完結したマンガの感想・レビュー16087件<<272273274275276>>エッセイと絵柄がすばらしく良く合っている男の作法 池波正太郎 なかじまもりお名無しエッセイと絵柄がすばらしく良く合っている。また、もともとはエッセイであって、物語ではないと思われるが、うまくエピソードに落とし込んでいる。企画・マンガ家の選択をした人もえらい! 「池波正太郎」は歴史小説で、ふだん読まない層には敷居が高いが、マンガ化し、しかも小説ではなく、エッセイを題材にしてくれたので、自分でも買う気になれました。いやただのエロ漫画〜!見せたがりの露乃ちゃん 降本孟名無しエロいおねショタですね。一般誌に載せて大丈夫かい? ぜんぜん悪口じゃないですよ。 あんなバリバリのギャルがバスケ部ってのが意外とツボ。なんだこの一発芸のような漫画は!死にたい男。 コウ名無し全2巻で全く何も深く考えることもできずさらっと読める!! 死にたいけどなかなか死なない男! それだけです。 鬱々としてる時に読むと他いろんなことがどー〜ーでもよくなる 最高じゃないですかこれ癖しかない店員たちと訳ありすぎるクリーニング歌舞伎町の洗濯屋さん 駒魔子たか※ネタバレを含むクチコミです。 女子サッカーの過去と未来と今を考える #完結応援さよなら私のクラマー 新川直司ANAGUMA東京オリンピックが開幕しました。このクチコミを書いている時点で女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」は予選リーグ1分1敗、今夜実施のチリ戦の結果如何でリーグ突破・敗退が決まるという状況です。 『さよなら私のクラマー』の話をする前に少しなでしこジャパンの話をしたいと思います。 2011年にワールドカップを制して以降、翌年のロンドン五輪では銀メダル、2014年はアジアカップ優勝、2015年のワールドカップも準優勝(決勝は大敗でしたが…)と結果を残してきたなでしこ。 ところが2016年リオ五輪の出場権を失うと、2019年ワールドカップではベスト16で敗退(3大会ぶり)と大舞台での近年の成績は10年前を思うと物足りないと言わざるを得ません。男子サッカーの好調とは対照に直近の試合内容についてもかなり批判を浴びています。 『さよなら私のクラマー』は「私達が負けてしまったら 日本女子サッカーが終わってしまう」という能見選手のことばから始まります。 女子サッカーは男子サッカーに比べてまだまだマイナースポーツで、代表の強さがダイレクトに注目度に繋がり、ひいては競技そのものの継続に直結するということが『クラマー』では取り上げられていました。 勝たなければいけない。勝ち続けられる選手にならなければいけない。日本の女子サッカーの未来を背負える選手にならなければいけない。 これが『クラマー』で提示されたひとつのシビアな、そして乗り越えるべきテーマでした。 現実のなでしこジャパンは、10年前の輝きが過去になりつつある状況で今日の予選リーグ最終戦を迎えているわけです。 もしここで敗退となれば、なでしこジャパン、そして今後の女子サッカーを左右するひとつの分水嶺になるのでないか。能見選手のことばが強く心に残っている自分としては、そんな緊張感さえ覚えています。 『クラマー』はまさに女子サッカーのブームの激流の只中にあった作品だと思います。過去の栄光と決して明るくない未来を現実的に見据えながら、本作は爽やかに幕切れをします。いつもどおりの試合の中で。 どれだけ過去に囚われようと、どれだけ未来を憂いても結局は一試合一試合をやっていくしかなくて、それがそのまま女子サッカーの未来になる…というメッセージ。 オリンピックで苦境に立つなでしこを見て、本作を思い、さまざまなことを考えていました。どんな結果であれ女子サッカーの未来が輝いていることを願うばかりです。 長々と書いてしまいましたが今心から何が言いたいかと言うと「勝ってくれなでしこ!!!」ということです。本当頼む!!!孤島でのサバイバルホラー✕ループ実験島 MITA 岩葉六文銭とある製薬会社の新人研修で、孤島に連れていかれた新卒たち。 そこで、研修と称して謎の薬を飲まされてから、不可解なことが起きはじめる。 