少年ジャンプ+の感想・レビュー1139件<<3536373839>>コメディかと思ったら涙腺刺激系で最高でした #読切応援ワンルーム楽園 YOHAN名無しこの上手い話の構成にやられてしまった人は多いんじゃないでしょうか。 三十路引きこもりの男が床に後頭部をぶつけた拍子に、天国と地獄、両方を繋ぐゲートが部屋の中に出現してしまい、社会的に何も役に立っていなかった男が突然価値を持ち始め、悪魔と天使たちによって取り合われる、そんなコメディ、かと思いきや…。 https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496567812806 後半は、完全に作者さんの掌の上でした。 誰もが望まれて生まれてきたわけではないけど、環境やいろんなことが上手くいかなかったとはいえ、少なくともこの主人公は望まれ、幸せを願われていた。 衝動的に裸足で街へ飛び出し疾走するシーンの良さよ。 これからあがくわけです、無駄になったとしても、傷ついたとしても、自分の人生を取り戻すために。 いい読切でした。サイケデリック超次元時代劇人斬りうさぎ 𠮷川個性野愛時代劇かと思ったら現代的なアイテムやワードが出てくるので一瞬違和感があるけど、その違和感がサイケデリックで面白い。 父を殺した人斬りへの復讐劇、時代背景がきっちりしてたらありがちなお話だったかもしれない。ドラッグで加速して、カッターでバッドトリップ。過去なのか現代なのかわからないのは、復讐がループすることを表現しているのかな?と思ってみたり。 絵の迫力も素晴らしいし面白かった。 少年のいろんな意味での"目覚め"を描いている?融雪 真善美暁名無し※ネタバレを含むクチコミです。タイトルそういう意味か〜腐っても美男美女 柳井郁名無し※ネタバレを含むクチコミです。 これがいちばん好きだな。人斬りうさぎ 𠮷川個性名無し※ネタバレを含むクチコミです。話題のやつはやっぱりすごい! #読切応援皇の器 織部匡天沢聖司サムネだけ見て「おっ、BLか?」と思ったら双子の皇子をめぐるガチガチにドシリアスな中華風歴史物語でした。普段ラブコメにしかクチコミ書かないと決めてるのに、すごいクオリティだったので思わず書いてしまいました。 https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496545162575 未来のシーンから始まって、どちらが玉座についたのかわかる状態で物語が読める構成が好き。 明確に才能に優劣のついてしまった双子というシンプルでわかりやすい設定でありながら、画力が抜群に高くてしかも服装からなにから描写がむちゃくそ丁寧なので説得力と物語の奥行きが半端ない。 特に最後の朝服図がカラーの演出がものすごくかっこいい…世界史の教科書に載ってそうなくらいリアル。 なんというか「ストーリーは少年マンガらしくシンプルで、画力は月刊青年誌並みの描き込み」という、作品の全体のバランスの取り方がすごい。 青年誌に載ってるとしたらなんとなくアフタヌーンよりはハルタっぽいなーと思った。 これで話も複雑だったら「少年」要素が薄くなってジャンプラの読者にこんなにウケてないんじゃないかなと思います。 作者の歴史愛がビンビン伝わってくるいいお話でした。 早く連載作品が読んでみたい! #読切応援佐々木くんと神様の話佐々木くんが銃弾止めた 藤本タツキななし2013年に描かれた作品ということで、絵柄はいまよりも拙いのが印象的。一方で、表情の描き方だったり独特のセリフだったり、今に通じる部分も見られるのが面白い。 特に特に犯人の要求に「ああ、やっぱり藤本タツキだなあ」と思わされました。藤本先生は思春期の生々しさを描くのが本当に上手い! 先生の「人は常識の中で生きているから、それがその人の本当でも他の人は常識とからべちゃうんだよ」というセリフがすごく好きです。 後半の佐々木くんと少し不思議な先生の会話が、とにかくエモくて最高。 このエモさは、アニメ映画「時をかける少女」の後半、停止した世界の中で、千昭と真琴が未来の話をしているときの感覚にすごく似ているなと思いました。 