面白そうなオカルト漫画みたいですね。
よくあるオカルト漫画って、絵柄がなんか必要以上に
ドロドロしているというか細部をボカしたりしているというか、
暖味な絵にすることで恐怖感を煽っているものが多いと思う。
この漫画の絵柄は明確な線でハッキリ区切りをつけて描いていて
その分、怖さが真っ直ぐに伝わってくる感じがします。
読んでて本能的な畏れを感じる最高の怪奇漫画。結構前に立ち読みか漫喫で読んだと思うんだけど、今まで忘れてたのが信じられないくらい面白い。
福助の世の理から外れた得体のしれない力の恐ろしさ、その力を良いように支配する人間の不気味さ、福助を大事に思う人々の優しさ…。
全体的にオカルトな空気というか、説得力のあるリアルさがあってゾワゾワするのが最高。
1巻は福助の過去が明らかになっていく過程がメチャクチャよくて、御守様とかビジュアルもやってることも最高に気持ち悪くて目が話せない。結界守の息子がページめくりで即身仏になってるとこはゾッとした…。
普段は爽やかな容貌の福助が力を使う瞬間、ものすごく醜い姿になるとこが好き。力を使うたびに、目と牙が飛び出し、肌が溶けて筋肉がむき出しになる…これによって福助が人知を超えた恐ろしい存在だと何度も印象付けられた。
終始不気味だっただけに、最後に優しいハッピーエンドで終わるのが沁みた。
2巻では、子供の居ない夫婦・スランプ中の小説家・訳あり編集者による福助を巡る物語。2巻は1巻と違い、福助の周りにいる人間たちの「命」に関する苦悩がメインでホラーというよりハートウォーミングな感じ。
そしてなんと言っても、重要な部分が明かされないまま、綺麗に2巻でまとまって完結してしまっているので続きを読みたくて仕方がない!!
彦太郎と別れたあとなぜ福助は井戸に閉じ込められたのか。なぜ御守を福助を模した人形の姿で蘇らせたのか…。
いつか続編を書いてほしい漫画第1位です。
箱をあけてくれたあなたにはひとつ“福”を差し上げましょう。ひとりぼっちになってしまった千晶が祖母の遺品の中から見つけた小さな木箱。「福助」と表書きされたその木箱を開けると、中には小さな男の子! 千晶に“福”をあげるたびに少しだけ歳をとる福助との、奇妙で温かい日々。しかし短くも幸せな生活は、福助の「力」が災いしはじめて……。連載開始とともに圧倒的支持を受けたファンタジック・ホラー第1巻!
箱をあけてくれたあなたにはひとつ“福”を差し上げましょう。ひとりぼっちになってしまった千晶が祖母の遺品の中から見つけた小さな木箱。「福助」と表書きされたその木箱を開けると、中には小さな男の子! 千晶に“福”をあげるたびに少しだけ歳をとる福助との、奇妙で温かい日々。しかし短くも幸せな生活は、福助の「力」が災いしはじめて……。連載開始とともに圧倒的支持を受けたファンタジック・ホラー第1巻!