兎来栄寿8ヶ月前『ベルリンうわの空』の香山哲さんの新作です。 前作の『香山哲のプロジェクト発酵記』では「新しい連載プロジェクトの立ち上げ方」自体をマンガで描くという珍しい試みにも取り組んでおられましたが、まさにそこで考え捏ねられ発酵させられていた新作がこの『レタイトナイト』です。 『香山哲のプロジェクト発酵記』自体も、自分の寿命の使い方や物事の進め方を考え、見つめ直すという点でとても面白い本ですし、何より本作と併せて読むことで濃密なメイキングとして両方をより楽しみるのでぜひ読んでみて欲しいです。 香山哲さんは、その在り方が真の意味で「豊か」であるということを感じます。 わかりやすい流行や、かくあらねばならないといった縛りから解き放たれた自由にところで、読み手のこともある程度考えながらも自分が好きなもの・味わいたいものを全開にして描いている。こういう作品が、こういうマンガが世にある、出版されるという状況の何と素晴らしいことかと思います。 一口で言えばファンタジーですが、もう開始数ページの絵だけで魅せられる世界の様子、そして「レタイトナイト」と書かれた扉絵まででも香山哲さんの生み出す圧倒的な世界観に気持ちよく呑み込まれます。 地図や各地のスポットが描かれているところや、いろいろな小道具、その描き方も含めて幼いころに『エルマーのぼうけん』を読んでワクワクしたときのような感覚を呼び起こしてくれます。 ファンタジー世界を描く際に大切なのはそこで生きる者の日々の暮らしのディティールですが、『レタイトナイト』はそこの解像度の高さが素晴らしいです。そこがどんな世界で、どんなルールがあり、どんなことをして、何を思いながら、何を食べて暮らしているのか。そういった部分はつぶさに描かれていき、世界の匂いや温度を感じられます。 この世界独自の生き物や概念などもありながら、光を照らす角度によっては現実と繋がり考えさせられる部分があるのも良きファンタジーとしての性質を満たしています。 個人的には、食堂「フメンカダ」で出されるバラエティ豊富な「マリム(定食)」の数々に心惹かれます。野菜や穀物や豆など、素材としてはシンプルなものが多いのですが、その美味しそうなこと。巻きクブなども、絶対好きです。 これだけの世界観を作り込みながら、比較的ミニマムなお話を展開しているところもまた独特で良いです。普通であれば大国同士の戦争のような大きい話になりそうなものですが、そうではなくこの世界で生きているひとりひとりの地に足のついた生活をじっくり描いているところが、ある種の贅沢ですらあります。 読んでいる間はここではないどこかへ飛んで、豊かな時間を過ごせる作品です。レタイトナイト豊かなファンタジーの極致 #1巻応援5わかる
Nano8ヶ月前Twitterでびっくりするほどバズってた最新グルメ漫画。と言っていいのか…?※絶対にマネしないでください。※漫画的表現が多分に含まれています。とかガチめの注意書きいるのでは…?と不安になるほどヤバイ飯を食う系漫画(?)です。 カロリーのオーバードーズって煽りが許されるのがすごい。"至っている"状態の望月さんのモノローグが、作者さん手書きの文字なのがクセになる。というか至ってるってなんだよ…怖いよこの漫画…。 キチ…ではなく、ドカ食い好きな望月さんはヤバくて面白くて、しかもちゃんとご飯のイラストは美味しそうです。内容物やカロリーを考えると吐きそうになるけど…。この漫画読んでればカロリーに気を遣うようになって痩せられるかも?知らんけど…。ドカ食いダイスキ! もちづきさん至るってなんだよ…10わかる
野愛8ヶ月前最高の連載がはじまりました!!! おっとりもちもちしたOLのもちづきさんが、とんでもない量の飯を食べるだけ。 大食いの女の子が登場する漫画は珍しくないですが、もちづきさんは大食い(でもあるが)ではなくドカ食いをします。 脂質・糖質の高いものを一気にかきこんで、血糖値を爆上げして失神するみたいに眠る。もちづきさんは“これ”をやっています。 昼間は中田翔みたいなクソデカ弁当を食べ、夜も夜で同じかそれ以上の食事をしているので、食トレか?って思ってしまいます。OLさんて強豪ラグビー部くらい体力使うんだろうね……。 漫画の食事シーンって魅力的で同じものを食べたくなることが多いですが、ならなかったです!真似したら死ぬ!ドカ食いダイスキ! もちづきさん真似したら死ぬかも8わかる
まみこ8ヶ月前次巻もなんかやってくれるっぽいですわ。 (よつ葉センセーはマメやね…) https://twitter.com/fujikawayotsuba/status/1788004146769195280女優めし女優めし連載・感想雑談9わかる