日常の中に、自分の常識を遥かに超える世界が潜んでいる感じがたまりません。 8月15日までネットで読めるのでぜひ。 【作品情報】 藤本タツキが2013年7月に第5回クラウン新人漫画賞審査員特別賞を受賞した読切。2016年6月に少年ジャンプ+に掲載された。(『チェンソーマン』3巻発売記念!日刊 藤本タツキより) https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156673860152 続きが読みたくなります。屍人荘の殺人 ミヨカワ将 今村昌弘名無し映画は、見ていないのですが、かなり宣伝されていたので、気になって手に取りました。 導入部分から楽しめそうな予感。 それぞれのキャラクターもしっかりしていて一気に読み進められます。 しかし、この終わり方でおわりとは・・・。 丁寧に流れる時間が癒してくれるさかさま船の魔女 近藤笑真野愛『あーとかうーしか言えない』の近藤先生の読切。 逆さまに飛ぶゆりかもめ、アンナの髪を編みながら独白するドリー、感情を爆発させる場面で抱えている本は『怒りの葡萄』 意味のあるモチーフがふんだんに散りばめられているのに、残酷な運命が描かれているのに、ゆったりとした時間が流れています。 怒りや悲しみは時間が解決するという言葉は無責任に感じるけれど、救いであり祈りなのかもしれないと思わせてくれる作品でした。 怒りを忘れずにいることも、忘れることも、伝えることも、全てに意味があるんだと感じました。 「時間は麻酔だ」「大丈夫よ」という言葉に確かな温度を与えているのは、悠久の時を丁寧に描いているからなのかなあ。素晴らしい作品でした。視覚情報に溺れたいAURORA NODE 箱いっせ野愛情報過多なのに謎だらけな世界観が面白い、面白いと言い切れるほど理解できてないけれど面白い予感がしているので更新を楽しみにしています。 2020年からそう遠くはない未来、情勢は依然下り坂。公共施設などはどんどん失われ、その代わりに展示物は「オーロラ」という立体映像で補われています。 つまり、動物園のパンダも水族館のくらげも全部バーチャルになってしまった世界が舞台。 「オーロラ」を用意する視覚伝達員の野中ふじ緒と、オーロラブロンドの髪を持つ謎の少年が出会い物語が展開していきます。 ストーリーを理解しようとするよりも、視覚情報の多さと美しさに浸るのがとにかく楽しい! 毎話新しい展開と謎が生まれて頭が追いつかないけど、そのスピーディーさも近未来SF感として味わえます。 青を基調とした透明感ある色使いも好きです。眺めているだけでも世界観に浸れます。 どんどん面白くなっていく予感がしているので話数が少ないうちに読んでおくのをおすすめします。 でも展開が気になるのである程度まとまってから読みたい気もする…のでお好みに合わせてお読みください。 でも寧々さんかわいいねぇねぇ、ねねさん。 天色ちゆ野愛美味しそうにごはんを食べる寧々さんがとってもかわいい!! にしてもツイート数多いからすごい作品なのかと思ったらめちゃくちゃほっこり飯漫画だなあ、作者さんが有名だからかなあ、まあでも寧々さんかわいいし平和でいいなあ…と思っていたらそういうことか。 あれ?とかなんで?と思うポイントが後半全部効いてくる。なるほど、と思いながらもしっかり感動しました。記事の見出しだけ読んで引リツするやつ全員読めイカロス病 浦野ウララ野愛今のご時世に刺さりすぎるほど刺さりすぎるお話なので、ツイッターなんかで安易にバズって消費されないでほしいなあと思いました。 小説家を目指すも落選続きの主人公。翼の生えた猿のような生物。社会への怒りとSNS。 うまいこと全部組み合わさって最悪な方向へと進んでいきます。 世の中に対する漠然とした怒りも自分に対する評価への不満もわかります。正論っぽいこと言って溜飲下げたくなるのもわかるし、承認欲求だってわかるけど…行き過ぎると化け物にしか見えないんですよね。 化け物よりも生きてる人間のほうがよっぽど恐ろしいというお話はよくあるけど本当にそうなんだから仕方ない。 一番最後のコマが悲しくて後味悪くて最高でした。