たいていの酒飲み漫画や飲み助漫画ってのは
どんなに酒飲みの醜態・痴態をネタにしたとしても
最終的には「お酒っていいよね」で、
終わるのがパターン。
けれど「せかくだ」は最後の最後まで
飲兵衛ってウゼー、サイテー、という話だったりする。
正確に言えば、漫画家・原作者・編集者などの
漫画業界関係者って皆が酒癖悪すぎでウゼーッって
印象しか残らなかったりする。
一応はフィクションの体裁をとってはいるが、
ノンフィクション臭が強い。
業界的には、ホントに洒落で済んだのかこの漫画。
そう思うとタイトルの(仮)に関して
シャレにならない本気度を推測してしまったりする。

ロドリゲス井之助先生の漫画は私は好きだ。
初めて読んだのは「係長ブルース」なんだけれども
切れ味鋭い、とかとは真逆の
真綿で首を絞めるようなジンワリくるギャグが
個性的で面白かった。
その後しばらくロドリー先生の作品を読む機会が
なかったのだけれども、この「せかくだ」のあとは
なんだか別ジャンルの漫画作品が多いみたい。
「せかくだ」も、いかにも私の好きな感じの
ロドリー先生的な真綿で首をしめてくる漫画なのだけれど、
ほんとに真綿で首を絞めて(何かを)殺しちゃいました、
みたいな転機?になる漫画だったりするのかな、
と、シャレにならない邪推をしてしまう。

飲兵衛漫画としては個性的で、
まちがいなく面白い漫画なんですけれど。

第一巻あたりは、この漫画は本当に連載になるの、
本当にこんな題名でいいの、みたいな話。
第二巻では、これで連載続くの、単行本出るの売れるの、
第三巻では、もっと売れるのにはどうしたらいいの、みたいな。
そんな話を酒席で、くだをまきながら話す漫画。

この漫画は、あくまでもフィクションであり、欄外に
「実在の人物・団体・地名等とは一切関係ない事を祈る」
とか書かれていたりするフィクション作品なんだけれども、
出演キャストは相当に豪華、そしてリアル
話の半分くらいに誰もが知る超大ヒット漫画
「北東の県」の原作者のV論尊先生が登場したりする(笑)。
そしてV論尊先生との名コンビ激画家で
夜9時半には寝てしまう劇画の大御所・池G先生も登場。
さらに直K賞とかED川乱P賞とか受賞している
超巨匠小説家・T橋K彦先生まで登場する。

漫画業界の超豪華大物を漫画的にギャグネタにしている
のだけれども、それゆえにというかなんというか
全3巻での唐突な終わり方には
作品中ではギャグにしているけれども
洒落になったりならなかったりとか、
色々あったのかなーなどと想像してしまう。

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