居生活を通じて、適度な距離を保ちながらの他人との生活の楽しさを描き出しています。 同居のきっかけは、1人暮らしが寂しくなった著者の藤谷さんが、一緒に暮らす人がほしくなったこと。その時選んだのが、同性の女性でした。もともとSN... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=20887) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/09マンガ生誕100周年企画 │『正チャンの冒険』とは その1 新美琢真(川崎市市民ミュージアム)『正チャンの冒険』は、今から100年前の大正12(1923)年1月25日に『日刊アサヒグラフ』で始まった日刊連載の新聞4コマ漫画です。作者は原作の小星(織田信恒)と、作画の東風人(樺島勝一)。正チャンという名前の男の子がリスと共に、不思議な出来事に遭遇したり、ファンタジックな世界を冒険する作品です。大正末期に一大ブームを巻き起こしました。 【図1】正チャンとリス(「お伽正チャンの冒険 壹の巻... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21593) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/08大人になって再会したQちゃんの衝撃 藤子・F・不二雄「劇画オバQ」私が子供時代を過ごした昭和40年代は漫画、アニメ、特撮、などがどんどん成長する時代でした。 思い入れの強い作品は沢山ありますが、漫画でいえば『オバケのQ太郎』『ゲゲゲの鬼太郎』『鉄腕アトム』は特別です。 テレビのアニメはよく観てましたし、貸本屋さんでも何度も借りて読みました。 グッズも当時は様々な物が売られ、とにかく「Qちゃん」「鬼太郎」「アトム」は日常生活にも溶け込む存在でした。 し... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=20892) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/07ときめき足りてる?VDに楽しむ最近の少女マンガ4作品 |【2023年1月のおすすめマンガ】 みなさん、最近少女マンガ読んでますか? 今回の月刊マンバは、もうすぐバレンタインということで今来ている話題の少女マンガをご紹介! そのほか注目の第1巻『司書正』、期待の新連載『わたしはツマミをあきらめない!』、話題の読切『小学生歯みがき習慣ポスターコンクール』など、7つのコーナーでマンガ情報をお届けします! 月刊マンバとは 秒でいいマンガが見つかるクチコミサービス「マンバ」の1カ月間のクチ... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21356) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/06マンガの中のメガネとデブ【第34回】坂本拓郎(花沢健吾『ルサンチマン』)『ルサンチマン』 マンガの中の定番キャラとして欠かせないのがメガネとデブ。昭和の昔から令和の今に至るまで、個性的な面々が物語を盛り上げてきた。どちらかというとイケてないキャラとして主人公の引き立て役になることが多いが、時には主役を張ることもある。 そんなメガネとデブたちの中でも特に印象に残るキャラをピックアップする連載。第34回は[デブ編]、時代に先駆けてバーチャルリアリティの世界を舞台... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=20791) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/03「野球マンガ」「4コママンガ」の最初の作品とは?「お初マンガ調査隊」|川島・山内のマンガ沼web麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、前回と次回の2回にわたって放送される「お初マンガ調査隊」をお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。 終戦から2年後に誕生した、野球マンガのお初 川島 今回のテーマは新企画「お初マンガ調査隊」! お初マンガ調査隊とは、「マンガの各ジャンルのお初は一体どんな... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21519) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/02『正チャンの冒険』の時代背景(後編) 夏目房之介この記事は「後編」です。前編はこちらからどうぞ。 『正チャン』においてもうひとつ重要なのは、竹内オサムや宮本大人(ひろひと)ら研究者が指摘する正チャンというキャラクターの自立性である。竹内は正チャンの連載に付随する読者欄投稿を、宮尾しげを『漫画太郎』(「東京毎夕新聞」22年から連載)の読者欄と比較し、正チャンが、遊びに来てほしい、友達になってなどの読者の個人的な希望がほとんどなのに、『漫... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=21383) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信
マンバ2023/02/01ひばり書房を中心に咲いた怪奇と叙情の地獄花—日野日出志『蔵六の奇病』『地獄の子守唄』『地獄変』『恐怖!!ブタの町』 『フランケンシュタインの男』の紹介記事では、ひばりヒットコミックスで描いていた漫画家の中で、日野日出志という名を出しました。ホラー漫画に詳しい人でその名を知らぬものはないレジェンドの一人ですが、例えば水木しげるや楳図かずおといった他のレジェンドに比べると、現代では「読んだことがない」という人も多い作家なのではないかと思います。基本的に読切〜単行本描き下ろしの中短編作家で、先述の漫画家でいう... [続きはこちら](https://magazine.manba.co.jp?p=20756) 記事の感想はコメント欄にどうぞ!マンバ通信