余命幾許もない少年と人造遺伝子人間の少女の人生最後の日々を綴った不朽の名作漫画の愛蔵版。著者ロングインタビュー等も収録。
描かないマンガ家
進化し続ける漫画業界に新たなマンガ家が現れた。“描かないマンガ家”である!絶対にハズさないマンガ家・器根田刃(きねだ・やいば)先生のNEVERSTARTINGSTORY!!
新カンカク★ゆるパニえち奇譚♥(ヤングアニマル2021年4号)
「われのもくてきはちきゅーじんをまっさつすることだ!」子ども嫌いな独身男性の目の前に現れたのは宇宙人の王女様!?感情が爆発すると破壊的超能力を発揮する少女から地球を守るため…ドタバタトラブル連続な毎日で新米パパが大奮闘!ふたりが家族になっていくあたたかい物語です。
自殺島
「自殺島」──それは、自殺を繰り返す“常習指定者”達が送られる島。主人公・セイも自殺未遂の末、その島へと辿り着いた。果たして、セイ達の運命は!?極限サバイバルドラマ待望の第1巻リリース!!
ファミリープラン
結婚して一年の優介と彩乃。 マイホームは…欲しいけど中古で。子供は…一人でもできたら。 人間欲張ったらダメになる。今のままでも、幸せ―― 二人が描く「家族像」は""そこそこ""でも充分だった。 ある日、夫婦は某県の山へと出かけて日帰りトレッキングツアーに参加する。 贅沢な一泊旅行はなかなか厳しいけど、小さな楽しみを大事に大事に、 二人で積み重ねていきたい。今日だって、そう。……………そのはずだった。 金はかくも人を狂わせる――""家族""の""絆""の…ネオ・サスペンス。
累計1000万部突破「彼女、お借りします」作者・宮島礼吏の最新作!!世田谷の豪邸に住む紫雲寺家の7人兄弟姉妹は、才色兼備で巷でもその名を轟かせている。長男の新は、個性の強い5人の姉妹に振り回されながらも家族を大切にして過ごしてきた。しかし、末の妹の誕生日会で父親から驚きの事実を告げられ、兄弟姉妹の運命は一変する―!?家族の愛と男女の恋が入り混じる、禁断のラブコメ第1巻!!
「ただ離婚していないだけ」実写ドラマ放送スタート記念の特別アナザーストーリー!! 不倫、殺人、監禁――最悪の事件から時は経ち…“その家”に棲み始めた、新たな夫婦の狂愛譚。(ヤングアニマル2021年14号/前編・15号/後編)
「小説家になろう」で大人気の原作を東雲太郎がコミカライズ。元騎士の主人公が転生したのはSランクモンスターの「ベヒーモス」。しかし幼体なので見た目は仔猫!? 自分を拾ってくれた美少女エルフ娘を守るため、騎士(ペット)としての誇りを胸に戦う! 異世界冒険ファンタジー第1巻! 小説版第2巻も同日発売です。※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。
ギャルごはん
ヤングアニマル本誌でアンケート常に上位の、大人気ギャルラブコメ!!冴えない家庭科教師・矢部真司は、ひょんなことから学校一のギャル・岡崎みく と「2人っきり」の料理研究部をつくることに…?ギャルと先生の美味しいラブ コメ、召し上がれ!
「3月のライオン」スピンオフ待望の第1巻!日本将棋連盟会長・神宮寺崇徳。若き日の彼には、倒さねばならぬ相手がいた…。熱き筆致で、昭和の棋士達を描く!!
