モーニングの感想・レビュー812件<<1617181920>>「部長島耕作」感想まとめ部長島耕作 弘兼憲史starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。コミュニケーションをとることの難しさ人の息子 あのあやのPom 8歳の男の子、高嶺の里親になる決意をする現漫画家(元保育士)旭のお話。 里親になることの難しさや、子供が大人に気を使ったりな敏感な心が繊細に描かれているなと思った。 物語はこれからかと思うが、付かず離れずでまだ本音も中々言えない2人が一緒に暮らすことでどう心を交わしていくのか(?)気になるところ。ギャグとシリアスが絶妙な警察漫画ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 泰三子六文銭元警察官が著者が描く、実録?警察漫画。 基本1話完結形式。 ぬるりとしたギャグ中心かと思えば、かなりシリアスな展開もあり、その配分が絶妙です。 警察官を見ると、何もしてなくても反応してしまいますよね。 警察手帳出されて 「・・・わかっているな?」 と言われれば、 「はい・・・申し訳ありません。」 と、誰だって言ってしまうと思うんです。(言わないか?) それくらい、権力というか存在感があると思うんです。 言ってしまえば「嫌われ役」を一手に担っている感じ。 そんな風に思っていましたが、本作を読んで、警察官が厳しく口うるさく取り締まる背景には、凄惨な事件の現場に立ち会ったことがあるんだと、痛感しました。 同じような事件を二度と起こしたくないし、我々市民に同じような経験をしてほしくないという強い思いがあるのだと。 取り締まられてグチグチ文句言われても、そんなことをおくびにも出さず対応していく様に格好良ささえ覚えました。 ちょっとした不注意が大事故になったり、ちょっとした見落としが大事件になったり。 解決したことよりも、解決できなかったことばかりマスコミに取り上げられたり。 労働基準法なんてあってないような労働環境だったり、だけど言うほど給料高いわけでもない。 読めば読むほど、警察官の実態がわかり、襟元正す思いでいっぱいです。 特に、ギャグを交えながら飄々とすすむので、説得力が増すんですよね。 「こんなに大変なんですよ」と言いまくるような感じがなく、説教臭くないところもグッときます。 あと、1・2巻の表紙が変わったように、どんどん絵もうまくなるし、どんどん面白くなってきます。 ドラマ化とかしたら映えそうだな。初めて知る『養育里親』という制度人の息子 あのあやのnyae※ネタバレを含むクチコミです。 8ヶ月ぶりにモーニングに帰還!羽人の星 江口夏実名無し※ネタバレを含むクチコミです。「課長島耕作」感想まとめ課長島耕作 弘兼憲史starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。モーニング掲載以降のストーリー個人差あります 日暮キノコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 三成(佐吉)くんの日常 読切が連載化して帰ってきた!!ミツナリズム 鈴木コイチたか1月にモーニングで「石田三成ズム」というタイトルで掲載された読切が、スタイリッシュで綺麗な絵と軽妙な掛け合いはそのままに「ミツナリズム」として連載化! 石田三成ってこういう実直な人なんだな〜というのが伝わってきます。「味のない雑穀で苦しめ」というシンプルな脅し好きww ▼公式ページ https://morning.kodansha.co.jp/c/mitsunarism.html怪盗パルクールじいさんジジジイ GGG 小山宙哉starstarstarstarstarひさぴよやや近未来の怪盗モノ漫画。 70歳の爺さんなのにやたら足が速くて、安いモノしか盗まない泥棒、ハープが主人公です。 都会の中を縦横無尽に駆け回り、随所にパルクールのような動きが取り入れられています。 盗みを働いては刑事に追われつつも、市中の人達を助ける、言うなれば人の心を盗んでいくタイプの怪盗です。 と言っても、1話目の万引きエピソードにはややドン引きでしたが。そこ以外はハートフルな話ばかりなので、安心して読めます。爺さんのとぼけた演出がなければ、もっとスタイリッシュで格好良い漫画になってたと思います。戦後の日本映画界の熱狂を感じる群像劇デラシネマ 星野泰視名無し戦後の日本人にとって一番の娯楽だった映画を撮る人々の物語。最初は助監督の風間と大部屋俳優の宮藤が主役の成り上がりバディ物かと思ったのですが、読んでいくうちに当時の映画業界や組織にもフォーカスするような群像劇になっていきました。