ビッグコミックスペリオールの感想・レビュー438件<<1213141516>>めでたし、と言いたくない!童話童話 G-CATS 安彦晴名無し思春期に、なんにでも「逆張り」することでかっこつけ過ぎて巨乳好きなくせに微乳好きキャラのまま成人してしまった主人公。 大きい胸がコンプレックスな彼女に対しても、“胸で君を選んでないよ”と言いたいがために微乳好きアピールをしてしまいます。 タイトルに童話とあるように、主人公の愚かさが原因で不幸が起こり、自らの行いを改めて、めでたし。というお話です、が… その不幸を降りおとした張本人は「巨乳好きの神様」。この神様、カッコつけの主人公に終始イラつきを隠せない姿が非常に人間らしく、神様に感情移入する読者が多数かもしれない。そんななか、最後の最後に主人公に起こる出来事に、血の涙を流す者が後をたたないという…兄弟愛爆裂マンガグロウ 川nyae自分で書いといて爆裂ってどうかと思いますがそのくらい感銘を受けました。兄弟姉妹がいることの光と影を描ききった傑作かと。絵も上手いし。 仲が良かろうが悪かろうが、やっぱり兄弟の存在は人生に大きく影響するんですよね。 自慢だった兄が、実際は努力が実らず夢にしがみついている大人になっていたという、そこの部分は寂しくて切ないのですが、ある意味それがあったから弟の兄への愛をこれでもかとぶつけるきっかけになったのかもしれない。 下がいる人、上がいる人はそれぞれに思うことがあるんじゃないですかね。6ページの衝撃フルムーン 冨手優夢名無しくるくるくるりんを読んだうえで読むと、やっぱりこの人の漫画はいいな!好き!となるんですが、全くの初見だと「???」となってしまう恐れアリ。でもこれきっかけにファンになるのはもっとアリかと思います! こういういるだけでHAPPYになれるお母さんほんと好きスペリオール次世代マンガ大賞 大賞受賞作委員長、草をむしれ 中田アミノ名無し筆とあいつがいればいい。の中田アミノ先生が「スペリオール次世代マンガ大賞」で見事大賞を受賞した作品。 全体的に白くて少女漫画誌に載ってそうな雰囲気がするけど、所々でクッと笑ってしまうポイントがたくさん。素直にこの人の漫画また読みたいなと思えました。 内容としては、みんなに都合の良いように使われている学級委員長が、とにかく花を愛する変な先輩に感化されて少しずつ自分の言いたいことが言えるようになるというはなし。 タイトルのセンスもいいと思います。 のちにしっかり連載も勝ち取って単行本も出ているんだから素晴らしい。 将来有望と思いたいひまわり 高橋龍二名無しスペリオールの電子版に掲載されたスペリオール次世代マンガ大賞佳作受賞作。 あらすじにあるとおり、絵柄はあまりにも荒削りだけど、同じく佳作の「終わりの季節」「パレーシア」のなかではいちばん面白かったです。最初は森泉岳土を意識しているのかとも思ったが多分違う。 子どもと大人、どちらかに偏らずに両方の目線で苦悩や事情を描いているのがよかった。オチも意外性があって好きです。 この賞の審査会のレポートで、ひまわりが思いっきり物議を醸しているのが面白すぎた。柳本先生にめちゃ嫌われてる。笑 https://news.goo.ne.jp/article/postseven/trend/postseven-666846.htmlノワールと拉麺特例コンプライアンス 池上遼一名無しラーメンというよりはノワールギャグのがメインかな。途中でメタ的な台詞が入るのも面白かった。にしても「ラーメン滑川さん」を読んでた時も思ったけど、安っぽい中華そばを啜るヤーさんは絵になっていいな赤鬼と青鬼の兄弟が人間社会に潜む鬼死ね 岡田索雲さいろく見た目どう見ても普通の中高生の兄弟、実は赤鬼と青鬼の兄弟である。 鬼はほとんど赤鬼で、青鬼は低確率でしか生まれないのだそうだ。 赤鬼は人間からは嫌悪感を抱きやすいオーラを纏って見えるのだそうで、それを表現してるコマがあるのだが視界が全てゴキ○リで埋まっていて気持ち悪さを超越したヤバさが表されていた。ヤバい。 一方青鬼にはそれがないようでむしろ好感を持たれやすい。赤鬼くんは兄弟に嫉妬する日々だ。 