何かの実験にされてしまったのか?まるでゾンビのように変貌してしまった同期たちに、主人公は一度殺されてしまう。 しかし、気づくと研修開始時期に時間が巻き戻っており、一方で主人公の記憶はそのままなので、ここらの脱出をはかっていくという流れ。 サバイバルホラーとループものがまざったような作品で、 同じ状況を繰り返すことで、先を見据えて少しづつ未来を変えていく、 そうすることで首謀者の狙いの裏をかいていく感じはスリル満点です。 まだ諸々の詳細は明らかになっていませんが、 幼馴染のヒロインが、この実験か、主人公のループと何か関係ありそうで気になります。 ホラーには欠かせない(?)ちょいエロ的なサービスもあるので、 それもまた一興です。心地よく騙されたグヤバノ・ホリデー panpanya野愛panpanyaさんの作品が面白いという情報はマンバで得ていたものの、どんな作風でどんな作品を描いているのは正直知らなかった。 なのである話として途中まで読んでた。デアゴスティーニで建てた家、絶妙にありそう。 緻密に描き込まれた背景とエッセイ漫画的な語り口が、明らかにない話を絶妙にある話にまで落とし込んでくる。 脳に直接作用して記憶を書き換えられてるような気持ちになった。かん水で鳩でっかくなるし関東ローム層の焼き芋美味しそうだし。原理としては合ってそうな気がする。騙されてる気もする。 グヤバノも架空のフルーツだろうにリアリティが凄いなと思ったらこれは実在するのか…。虚構に驚き真実に驚き、どっちみち凄い。 とにかく全員に一度はいらいらする爪痕―それでも結婚、続けますか?― 石川オレオ ななしなあめ子名無し※ネタバレを含むクチコミです。化け猫がつなぐやさしい絆 #完結応援化け猫さんは恩返しがしたい 梨尾nyae※ネタバレを含むクチコミです。完全版が出て欲しい以下略 平野耕太霧兵衛よかった点 ・人を選ぶと思うがギャグがむちゃくちゃ面白い ・銀河英雄伝説と無双OROCHIのネタは何回読んでも笑う 総評 ・だいたいこのマンガの話を見ると「何で俺が平野綾と結婚できねーんだよ!!なんとかしろよ!!お前ら!!平野って名字なんだから歴史的に見ても俺の嫁だろ!?」のことが取り上げられるがそれ以外も面白い。では冒険デショデショ。 政治的目線から見る人が多いけどはだしのゲン 中沢啓治名無し※ネタバレを含むクチコミです。酒を飲むとは人生これ喰ってシメ! 久住昌之 武田すん野愛できるだけだらだらと酒を飲んでいたい怠惰な人間からすると、ガツンと飲んでガツンとシメ喰って終わり!みたいな飲み方がかっこよく感じます。 神保さんみたいに竹を割ったような飲み方もできないし、ひじきちゃんみたいに無邪気な飲み方をするわけでもないけど、酒と肴を最大限楽しむ気持ちは一緒です。だからこの漫画はいい漫画なのです。 物足りないくらいがいいと言ってる日もあれば、ガッツリステーキを喰らう日もある。酒を飲むってもしかして人生なのでは? 全肯定したいところですが、プロレスを子供騙しの例えにあげるのだけはプロレスヲタクとしてはスルーできないんだなあ…そこが本質じゃないのでいいんですけどね。美しすぎる日本代表の、重責と苦闘。シャトル・プリンセス 咲香里あうしぃ@カワイイマンガ【世界と戦うアスリート漫画③〜スポーツコラム風に】 2020年3月17日現在、バドミントン女子ダブルスの世界ランキング十傑には、日本ペアが三組入っている。永く日本のトップであった福島×廣田組を、永原×松本組が猛追。そして2016リオ五輪金の髙橋×松友組は、2020東京五輪代表の二枠から遠ざかりつつある。 (2021.7.29追記あり) 新勢力の後塵を拝している髙橋×松友組も、かつては2012ロンドン五輪銀の藤井×垣岩組を乗り越えてきた。 世界レベルの国内選手と争い、乗り越える事で進化してきた、日本バドの女子ダブルス。その源流には、小椋×潮田組という伝説がいた。ルックスと実力を兼ね備えた二人には、余りにも過剰な期待と注目が集まったものだった。 ★★★★★ 『シャトル・プリンセス』の主人公は、日本トップクラスの女子バドミントン選手達。 