戦前からの看板ベテラン俳優や世界的名監督の仕事樣はやはりかっこ良くて夢中になります。映画に詳しい人だったらモデルが誰なのかを考えながら読めるので更に楽しいのではないでしょうか。紙版だとカバー裏の本体におまけ漫画が描かれているのですが電子でも収録されてるのかな。師匠である浦沢直樹との会話も映画作りと繋がるところがありセリフとして使っていると描いてありました。最終話の後日談もここに描かれていて、これを読むか読まないかで読後感の好印象もより深くなるので重要だと思います。 強面マスター繁盛記なごみさん 宮本福助名無し堅気じゃない顔をしている元・刑事の和(なごみ)さんが退職後の第二の人生としてシャッター商店街に喫茶店をオープンする。客達に顔が怖すぎるから店名を変えろと言われ「cafe和」を「極道珈琲店」にする程、見た目とは違って素直で心優しい和さんを中心に繰り広げられるコメディーです。そういや同じモーニングでは今もオジさん喫茶店マンガ『ミスターズ~私の町のおじさんたち~』が連載されてますね。こっちのオジさんはカッコ良くないけど渋さと癒しがあります。宮本福助さんのオジさんがわちゃわちゃするマンガは間違いなく面白い。あるきっかけで店が大繁盛してしまいあれよあれよとフランチャイズ化して全国展開し、まるで60歳で起業したカーネルサンダースみたいになるっていう最後の展開がめっちゃ好き。オチも和さんらしくて良かった。余談だけどネコのおにぎりも可愛い。主人公の成長と風変わりなキャラクターが魅力風子のいる店 岩明均名無し緊張すると吃音になってしまう高校生の風子が喫茶店でアルバイトを始める。最初は失敗ばかりでしたが徐々にひたむきに頑張る風子を目当てに通う客も増えてきて、自信を持って人と接することが出来るようになっていく。作者もコメントに書いてましたが初めは店を中心にした人間ドラマだったのが、途中から風子の成長物語になっていきます。それと同時に、最初から最後まで風変わりなキャラクターが多数登場します。個人的な見所としては風子がどんどん可愛くなっていくところと、もう一人のウェイトレス・みさ子の活躍です。ラストで爆笑してしまいました。大人のジャズ漫画!!スインギンドラゴンタイガーブギ 灰田高鴻starstarstarstarstar干し芋おとなの楽しめるジャズ漫画が始まった。 これからの展開にワクワクが止まらない。 訳ありな人たちの集団、戦後の混乱、そして、英語(スラング)の勉強にもなるかも? 巻末についているQRコードを読み込むと作品に関連した曲や、当時の流行りの曲まで聴けるサービスも素敵♪ 絶滅危惧職…!講談師の世界修羅場の人 久世番子 神田伯山ななしすごく面白かった!講談のこと全然知らなかったから、史実を元にした話をするとか女性が多いとか勉強になった。 そしてなにより講談で儲けたから「講談社」なの!?全然知らなかった 今夏モーツーで連載開始とのことなので楽しみにしてます!岩明均のデビュー作も収録されている短編集骨の音 岩明均名無し岩明均のデビュー作「ゴミの海」も収録されている短編集。普通は何編か読んだ後に忘れてしまうような話もあるんだけど、これはどの短編も印象に残るのですごいなと思った。面白い面白くないというよりも読んじゃう覚えちゃうって感じです。荒削りなところはありますが手に取ってみて損はないんじゃないでしょうか。 個人的には「和田山」が好きですね。男女問わず油性ペンで顔に落書きをしてくる男、和田山。誘ってないのに同窓会に現れて次々と元クラスメイト達を襲っていく話。驚くようなオチがないのが逆に新鮮でした。あと上村一夫先生のアシスタントをしていた頃のエッセイ「アシスタントで覚えた事」が面白かった。連載再開!!サガラ~Sの同素体~ かわぐちかいじ 真刈信二名無し正直結構忘れてたけど、分かりやすいあらすじがあって、良かった。国を変えるようとする者と、それを追う者。なかなかグッとくるな 突きつけられることコンプレックス・エイジ 佐久間結衣ナベテツ自分は確実におたくなんですが、コスプレという分野に興味はそれほどなくて、話題になっていたから読んだのですが、本当に色々考えさせられ、心に深く突き刺さりました。 もしこの作品を読んで何も感じない人は、幸運なのか無趣味なのか想像力がないのか、そのどれかだと思います。 コスプレイヤーがいつまでコスプレを続けるのか。その問いかけを「容姿」だけに限定して読んでいるならば、無縁に考えるかもしれません。しかし、この作品が問いかけ、そして考えさせるのは、誰にとっても「年齢」というのは無縁ではいられないからです。 