もちろん彼らは鬼なので人間のように高いところから身を投げてみてもタンコブができるだけであった。 試してみる赤鬼くんの心境や如何に。 そんな二人のちょっと変わった日常…なのだが、設定はなんとなく「トーキョーエイリアンブラザーズ」を思い出させる。 いずれにせよ、現代社会にコッソリ潜む若い異世界人たちの葛藤を描く作品といった感じであるがどっちも好きである。 SO BRILLANT CUT 君江さん #読切応援筋肉を君江 東裏友希名無しここにも筋肉を育てることに目覚めた女性がひとり… 誰の目も気にせずに筋トレに励むため、ホームジムの設備を揃え始めるツワモノな君江さんですが最近5年半付き合った彼氏にフラれているという背景もあり…夢中になれるものを見つけられてよかった。 同僚女子もいいキャラしてるので、連載で読みたい!!!ゾンビものにはまだ可能性がある空腹なぼくら 友安国太郎名無しツイッターで一話を、スペリオールの特別掲載で二話を読んだ 人間の知性を持ちながらゾンビ化した主人公が、人間という食糧危機瀕するゾンビ社会を救おうとし、人間養殖の警戒をはじめる。このあらすじだけでもう面白い。しかもその計画のキーとなる人は……。 まだまだゾンビものってまだまだ捻れて、可能性があるんだって思わせてくれた。気になった人はURLを載せておくので、ぜひ読んでほしい https://twitter.com/TOMOYASUkunita/status/1210048141719814144?s=20斬新すぎるゾンビマンガ空腹なぼくら 友安国太郎六文銭ゾンビ映画やドラマって以前はB級ホラー臭漂うものでしたが、昨今、あらゆる面でハイクオリティになってますよね。 描写的にも、ストーリー的にも。 ただのパニックホラーからヒューマン・ドラマまで、ゾンビには無限の可能性があるなぁと感じてます。 マンガも然りです。 本作は、数あるゾンビ作品のなかでも、まだこんな話ができるのかと唸りました。 さて、その内容なのですが、 ゾンビによって人類がほぼ絶滅な状況のなか、主人公もゾンビになってしまう。 しかし、主人公は他のゾンビと違い、人間同様の知能と感情が残っており、人間とゾンビの狭間の存在となる。 そこで、彼はその知能を使って、ある計画を考える。 それは残った人間を繁殖させ、ゾンビたちの食糧を確保するというもの。 これによってゾンビ界の神になろうという目的だ。 冒頭から人間の男は確保できていたのだが、つがいとなる女性を探して話はすすむ。 そんな中現れたのが、人間時代に未練を残し別れた元カノ。 彼女を使って計画を実行するのか? ゾンビになった主人公の葛藤が描かれます。 感情があるがうえの葛藤。ゾンビと人間の対比が見事です。 また、ゾンビから逃げるか・戦うかのストーリーが多いなかで、ゾンビになって自身の野望を実行するとか秀逸です。 とにかく気になるところで話がグイグイすすむので、あれよあれよで読んでしまいます。 胸糞悪い展開も、良いスパイスとなって、これがまた良い。 まだ1巻しかないのですが、今後どう転ぶのか楽しみな作品です。 読後、鳥肌たった。怖…幽麗塔 乃木坂太郎Pom 読後、鳥肌たった。怖さとドキドキが止まらなかった。 最初、描写がグロテスク的なところもあるから読めるかなと思いつつ、先が気になる気持ちが先行して読み終わってしまった。 この悲惨とも言える悲しさ切なさ感じる物語は最終的に愛の形を伝えたかったのかな。。 個人的に、警察官の山科さんの随所に現れる優しさにグッとさせられた。 天野くんが逞しくなっていく姿も見どころの一つかと思います。男なら誰もが憧れる生き方HEAT-灼熱- 武論尊 池上遼一名無し※ネタバレを含むクチコミです。須磨さん…ッ!須磨さんが中学3年間で男子と喋った5言 安彦晴名無し赤面症で男子と喋らない女の子・須磨さんが中学時代に男子と言葉を交わした回数はわずか5回。その5回をダイジェストで見てみましょう、という話。 第一話ですでに3回分描いてしまったけど、第二話で描かれた4回目がなんとも切ない…びっくりしました。こんなに泣ける「違います…」はいまだかつてあっただろうか。 