自立した女性の繊細な感情を鋭利な感性で紡いだ独自の世界で、その後につづく女性マンガの先駆けとなり、先ごろ急逝した著者の入手困難となっていた代表作を復刊します。選集3巻目は、妻子ある相手との関係を透徹した距離感で描き出す表題作に、「コミックばく」に短期連載された異色作「Second Hand Love」を収録。
人間の負の感情を餌に取り憑く「影(ノーチェ)」。徐々に自我を奪い、身体を乗っ取る。影を祓えるのは「断罪の十字架(クロス)」を持つことの許された存在「神の子ら(アルギオラ)」のみ。影に憑かれた神の子・ネオ。ドミニクやロゼッタという仲間も加わり、妹に憑かれた影を祓う方法を探る。そんな彼と行動を共にすることを命じられたという怪しげな神の子らが現れ…?「君が化け物になったその時は、俺が君を殺す」「僕が…まっすぐ進んでいけるのは――」神に仕えし者たちの後悔と救いの物語――ここに完結。(このコミックスには「神の子らの懺悔 extra case[1話売り] story01」が収録されております。)