実は自分はこの作品に関しては、純粋に作者の作品と言えるのは少年ジャンプ時代までではないかと思っている。
分かりやすいのは後半の共産党、日教組系列連載時代だが、戦争の苦難の時代にあって怒りと苦しみを抱えながらも力強く生きていたゲンだが、経を覚え神仏に祈る当時の日本人としての感覚も描かれていたのに
看板屋の黒崎の生い立ちで守銭奴の僧侶が語られたり、長崎原爆は教会の上に落されイエス・キリストは勝手な神様だと言ったり、レッド・パージで恩師が外されたことを大きく扱ったり
どうも本筋から近い様で遠い、連載誌の思想に誘導されたのではないかと感じられる描写がある。
それはそれとして戦争や原爆に対する怒りは経験者だけに生々しく、深く、熱い物が描かれているのだが…
歴史漫画、自伝漫画として見れるのは実は初期だけであり、以降は宣伝的要素が入っているのではないかと感じてしまう。
とはいえそういう見方が出来るというのは、実は悪い事ではないし、そもそも復興して立ち上がりつつある日本を舞台とする後期では、そういう路線が多少なりとも出るのも当然と言えば当然ではある。

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