たった5回の会話の裏にあった知られざるドラマ、最後まできっちり見届けるよ、須磨さん! 寂しすぎるよ、ヨネクラ君寂しくないよ、ヨネクラ君 籾山果音名無し去年のスペリオールの電子版のみに掲載された読切。 ヨネクラ君がハリナちゃんと出会っていなければこんなことには…とも思うけどぼっちだったヨネクラ君に一瞬でも一緒にいたい、守りたい人というができたということは良かったことだ…と思うよ でも今後は変な女に引っかからないように、まずは友達作りから始めてほしい。こういう大人の階段の登り方もあるのかそうやって迎える日 モイタナナミ名無しホラーと言えば、ホラー。諦めてほしくないけど、諦めちゃうよな…というちょっとやりきれない終わり方で心に残る話だった。 お世辞や謙遜ばかりで本音を言わないのが大人である、という皮肉がテーマになっているとも思う。 目の描き方が可愛くて好き。果たして誰の目に「わるいあね」として映っているのかわるいあね 三輪まことsogor25「私はかつて、実の弟を誘拐した。」というインパクトのある帯の文句が目につく作品。言ってしまうと"禁断の恋愛"を描いている作品ではあるのだが、"禁断"だからこそ"姉"と"弟"それぞれの内心の吐露が真に迫る。姉は弟を思うためか罪悪感からなのか弟を遠ざけようとするし、弟は真っ直ぐに姉を求めるているようで記憶の中の姉と再会した姉との間で悩み苦しんでいる。でもひとたび出会ってしまうと行動が思考を上回ってしまう。いろいろな思考が巡りながら、"人が人を愛することのどうしようもなさ"を見せつけられているような気がする。 そしてこの作品で特筆すべきなのは、主人公が"姉と弟の2人姉弟"ではないということである。姉である日向子と弟の夏樹、そして夏樹の"双子の妹"の瑞樹。禁断の恋愛ともなれば周囲からの批判の目に晒されるという展開も往々にしてあるが、その目が他でもない身内、しかも親ではなく同胞の中にいるという息苦しさ。夏樹と瑞樹、そして他でもない日向子本人、果たして日向子は誰の目に「わるいあね」として映っているのか。 1巻まで読了 【#1巻応援】2巻が出ることを信じて…咲宮センパイの弓日 天野茶玖nyae弓道部のエースで明るくて優しくてちょっと抜けてるけどみんなの人気者・咲宮センパイ。しかし…彼女には「殺し屋」という裏の顔があるのです。 一見、ゆるい日常コメディに見せかけて、職務を全うする咲宮センパイの姿は漫画ジャンルが変わったのかと勘違いしそうになるほど。あの日本一有名なスナイパーも真っ青?な名射手ぶりを発揮します。 話が進むうちに咲宮センパイの衝撃的な過去も明らかになってゆき、読者はこの漫画の想像を絶する奥行きを思い知ることに。可愛らしい表紙からは全く予測できないです。 個人的にはすっとぼけた女子高生が主役という点で「それ町」イズムを継承している漫画だと思っています(センパイに片思いしてる男子もどこか真田っぽい)。殺し屋という要素は全く違いますが、それ町にも唐突にSFがぶっこんできたりしたので、それを許容できるひとには猛烈にオススメしたい。2巻、出ますように…。いい読切店番紅御ちゃん 藤原緋奈子starstarstarstarstarひさぴよスペリオールのバックナンバーを読んでて、良いなと思った読切。 お財布売り場の販売員の仕事を描いたもので、作者の実体験を元にしているとのこと。なんとなく私がたまに行く「ハ◯ズ」のお財布売り場に近い雰囲気だコレ…。売り場に訪れる客層の幅広さ、商品の多様さ、意外と知られてないNG行為など、財布というアイテムが持つ特殊性が非常におもしろおかしく描かれています。(とりあえず財布を触るときは水滴や手脂には気をつけような…) 普通のお仕事マンガであればそれほど心に刺さらない話だったのですが、マンガ的な画そのものと表現が、どこか懐かしくも新しい…これはもうこの人にしか出せない味わいみたいなものを感じたので、今後もぜひ新たな作品を読んでみたいと思った作家さんでした。ゾッとした作品。血の轍 押見修造Pom 知人に勧められて読んでみた。 まずは1巻の終わりに驚いて、静子の歪んだ(?)愛なのかどうかもわからない未知な行動の数々に一歩二歩引き、ゾッとした。 