個人差あります 日暮キノコ
TS漫画の新境地『個人差あり〼』を語ろう
web連載になってから追えてなかったので結末が気になってた。単行本で読み直してみるとモーニングで掲載されてたのは全6巻中4巻までだった。
異性化するきっかけがセックスだと気づいて主人公の浮気を知ってからの妻は鬼気迫ってて怖いなと思ってたけど、女装男子のスミレさん(実は主人公の上司)と出会って仲良くなってからは劇的に心情が変化していった。髪も切って見た目も変えるし、妻自身も自分が性別に固執していることに気づいて、主人公との関係を改善するヒントとしてレズ風俗に通ってみたりする。結果として夫婦の関係は修復されたけど、手放しで喜べるようなハッピーエンドではなく、色々含みがある終わり方でそれがよかったと思う。
読み終えてみるとストーリーも面白いし、自分の性別について改めて考えるようになったし、日暮キノコ先生の作品の中でも特に好きだなと思った。4巻以降は妻側の心理描写が多くなるので同性として興味深く読んだけど、もしそのまま連載してたらモーニング読者の反応はどうだったんだろう。