編集者の人はどうしても売りたい!という意識があるのでしょうね、一冊でも多く。

40周年記念のムック『萩尾望都』に、里中満智子さんは「あこがれるわぁ シャープな画面 クールな構成 とてもマネすらできないわ」、庄司陽子さんは「一番ショックをうけたのは『11月のギムナジウム』」と言っておられ、文庫本『10月の少女たち』の最後のエッセイに吾妻ひでおさんは「『11人いる!』読んだときは負けたと思いました」と書かれています。一週間ぐらい寝込んだ、と。
漫画家さんにすれば、落ち込ませるものがあるのでしょうかね?

萩尾望都の「一度きりの大泉の話」についてにコメントする

話題に出たマンガ一覧

4件
11人いる!

11人いる!

宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた!さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生をあいつぐトラブルが襲う。疑心暗鬼のなかでの反目と友情。11人は果たして合格できるのか!?萩尾望都のSF代表作。
10月の少女たち

10月の少女たち

とある10月…。住む場所も、歳も異なる少女たちは、それぞれにかけがえのない「時」を迎え、とまどい、心を揺らしながら少しずつ大人になろうとしていた…、やがて少女たちに訪れるのは?伝説のコミック専門誌「COM」に発表されたオムニバス作品をはじめ、「精霊狩り」「赤ッ毛のいとこ」「みつくにの娘」などSF、コメディーからファンタジー等バラエティーに富んだ作品群は「少女まんが」に於ける混迷と萌芽の時代・1970年前後のリアルな息吹を伝える。ほかに入手困難だった青年誌掲載作品等16作を収録する必携の傑作短編集。
11月のギムナジウム

11月のギムナジウム

ヒュールリン・ギムナジウムの転入生エーリク。そこで彼は自分の分身トーマに出会った。2人を結ぶ罪と愛の秘密とは…。名作「トーマの心臓」の原型となる「11月のギムナジウム」、12年の後にめぐりあった双子の兄妹の歌声がイブの夜に流れる「セーラ・ヒルの聖夜」、少女と3人の妖精のメルヘン「塔のある家」など7編を収めた魅惑の初期短編集。
あ・こ・が・れ

あ・こ・が・れ

2ヵ月前の夏、エッチに自信がない高校生の川島準一(かわしま・じゅんいち)は、恋人・陽子(ようこ)とのセックスできる機会を自ら逸してしまう。以来、陽子との仲がギクシャクしてしまった準一は、いきつけの古本屋で店番をする美女・真菜美(まなみ)を見かける。その後、街で偶然、真菜美と出会った準一は、真菜美が人妻であり、ダンナと喧嘩して里帰りしていることを知る……。美しい人妻と多感な男子高校生の、ほのかな恋心と切ない別れを情感豊かに描いた表題作ほか、16歳の性を連作短編で表現した「16歳」シリーズなど3編を収録。大人になる一歩手前の、少年と少女の心理を巧みに描写した中島史雄の名短編集。

人気のコメント

名無し
1年以上前
完膚なきまでにボコっちゃったせいなのか、 はたまた「二人は仲良し」の幻想を砕かれての錯乱なのか、 「ここまで容赦なく切り捨てるということは、萩尾望都は竹宮惠子側の事情にさほど関心がなかったのか」 「頑なすぎる、人として欠陥のある心性」 「傷つけられたからといってここまでやっていいのか」 的な感想をちょいちょい見かけるけど、正直それよくわかんないんだよね。 竹宮惠子にああまでされたら反撃するでしょ普通、としか思えない。 「大泉企画本(少年の名はジルベール)には協力できません、萩尾望都に関して本には書かないでください、書いたとしても数行で」 と事前に説明してあるにも関わらず、メインの登場人物にされてるわ、 マスコミからの竹宮惠子との対談要求を竹宮サイドは断りもせず萩尾サイドに丸投げしてくるわ。 献本送り返すほどなんだから、迷惑なのわかってる筈なのに、そういうことしてくる訳でしょ。 迷惑なのを説明するため過去を紐解いたら、当時の事情も語ることになる訳で、萩尾望都は真摯に誠実に己が事情を世に出しただけだよね。PTSDで血まみれになりながら。 竹宮惠子は喜ぶべきだと思うよ。 一度きりとはいえ、大泉に関して、萩尾望都から返事がきたのだから。 萩尾望都に公開処刑される経験も滅多にないというか空前絶後だろうし、スペシャルな存在になれたよね。 永久凍土の中とはいえ。