例えば、身体を動かす趣味、ランニングやスキー、草野球やサッカーやフットサルを一番の趣味にしている人は、それを加齢によって諦める未来を想像してしまうと思います。あるいは、スタンディングのライブに行けなくなる年齢。老眼で文字か読めなくなる未来。この作品の表象はコスプレですが、読者は恐らく、自分自身にとって大事な趣味というものを諦める瞬間を、嫌でも考えてしまうのではないかと思います。 勿論、結婚や出産で趣味と離れてしまうことはあると思います(作中でも語られています)。しかし、多分我々の生きている「今」は、それらの人生のイベントの後でも趣味を続けられる環境がある程度整えられています。 かつて、「老いは恥ではないのだよ」と語って40歳を過ぎてからチャンピオンにカムバックしたボクサーもいました。しかし、どうあっても「老い」は現実に訪れるものです。寿命が伸びている今、自分が趣味を諦めることになる可能性について考えることは、体験として貴重なものなのではないかと思います。つまらない映画の損切りについてインベスターZ 三田紀房ツムツム自分の場合はチケットを買ったからというのではなくて、無駄を愛でるというか、つまらない映画はつまらない映画として楽しもうとしてしまう…。この発想はなかったから新鮮だった。読まずに普通の人でいられたらよかった普通の人でいいのに! 冬野梅子野愛なんで読んでしまったんだと猛烈に後悔してしまうほどに凄い漫画だった。刺さりすぎてしんどい。 わかる と わかってたまるか と わたしはちがう が交互に襲ってきて冷静ではいられません。冷静に読み終わりましたけども。 しんどい!すごい!これを描ききるのがすごい。本気で描いたのか皮肉で描いたのかわからないけどすごい。すごい。 完璧すぎるオカルト怪奇譚…!福助 伊藤静たか※ネタバレを含むクチコミです。無駄遣いばかりの三十路男が節約して彼女とヨリを戻そうとする節約ロック 大久保ヒロミ名無し※ネタバレを含むクチコミです。読者に議論させるために描いたのかも普通の人でいいのに! 冬野梅子名無し自分は主人公と同年代ですが10年くらい前の自分と重なるところがあり結構くらいました。人にはあっち側とこっち側を隔てる大きな壁があるし、あっち側に行きたくてもどうしようもない感じ凄くわかる。 ただ漫画では33歳女性の今の姿を描いたものなので「33でこれ」をどう捉えるかは意見分かれるんじゃないでしょうか。 個人的にはウラジオストクに行ったけどビザが…という部分はどうでも良くて(むしろ最後になんも考えず突っ走ってくれてよかった。それまでが考えすぎだったから。)自分のことを俯瞰で見てるのか見てないのかよく分からない変なフラつき方に不安を覚えた。まあ簡単に言うと凄いめんどくさい人ですよね。 あとどうしても倉田さんのような男性を「普通」と思えない。それは私が現実を見れてないだけか?? 老舗百貨店のクレーム処理係は大変だ!銀座からまる百貨店お客様相談室 鈴木マサカズ 関根眞一名無し「お客様に勝ったら負け、負けても負け」なクレーム対応。最後に「またのご来店をお待ちしております」と言えるようになったら解決だそうです。お客様の言い分を鵜呑みにする訳にもいかないし、落としどころが本当に難しい…!しかも店側に非がないことでも怒られるのでしんどいですよね。 例えばこんな事例がありました。百貨店で贈答用にお菓子を購入したが相手方に届けるまでに日にちが経ってしまい、もらった人が食べようとした時には賞味期限が切れてしまっていた。これによりお菓子をもらった側から外箱に賞味期限のシールが貼ってなかったとのクレームが。まさかのそっちから?!と驚きがありますが、ものすごく正義感の強い人だったんです…。結構な騒動に発展しますが最終的には全員が笑顔で解決していて、読んでいて勉強になる部分があると思いました。クレーム対応するお客様相談室のメンバーも個性派揃いで面白かったです。布浦翼先生ってモーニングで連載してたんだ!柴王 布浦翼かしこ父も母も知らず一匹で放浪の旅をするシバオーは色んな人や物事に出会います。最初は自分のよく知ってる布浦先生らしいギャグテイストで笑いながら読んでいたのですが、3話目で急にシバオーが車にひかれて血だらけになる姿にショックを受けました。とはいえシバオーは強い犬なので自力で怪我を治して、何事もなかったかのように元気になるのですが。ストーリーに悲喜こもごもがあって、これが大人向けの布浦翼なのか…!という心境になりました。老犬から立ちションの仕方を教わるエピソードはクスッと笑っちゃうけどすごくいい話でした。<<1617181920>>
※ネタバレを含むクチコミです。