こんなにも素晴らしい傑作が、知る人ぞ知る名作として埋れている…… 果たして、このままで良いのか? 否ッ! 断じて否ッッッ!! 一人でも多くの漫画やSFを愛する人に! そして、この残酷な世界で人生に悩む方、悲しみの淵に暮れている方に!! この至上の愛の物語はもっともっと読まれるべきなのである!!! そんな万感の願いを込め、使命感を持って、今回筆を執っています。 確かに、この『愛人』というタイトル。 ヤングアニマルという掲載誌。 そして、この表紙。 「低俗な成人向け漫画かな……?」と敬遠してしまう気持ちも、解らなくないです。 ですが、それは大いなるミスリードに掛かっているのです! 愛人と書いて「あいれん」と読むタイトル。 そこからは一見して想像できない程に、深遠で重厚なテーマや想いが詰め込まれた、未来SFとなっています。 何せこの作品、創られ方が凄いです。 1999年。 世間ではノストラダムスの大予言を中心に終末論が蔓延していた時。 そんな時代に、連載が始まりました。 時勢に沿ってか、人類が通常の生殖機能を喪い種としての終わりを迎えつつある世界を描いて行きます。 そして、一度の休載もなく2002年連載終了。 ここまでは良かったのです。 しかし、待てども待てども出されない最終巻。 何と、連載が終了してから最後の5巻が出るまでには二年以上も掛かりました。 何故か? それは田中ユタカ先生が全身全霊を賭して、改稿・加筆作業を行っていたからです。 今作のラストは、雑誌掲載版とコミックス版では大きく異なった物になっています。 コミックスで加筆修正が行われる、それ自体はよくあることですが、それに二年が費やされるというのは極めて異例です。 普通に商品として漫画を考えるならば、『愛人』は失格でしょう。 しかし、視点を変えて、一つの作品として考えた時には違って来ます。 その二年間が素晴らしい作品の輝きを、更に途轍もない領域まで磨き上げたと言っても過言ではありません。 今回、この稿を書くに当たって、改めて精読しました。 全編面白いのですが、やはり5巻の部分は格別であり、至高です。 一度築き上げた物を全て崩し、死に物狂いで改めてこの結末を持って来た田中ユタカ先生に対し、私はあらゆる賞賛を惜しみません。 熱い涙無しに読むことなんて、絶対に無理です! ところで、漫画が好きな人なら、一度位は自分で漫画を描いてみたいと思ったこともあるのではないでしょうか。 マンガソムリエである無類の漫画好きの私も、多分に漏れずそんな経験があります。 結構本気で、丸二ヶ月間あらゆる余暇を捨て去り、平均睡眠時間3時間を切る程に根を詰めて、一作を描き上げました。 その時に、自分はこの生活を一生続けるのは無理だな、と諦めてしまったのですが……。 しかし、そんな僅かな時間の中でさえも実感したことがあります。 登場人物に絶大な辛苦を強いる際には、自分でも不可解なほどに嗚咽が止まらなかったり、怒りで情緒不安定になったりするのです。 多くの作家、『ワンピース』の尾田栄一郎先生なども、キャラクターを描く時には感情移入し、同じ気持ちになりながら同じ表情で描くといいます。 それを考えると、『愛人』の壮絶なるクライマックスと格闘している時の田中ユタカ先生は如何許りだった事か…… 田中先生は、『愛人』の連載が終わった後は自分の中に漫画を描く能力が無くなってしまったといい、実際暫く何も描けなかったそうです。 これだけの作品であればそういう事も起こるだろう、と読めば自然に納得できます。 ネタバレになるので語れませんが、一線を画す愛が『愛人』では描かれています。 どこまでも残酷でありながらも、果てしなく美しい世界が、呈示されています。 常に死が共に存在する中で、尊き生への頌歌が謳われています。 こ、ここまで描いてしまうのか……と、半ば放心してしまうような凄味があるのです。 これ位途方も無い作品を描き上げられたら、私なら人生に悔いが無くなるでしょう。 ……本当はその凄さを赤裸々に語りたいんです! でも語れない…… 嗚呼、もどかしい! さあ、早く読んで、誰かこの素晴らしさを語り明かしましょう!! 恐らく生涯顔を合わせることのない、それでもこの世のどこかで一度しかない人生を懸命に生きている誰かに届けば、そんな嬉しいことはありません。 そして、田中ユタカ先生。 こんな大傑作を描いて下さってありがとうございます! 通常版と特別版がありますが、空白の二年間のメイキングを含んだ濃厚なインタビューが掲載されている上下巻の愛蔵版をお薦めします。