むちゃくちゃ良い怪奇グロイカロス病 浦野ウララ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 よくわからんけど絵はかわいいミス・リトルグレイ 穂高汐名無しお洒落なタイトルだな〜と読み始めたら中身はバリバリ「異世界転生(女性向け)」テンプレでびっくりした。 それでなんか思ってたのと違うし2話以降1回のページ数少ないし物足りないしで、いったんは読むのをやめたのですが、あらためて11話までまとめて読んでみました。 が、やっぱよくわかなんなかったです。 貴族とか寄宿学校とかギャグとか、魅力的な要素は入ってるのに全部イマイチ中途半端な感じ。 ある意味マッシュルもテンプレというか露骨にハリ○タパロだけどきっちりギャグに特化して振り切ってて、マッシュのあのジワジワくるローテンションと脳筋ムーブが面白いから楽しく読める。 けどこっちは何が魅力でどこに着目すべきなのかぼやけてる感じ(ちょいちょい出てくる漫画ネタとかネットミームは面白いけ) あと主人公に「大往生したい」という漠然とした目標以外に物語の目的がないうえに、話がふわっとぬるっと進んでくのが特に苦手。 「そういやなんで今こうなってんだ…?」と思い返してもまった頭になにも残ってない。 わざわざジャンプ+でやるからには、普通の女性向け異世界転生とは一味違う捻りの効いた展開になるはずなので見守りたいなと思います。 https://twitter.com/shio_hodaka/status/1411702338767622148?s=20挑戦的な描き方してる少女と毒蜘蛛 西尾拓也名無し※ネタバレを含むクチコミです。17歳による王道読切!風奏 茅野ミサゴ名無しジャンプルーキー!第6回アナログ部門賞入選 17歳でこれはすごい! https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496490863569 囚われた女性と救いに来たヒーローという王道な内容ではあるけど、演出などの見せ方が最新の漫画らしく整理されていて見やすいので、すごいと思いました! しっかりとキャラに感情移入させて、文通の相手との心温まるひとときの交流でわずかに気持ちを上げて、もうすぐ死ぬという絶望を見せ、さらに親のこと、自分の末路のことで絶望に追い込みをかけて、遅れて登場するヒーローという構成が上手くハマっています。 魔力行使の表現が禍々しくていいですね。 構成・展開の妙キスしたい男 タイザン5野愛「アンジェリーナジョリーとキスがしたい」という夢を叶えるために100万円を貯めてアメリカに行く少年のコミカルなお話。 かと思って読んだのでしっかりきっちり裏切られました。引き込まれました。 15才の少年が高校に行かず年中バイトに明けくれてまでアンジーに会いたい理由は何なのか。 理由が明かされた瞬間、見え方ががらっと変わります。 クスッと笑って読んでいたところが後から効いてきます。 ぶっ飛んだ設定の日常に慣れてきたころに、とんでもないもうひと展開があって伏線が全部回収されて、救いのあるラストが提示されるというなんとも美しい作品でした。寿司屋でラーメンとかデザート食えるのってたしかにギャグだよね握る男 近藤ぶし野愛お寿司ギャグ漫画だと思って読んでいたのに、現代の多様性お寿司屋さん漫画だった。 今のお寿司屋さんってラーメンとかから揚げとかプリンとかタピオカとかいろいろ楽しめていいですよね。あれを最初に生んだひともたぶんこんな感じだったんだと思います。 あとお寿司握れる男性はかっこいいですよね。"夢"も"現実"もしっかり見つめて #1巻応援ボーダレスネーム 谷中分室sogor25広告代理店で働く31歳の女性・片山津亜生(かたやまづ あお)は、かつてはマンガ家になることを夢見ていたのですが、ある出来事からその夢を諦め、就職してキャリアを重ねるうちに、仕事を"上手くやる"ことを覚え、忙しくも平穏な日々を過ごしていました。 そんなある日、マンガ雑誌の50周年の広告の仕事を依頼されたことで、彼女が"マンガを描くこと"への思いを再燃させる、という物語です。 