インターハイを制して高校を卒業した有沢は、勝ち続ける事の重圧からバドミントン自体を辞めたいと考えるが、気迫で圧倒してくる西条に惹かれ、西条とのダブルスを申し入れる。 二人はすぐに頭角を現し、日本の頂点を獲ると世界への挑戦を始める。 界隈からの期待とやっかみ、ビジュアル面での過剰な人気、それに反して結果を残せないことへの批判、そして世界の壁。……2013年発表のこの作品は、恐らく2008年迄に小椋×潮田組が通ってきたと思われる苦闘の歴史をなぞる。 その上で、勝気で正直な西条がストレートに状況への違和感を表明するのを、若いのに落ち着いた有沢が冷静に受け止める、というやり取りで、過剰な重圧を二人で乗り越える過程が描かれ、この二人なら……という期待感が高まる。 長年『スマッシュ!』で高校生のバドミントン競技を描いてこられた咲香里先生が、この世界を見てこられた知見が詰まっているのだろう。観戦者の私が感じていた「オグシオ・フィーバー」への違和感も、当事者達の「それでも競技が注目されたい」という願いも、選手達の複雑な思いも……様々な思惑の絡んだ「女子ダブルス」が描かれていて、これは相当な問題作となるかも、と期待しながら次巻を待っていた。 ……残念ながら1巻で(中途半端な状態で)打ち切りのようだが、今後も各競技で現れるだろう「美しすぎる○○選手」を考え、日本代表の重責に思いを馳せるために、続刊は無いことを念頭に置いて、読んでみてもいいかもしれない。 バカ主人公と愉快なクズ仲間たちって話終園地 本田真吾名無し※ネタバレを含むクチコミです。書籍化に感謝したい名作かけおちガール ばったん兎来栄寿『姉の友人』で一躍名を馳せたばったんさんの名作『かけおちガール』が、この度めでたく紙の書籍として発売されました。元々は電子雑誌となった『ハツキス』に掲載されていた作品で電子でしか読めなかったのですが、この機会に紙派の方にも読んでみて欲しい逸品です。 この作品に留まりませんが、ばったんさんの作品に登場するキャラクターは現実の人生で出会う人々のようなリアルさ・肉感があり、その営みに胸を刺されます。 本作では女子校時代に付き合っていたももとみどりを主軸に物語が描かれるのですが、自分の想いをあっさりと無碍にしたみどりに対する愛憎、そしてももからは見えなかったみどりが秘める真実など、現実に起こり得る当事者にしか解らない感情の発露や蓄積が極めて巧みに描かれます。 他者から見ると苛立つほど幸せに見えても、実は誰よりも暗い孤独の澱に沈んでいた……そんなことはままあるのが世界の現実です。 女性と女性という関係性といえばそうですし、女性が描く女性ならではのセンシティブなシーンも描かれるのですが、それ以上に人間と人間による深遠で切実なドラマには男女問わず没入してしまうことでしょう。 結局、絶望をもたらすのも希望を与えてくれるのも、人間なんですよね。嗚呼。昭和の懐かしき大味ドラマとギャグが最高 #完結応援空のキャンバス 今泉伸二名無したんこぶが積み重なったり倒れてきた電灯がキャラの形に凹むようなギャグ世界線で繰り広げられる愛と命を掛けた体操スポーツ漫画。1巻の1ページに昭和が凝縮されすぎてて好きです。 1〜3巻は昨今めっきりお目にかかれないラッキースケベのバーゲンセール。ヒロインの榛名ちゃんがタフで容赦なく太一を殴ってくれるからきっちりギャグになってて嫌な気持ちにならず読める。 とにかく女の子が可愛いくてすごい。 榛名ちゃん、沙織ちゃん、マドンナ麗華さん、エレナ、会長夫人……登場する女の子が全員タイプが違う美人で最高。 体操に詳しくないので作中の技がどれだけ古く難度の低いものになっているのか読みながら気になった。 後半ラブコメギャグ体操漫画がシリアスになってくる過程が面白い。 太一自身が生きてるのが不思議なレベルの怪我人で命を削ってまで真剣に体操に打ち込んでるのに、元はラブコメギャグ世界の住人だから榛名ちゃんに殴られてるのが草 大怪我から復帰した人間にさらに怪我をさせる(歩道橋から落下・ワイヤー衝突)。リハビリ仲間が体操の会場で死ぬ。医者は騒ぐだけでほとんど役に立たない。記憶喪失。いつの間にかフェードアウトするキャラの多さ。 五十嵐はともかく最初いたケンシロウはどこいったんだよマジ。 このライブ感という名の大味さがやはり最高です。 