じゅういちがつのぎむなじうむ
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ヒュールリン・ギムナジウムの転入生エーリク。そこで彼は自分の分身トーマに出会った。2人を結ぶ罪と愛の秘密とは…。名作「トーマの心臓」の原型となる「11月のギムナジウム」、12年の後にめぐりあった双子の兄妹の歌声がイブの夜に流れる「セーラ・ヒルの聖夜」、少女と3人の妖精のメルヘン「塔のある家」など7編を収めた魅惑の初期短編集。
ヒュールリン・ギムナジウムの転入生エーリク。そこで彼は自分の分身トーマに出会った。2人を結ぶ罪と愛の秘密とは…。名作「トーマの心臓」の原型となる「11月のギムナジウム」、12年の後にめぐりあった双子の兄妹の歌声がイブの夜に流れる「セーラ・ヒルの聖夜」、少女と3人の妖精のメルヘン「塔のある家」など7編を収めた魅惑の初期短編集。
萩尾望都先生の外国ものを集めた短編集です! どれも良い話だと思ったのですが、もう一歩グッと来るものが感じられませんでした。 そもそもが少女向けの作品だと思うので、少女と真逆の属性にいるせいだと思います。 いままでは、マンガに限らず女子向け男子向けといっても、両性にそこまで感性の違いはないだろう、それをいうんだったら同じ性別でも個人個人で感性は違うし、性別が違っても同じ人間であれば根っこのところは共通でいいものはいいと感じるだろう、という考えを持っていたのですが、この作品を読んで、やっぱり違いはあるものなのかな?と感じました。 なので、オッサンに刺さらなかった分、逆に少女にはかなり強烈に刺さるものになってるのではないかと想像します。 全体を通じて、古き良きヨーロッパっぽい雰囲気が感じられて、そこは良かったと思います。