かつて諦めた夢を再び追い始めるという物語ではあるんですが、この作品は主人公の亜生が夢に一直線に邁進するのではなく、仕事を続けながら少しずつマンガを描き始めるという形で物語が進みます。 そのため、彼女が仕事に対して向き合っていく姿と諦めていたマンガに対して再び向き合おうとする姿、異なる2つの熱量の両方を1つの物語の中で描いている作品であり、今夢を追っている人、仕事を頑張っている人、どちらにも刺さる内容になっています。 この作品はどちらかといえば女性向けの作品として描かれてるように思うのですが、連載されているのが集英社のジャンプ+で、そういう意味ではジャンプ本誌のキーワードである「友情・努力・勝利」をそのまま引き継いで描いている作品のように感じました。 1巻まで読了 歴史に残る藤本タツキ渾身の読切 #読切応援ルックバック(読切) 藤本タツキstarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。浮気をめぐる、ある狂気の記録。トライアンヘル 平田将名無し※ネタバレを含むクチコミです。美しく恐ろしいゴシックホラーリリィマン 中村すすむ名無し神父様のもとで暮らす難民たちが消えて行くその理由は……という話。まつ毛バサバサの耽美作画でキリスト教的な要素の入ったダークでホラーでグロテスクな展開が描かれるのがたまらん……!ジャンプ+っていうよりアフタヌーンて感じ。 この作者何者と思って調べたらまさかのピカタの爪先の人で衝撃だった。ギャグじゃないどシリアスな話も書けるんだ……すげえ。 おじさんが主人公だけど少年漫画らしい骨太な読切! #読切応援フリーダム 大鳥雄介名無し少年漫画らしい夢と自由と渋さに溢れた王道作品! 奴隷剣闘士たちによる命がけの闘いが宇宙で大人気の見世物になっていて、そこで勝ち続けているチャンピオンと、自由を夢見る新人剣闘士が出会い、互いに少しずつ影響されていく。 https://shonenjumpplus.com/red/content/SHSA_JP02PLUS00020565_57 シンプルに面白かったし、ロマンがありました。 ラストの闘いのシーンと、その結果もよかったです。 この作者さんがジャンプルーキーに投稿してる『トムの就活』もすごく面白いのでぜひ読んでみてください!! ファンタジー世界で冒険者ギルドに就活に行くも何度も落とされる男の話ですが、思ってもみなかった展開になります。 https://rookie.shonenjump.com/series/X1vJnKZD1EU/X1vJnKZD1Eg意外にもちゃんとした面白さ野球部全員田中 西村たまじ野愛どう考えても出オチだろという設定でありながら、意外にもちゃんとした展開と怒涛の小ネタで最後まで面白かったです。 田中は絶対野球部で野球をしなければならない!という呪いに掛けられた学校で、野球ど素人の田中先生が顧問として奮闘するお話。 野球部のメンバー紹介(もちろん全員田中)からの野球漫画小ネタでグッと心を掴まれるんですが、ここがちゃんと後半のストーリーにも効いてくるのがいいところ。 意外にもストーリーちゃんとしてる〜笑いポイントにも意味ある〜と失礼な感心の仕方をしてしまいました。 英語は苦手だけど感受性豊かで生徒思いの田中先生、名将です。<<3536373839>>
この上手い話の構成にやられてしまった人は多いんじゃないでしょうか。 三十路引きこもりの男が床に後頭部をぶつけた拍子に、天国と地獄、両方を繋ぐゲートが部屋の中に出現してしまい、社会的に何も役に立っていなかった男が突然価値を持ち始め、悪魔と天使たちによって取り合われる、そんなコメディ、かと思いきや…。 https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496567812806 後半は、完全に作者さんの掌の上でした。 誰もが望まれて生まれてきたわけではないけど、環境やいろんなことが上手くいかなかったとはいえ、少なくともこの主人公は望まれ、幸せを願われていた。 衝動的に裸足で街へ飛び出し疾走するシーンの良さよ。 これからあがくわけです、無駄になったとしても、傷ついたとしても、自分の人生を取り戻すために。 いい読切でした。