赤いウィンナーはいいものだ……。 太一の死を曖昧に描く最後のお陰でこの漫画は名作になったんじゃないかなと思う。 汚辱プレイが「バレる」危うさきたない君がいちばんかわいい まにおあうしぃ@カワイイマンガ主人公は、女子高生の幼馴染SMカップル。優等生で交友関係も広いSは放課後、科学実験室で大人しいMと過ごす。相手を汚し辱める悦びが描かれるが、実際の汚さ・痛みは愛らしい絵で薄まり、二人の心に入り込みやすい。 特徴的なのは、二人の日常描写に多くのページが割かれる事。 クラスでは別のグループに属する二人の「普通さ」が詳細に描かれるにつれ、放課後のアブノーマルな秘密感は増大する。そしてその秘密が「バレる」危うさと、バレた時に何が起こるかを想像せざるを得なくなる。 反転する関係性。堕ちてゆく残酷さがしんどい中、新たな「きたない君」への愛の形は、どん底の汚辱の中で淫靡に花開く。夢絶たれた春画絵師が現代で漫画アシに…!!武士スタント逢坂くん! ヨコヤマノブオ名無し最高の新連載がスピリッツで始まってしまった…!! カラー表紙のケバケバしい色使いが格好いい!絵がめちゃくちゃ上手い!!絵柄や線の味が江戸を描くのに合ってるし、描き込みに迫力がある。そして作中の絵も絵図や春画も、すごく見応えがあって面白い…! https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/board/thumbnail/112360/5f9844fe-c214-4917-aa52-b491ddab1065.png 主人公の逢坂は江戸の春画絵師。幼い頃に見た「龍と女人」の絵に衝撃を受け、それを超える作品を描きたいと思っているが、なぜか春画(しかも似たような作品)しか描けなくなってしまう。ともかく今の自分にできることを頑張ろうと制作に励むが、お上にバレて死罪となってしまう。まさに首が刎ねられようとしたその時、逢坂の体は現代の漫画家の作業場に居て…というあらすじ。 逢坂がタイムスリップすることでシリアスな笑いになってるのが最高。そもそも江戸時代の逢坂のモノローグがシグルイっぽくてめちゃくちゃ好きwww これから逢坂がどんなふうに現代で活躍するのか楽しみ…!! 【週刊ビッグコミックスピリッツ公式】 https://bigcomicbros.net/comic/bushistunt_aisakakun/後半の表現がむちゃくちゃ好き地獄星レミナ 伊藤潤二starstarstarstarstarマンガトリツカレ男表題の地獄星レミナは謎の星を発見して娘の名前である「レミナ」をつけたりと微笑ましい感じだったが動きを確認していたら星側が見られていることに気づいて地球に向かってくるという感じで話が始まる。この辺に関してはなんとなく面白いなと思うぐらいだったが「地獄星レミナ」が地球に来たあたりから最高に面白くなる。星が地球を見る描写や地球を舐めた後の壮大な表現とかがむちゃくちゃ好き。 ミロワール、鏡という名の短編集miroirs 白井カイウ 出水ぽすかstarstarstarstarstarひさぴよオシャレな装丁かつ紙質も最上級。147ページで¥928(税込)と、ページ数の割に高い価格なのは、シャネルのブランドあってのものでしょうか。出水ぽすかファン、あるいはシャネルブランド好きな人であれば問題ないかもしれませんが…。値段相応に満足できたかというと微妙ですが、中身はなかなか良い短編集だったと言えます。 ココ・シャネルを直接的に描いた漫画というよりは、日本を舞台にシャネルの思想を反映した物語が3種類用意されています。第一章、第二章は男から見るとちょっと理解し辛い部分はありますが、一応少年マンガということで、男性読者でも楽しめる余地はあり、第三章の『カラス』は、男性の生きづらさ問題そのものに踏み込んでいます。細身だったり小さい男性は、世間的に男らしさに欠けるとされますが、そういった人々にもエールを送る内容となっていると思います。この第三章があることにより短編集としての完成度がグンと上がってますね。変わる視点と真の動機adabana 徒花 NON六文銭短くまとまって読みやすく、かといってライトというほど簡素でもない、良いサスペンスものでした。 