ネタバレ
名無し

実は自分はこの作品に関しては、純粋に作者の作品と言えるのは少年ジャンプ時代までではないかと思っている。
分かりやすいのは後半の共産党、日教組系列連載時代だが、戦争の苦難の時代にあって怒りと苦しみを抱えながらも力強く生きていたゲンだが、経を覚え神仏に祈る当時の日本人としての感覚も描かれていたのに
看板屋の黒崎の生い立ちで守銭奴の僧侶が語られたり、長崎原爆は教会の上に落されイエス・キリストは勝手な神様だと言ったり、レッド・パージで恩師が外されたことを大きく扱ったり
どうも本筋から近い様で遠い、連載誌の思想に誘導されたのではないかと感じられる描写がある。
それはそれとして戦争や原爆に対する怒りは経験者だけに生々しく、深く、熱い物が描かれているのだが…
歴史漫画、自伝漫画として見れるのは実は初期だけであり、以降は宣伝的要素が入っているのではないかと感じてしまう。
とはいえそういう見方が出来るというのは、実は悪い事ではないし、そもそも復興して立ち上がりつつある日本を舞台とする後期では、そういう路線が多少なりとも出るのも当然と言えば当然ではある。

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<新装・英日版>絵本 はだしのゲン

<新装・英日版>絵本 はだしのゲン

本作品は、戦争によって命が奪われていく現実と原爆被爆の作者自身の壮絶な体験を、その本当の姿を伝えたいという想いから、作者が全力を振り絞って描いた魂の作品です。<あらすじ>太平洋戦争…だんだんと日本の敗戦の色が濃くなる中、戦争反対を唱えていたゲンの父は「非国民」とよばれ、官憲に捕らえられます。平和を望みながらも、戦争のため野草やイナゴをとって糧にするような苦しい生活を強いられ、それでもささやかな幸せをつむいで暮らしていた人々。その頭上に、原子爆弾は落とされました。1945年8月、広島。一瞬のうちに白い光があたりを包み込みその後、広島の街でゲンが見た光景は、まるで地獄のようでした。すべてを焼き尽くされ、父、姉、弟を失ったゲンは、その焼け野原の中で父の言葉を心に刻みつけるのでした。

中沢啓治著作集2 黒い雨にうたれて【完全版】

中沢啓治著作集2 黒い雨にうたれて【完全版】

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合本版 はだしのゲン

合本版 はだしのゲン

作品完成から30余年を経た今でも、日本のみならず世界20カ国以上で読み継がれる、反戦マンガの決定版。ヒロシマに投下された原子爆弾による自らの被爆体験をもとに、著者・中沢啓治が、原爆の恐ろしさ、命の尊さ、そして平和への強い願いを込めて描いた著者代表作。「週刊少年ジャンプ」で1973年6月から連載が開始された後、「市民」「文化評論」「教育評論」などの雑誌に、約15年にわたって連載され、1987年2月に連載が終了した。

試し読み
はだしのゲン

はだしのゲン

戦中戦後の広島を舞台に、たくましく生きる少年たちを描いた名作漫画が、電子版で登場! 敗戦まぢかのヒロシマの町、食糧難でうえる子どもたち。人々は疲弊していた。下駄の絵付けで生計をたてる中岡家は貧しくとも、国民学校2年生のゲンたち兄弟は元気に育っていたが、戦争に批判的な父の言動から、近所からは疎外されていた。そして、ついに「あの日」がやってきた……。

中沢啓治著作集1 広島カープ誕生物語【完全版】

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広島で誕生したプロ野球球団「広島カープ」を応援する人々の情熱を描いたスポーツヒューマンドラマ。野球大好きな原爆孤児・大地進は、仲間達と野球チーム「ラッキーズ」を結成し、進駐軍との野球勝負に勝つ事で生計を立てていた。そしてプロ野球公式戦を初めて観戦した進は、プロ野球の迫力にすっかり魅了される。その後、新聞記者の息子・青野から、広島にプロ野球チームができると聞いた進たちは歓喜に沸く。

中沢啓治著作集2 黒い雨にうたれて

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「はだしのゲン」に結実した、中沢啓治初期の傑作短編集。市井の人々の悲しみや怒りが描き込まれ、戦争や原爆を伝えるには最良の作品集です。この短編シリーズがなければ「はだしのゲン」は生まれなかった! 東京で漫画家となった中沢啓治は、母の死で帰省する。そのとき火葬された母の骨は一切残らずショックを受けた。原爆への激しい怒りと悲しみに打ちひしがれながら東京へ戻ったその足で、一気に表題の「黒い雨にうたれて」を描き上げる。様々な版元へ持ち込むものの、政治色の強い作品はなかなか掲載誌が決まらなかったが、ようやく漫画バンチに掲載されたところ、反響が大きく黒いシリーズとして連載される。同作他8編の、若かりし著者の熱い想いが伝わる貴重な傑作短編集。

中沢啓治著作集3 オキナワ

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戦争の本質を暴き、平和の尊さを考える。まだアメリカ占領下の沖縄。ベトナム戦争が激しくなり、米軍基地からB52爆撃機が飛び立っていった。闘牛に熱を上げる父、グレて夢のない日々を送る息子。ある日、母は酒に酔った米兵のトラックにひき殺されてしまう。必死に米軍の責任を追及する息子は、沖縄の過去と現在に激しい怒りをおぼえてゆく。他短編全4本収録。

中沢啓治著作集1 広島カープ誕生物語

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ゲキの河

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黒い雨にうたれて

黒い雨にうたれて

原爆が、被爆者の体と心にどれだけ深い傷を残しているか、そしてその罪と責任を負うべき者への怒りを、鮮烈なタッチで描いた作者の処女作、原爆の悲惨と被爆者の苦悩を痛烈に訴えた“黒い雨にうたれて”の他、原爆の悲惨と被爆者の苦悩を痛烈に訴えた“黒の告発シリーズ”8編を収録した作者の初期記念碑的作品集。「黒い雨にうたれて」「黒い糸」「黒い沈黙の果てに」「黒い蠅の叫びに」「黒い川の流れに」「黒い鳩の群れに」「われら永遠に」「黒い土の叫びに」収録。

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