旦那も静ちゃんも、何を考え思っているのか正直よくわからないけど、血の繋がった家族って何なんだろうな。 この先益々波乱に満ちそうなので、この言葉が適切かわからないけど、密かに楽しみにしている。 これ読むとドラゴンボールを思い出すんだよな響~小説家になる方法~ 柳本光晴名無し響の対戦相手がどんどん強い権力者になってこれ以上強くなりそうにないとおもったら完結してた疲れた人に読んでほしい上京ものがたり 西原理恵子名無し西原さんのファンではないけど、この本はちょっと良かったな。 素直でまっすぐな女の子は応援したくなる。赤裸々に描きすぎててちょっと切なくなるくらいだけど、ちょうど良い。励まされる。将棋マンガは数あれど永世乙女の戦い方 くずしろ 香川愛生女流三段sogor25"女流棋士"に絞って描いているのは新しい。タイトルの「永世乙女の戦い方」も、純粋な将棋の対局としての戦いという意味ももちろんあるだろうけど、棋士を目指していくのか、女流棋士として活動するのか、将棋のプロとしての異なる"生き方"という意味も含まれてそう。 くずしろさんって新規のキャラを出す時に作中で関係性を組み立てるのではなく、既に関係性のあるキャラを出して掛け合いの中で盛り上がりまで全速力で持ってくのが上手いなぁと感じていて、特に今作はバトルの要素がある分特にその上手さが際立つ。 将棋の盤上の状態というよりも対局の状況・趨勢を2人の闘いとして躍動的に魅せる画面作りをしてくれているので、将棋に詳しくなくても対局に引き込まれる。 そして絵力と合わせてセリフの力も強い。1ページ目からもう破壊力抜群。 にしても、強い言葉を使ってそのまんま強く見えるんだからずるい。 1巻まで読了 ぞっとする血の轍 押見修造名無し読んだことを後悔するような、ぞっとする、嫌な気持ちになる話でした。軽やかな絵から語られる愛情とはなにか、親愛とはなにか、スゴく嫌な気持ちになりました笑赤裸々すぎる飲兵衛漫画世界の中心でくだをまく[仮] ロドリゲス井之介名無したいていの酒飲み漫画や飲み助漫画ってのは どんなに酒飲みの醜態・痴態をネタにしたとしても 最終的には「お酒っていいよね」で、 終わるのがパターン。 けれど「せかくだ」は最後の最後まで 飲兵衛ってウゼー、サイテー、という話だったりする。 正確に言えば、漫画家・原作者・編集者などの 漫画業界関係者って皆が酒癖悪すぎでウゼーッって 印象しか残らなかったりする。 一応はフィクションの体裁をとってはいるが、 ノンフィクション臭が強い。 業界的には、ホントに洒落で済んだのかこの漫画。 そう思うとタイトルの(仮)に関して シャレにならない本気度を推測してしまったりする。 ロドリゲス井之助先生の漫画は私は好きだ。 初めて読んだのは「係長ブルース」なんだけれども 切れ味鋭い、とかとは真逆の 真綿で首を絞めるようなジンワリくるギャグが 個性的で面白かった。 その後しばらくロドリー先生の作品を読む機会が なかったのだけれども、この「せかくだ」のあとは なんだか別ジャンルの漫画作品が多いみたい。 「せかくだ」も、いかにも私の好きな感じの ロドリー先生的な真綿で首をしめてくる漫画なのだけれど、 ほんとに真綿で首を絞めて(何かを)殺しちゃいました、 みたいな転機?になる漫画だったりするのかな、 と、シャレにならない邪推をしてしまう。 飲兵衛漫画としては個性的で、 まちがいなく面白い漫画なんですけれど。 <<1213141516>>
思春期に、なんにでも「逆張り」することでかっこつけ過ぎて巨乳好きなくせに微乳好きキャラのまま成人してしまった主人公。 大きい胸がコンプレックスな彼女に対しても、“胸で君を選んでないよ”と言いたいがために微乳好きアピールをしてしまいます。 タイトルに童話とあるように、主人公の愚かさが原因で不幸が起こり、自らの行いを改めて、めでたし。というお話です、が… その不幸を降りおとした張本人は「巨乳好きの神様」。この神様、カッコつけの主人公に終始イラつきを隠せない姿が非常に人間らしく、神様に感情移入する読者が多数かもしれない。そんななか、最後の最後に主人公に起こる出来事に、血の涙を流す者が後をたたないという…