こういう系ってモノローグによる「文字の説明」がやたら長かったりするので、漫画なら絵だけで表現してほしいとか思っちゃうのですが、それはそれで難しいんでしょうね。 伏線回収されても、私の読解力のなさであまりピンとこなかったりする作品が多い中で、本作は非常に、わかりやすかったです。 さすがNON先生といったところです。 芥川龍之介の「藪の中」のような、 人によって証言(そこから描かれる状況)が異なり、ミスリードさせつつ真意を徐々に明らかにさせていくのが、読んでいて先が気になり、あっという間の3巻でした。 ネタバレなので詳細は割愛しますが、 嘘ついてまで復讐を成就させようとした主人公は、なんともやるせなく、切ないです。 が、不思議と読後感は悪くないので、 少女の美しくも悲しい復讐劇をご堪能いただければと思います。癖しかないはみ出し警察官たちのクライムドラマPS-羅生門- 矢島正雄 中山昌亮名無し「2年間くらい一緒に昼食ってた同僚の嫁の話が面白くて好きだったんだけど、嫁も彼女もいないって他の人から聞いて仕事が手につかない」というまとめを読んでたら、その中に「PS-羅生門-みたいだな」というコメントがあって気になって1巻を読んでみた。 https://togetter.com/li/1748063 とにかく絵がメチャクチャうまい!!キャラデザもコマ割りも演出もすごく良くてアニメ映画を観てるみたいな格好良さがあって、現代が舞台のはずなのになぜか近未来感がする。 羅生門と呼ばれる署は、警察官としてどころか一般人として社会不適合な人間ばかりで構成されている。 借金がやめられない男、死んだ息子の死に苦しみ続けている男……。 普通だったら集団から排除されてしまうような人間たちが、受容されているところが本当に懐深くて好き。 ハッキリ言って長所と短所を比べると遥かに短所(とそれによって周囲にかける迷惑)は大きいんだけど、それをみんなが全く気にせず飲み込んでいるところがいい。 こういうそれぞれが好き勝手に生きて、それを互いに受け入れあってるのを見るのは気持ちがいいですね。 1話ごとにそれぞれの事件が解決するショートショートスタイルなのも読んでて楽しい。 読んでよかった。なんで今までこの作品のこと知らなかったんだろう。 コロナ禍に読む億万ぼっち地獄星レミナ 伊藤潤二名無しアイズナー賞受賞作品ということで読んでみました。表題作の地獄星レミナと億万ぼっち、どちらも救いがなくて謎だらけで「え!ここでおわりなの…」という終わり方なのが印象的だった。 恐ろしい内容に反して、レミナの舞台がいかにも昔の人が考えた未来の世界なのがほっこりする。AppleWatchみたいな端末がいい。逃げる最中ずっとファイマーマンズキャリーで運ばれてるところもじわじわきた。 億万ぼっちはみんなが家の中でさえソーシャルディスタンスしてて今の時代を先取りしてるなと思った。集合遺体にはなりたくない…勝道上人の生き様とは!?SHODO 勝道上人伝 巻来功士 阿吽社 日光山輪王寺マンガトリツカレ男巻来功士のマンガはむちゃくちゃ好きというわけではないが何故か読んでしまう。多分単行本になっているのは全部読んでいるんじゃないかな。これは発売当時買って読み返したので感想を書く。ちなみに勝道上人については全く知らない状態で一回読んでいるはずなんだが全く覚えていなかった... 奈良時代から平安時代初期の有名な僧である勝道上人の話で生涯を描いているがいまいち理解しきれず読んでしまった感はある。途中に登場する弟子の区別もつかなかったし。ただやはり疫病のシーンとかはさすが巻来功士だという迫力で良かった。とりあえず断食を九日間過ごすと自分自身から死臭がしてくるのだけは印象に残ったな<<272273274275276>>
エッセイと絵柄がすばらしく良く合っている。また、もともとはエッセイであって、物語ではないと思われるが、うまくエピソードに落とし込んでいる。企画・マンガ家の選択をした人もえらい! 「池波正太郎」は歴史小説で、ふだん読まない層には敷居が高いが、マンガ化し、しかも小説ではなく、エッセイを題材にしてくれたので、自分でも買う気になれました。