ドルおじ #ドールに沼ったおじさんの話
矛橋真澄は42歳のサラリーマン。会社で部下からは疎まれ、恋人もおらず、これといった趣味もない。日々の仕事で疲れ、渇き切ったおじさんだった。しかしある日オークションで幻と呼ばれる人形、【エーテルドール】“スターレット”を見つける。その可憐な姿と星の輝きを秘めた瞳に一目惚れし、気付けば競りに参加しており……。
あたしンち SUPER
2019年から週刊誌「AERA」にて、連載を再開していた「あたしンち」待望の単行本、第1巻が発売されます。母、みかん、ユズ、父のタチバナ家の人たちの「令和の日常」が描かれた、オール新作による6年ぶりの新作です!
戸村助教授のアソビ
飽くなき探究心が巻き起こす、変事&難事に満ちた日々!? 絢爛なる遊戯史学ミステリー!!! とある失踪事件に際して、捜査官から助言を求められた遊戯史学のスペシャリスト・戸村シロウ。その独創的で的確な推理で真相を解明したことから、研究や講義でせわしい彼のもとには刑事からの協力依頼がしばしば舞い込むように……湧き出る知的好奇心こそが原動力!風変わりな優男のキケンなフィールドワークに注目!![第1話]アストラガリ[第2話]セネト-前編-[第3話]セネト-後編- [第4話]鬼ごっこ[第5話]ブランコ[第6話]いないいないばあ [第7話]地蔵遊び[第8話]フィギュア[第9話]ハンティング-前編-
ギャル弁 ー歌舞伎町の幽霊ー
歌舞伎町には、この街で搾取されたり虐げられたりしている弱き人々の声なき声を拾い上げ、法律の知識を使って彼らを救済してくれる弁護士がいるという。しかも依頼には謝礼は不要で、謝礼の代わりは「捨てるに捨てられない思い出の品」、それだけでいいという……。金髪にピンヒールの中卒ギャル弁護士・久語れいなが、歌舞伎町のアングラを舞台に大活躍する、リーガルサスペンス。
ヘレナとオオカミさん
孤児院で暮らす少女「ヘレナ」は絵本を読むのも描くのも大好き。ある日、一番好きな絵本作家「悪いオオカミさん」のサイン会に行けることに。期待に胸を膨らませるヘレナだが、悪いオオカミさんはスランプの真っ只中にいた…。絵本を通じて出会ったふたりは、お互いに影響し合いながら、新たな一歩を踏み出そうともがく。痛みを抱えた少女と大人。歳の差を超えた、感動物語。
思えば遠くにオブスクラ【電子単行本】
火事で住居を失った28歳のフリーカメラマン・片爪亜生。引っ越しを余儀なくされた彼女が次に住むと決めた場所はドイツで…? 仕事も大志もない、だけどフラリと海外移住。ケバブはトルコでなくドイツ発祥? 一般家庭クーラー普及率3パーセントのドイツで猛暑を越す!? 風邪を引いても薬がもらえない! 自然治癒の国での風邪の治し方は…?? などなどドイツでの日本人の生活と美味しいごはん事情が盛りだくさん、読めば海外生活気分を味わえます。
タイムパラドクスゴーストライター
佐々木哲平は週刊少年ジャンプで連載を目指す新人漫画家。だが結果が出ず絶望の淵に…。そんな時、10年後の「ジャンプ」が哲平の元に出現し!? 「ジャンプ」と己の未来をかけた運命のタイムスペクタクル、開幕!!
エコール・ド・プラトーン
【大正文士の青春群像劇】川口松太郎 23才、直木三十五 32才、芥川龍之介 31才、菊池寛 34才、谷崎潤一郎 37才、小山内薫 42才。『文藝春秋』創刊の年、若き文人らの眩き軌跡―― 一九二三年(大正十二年)九月一日、未曾有の大地震が関東一円を襲う。死者十万五千人、家屋全壊訳十万九千、全焼二十万二千余棟…出版社や本屋が集中していた神田周辺も壊滅的な被害を受けた。失われた書籍は数百万冊にのぼり、この年に創刊された『文藝春秋』もその例外ではなかった。一方『大大阪』の呼称で親しまれ、当時人口で東京を凌駕していた大阪は、モダニズム文化が花開いていた。その代表とも言われるプラトン社の雑誌『苦楽』を創刊すべく、その後の文学界を担う文士らが集うのであった。現代演劇の祖とも言える新劇を立ち上げた小山内薫。小山内を師と仰ぎ、後に第一回直木賞を受賞する川口松太郎。松太郎と共に雑誌『苦楽』を創刊。後に小説家として大成し直木賞として名を残す直木三十五。夏目漱石亡き後の新時代文壇のキラメキ、若き文士らの交流と奮闘する姿を描いた大正文士浪漫。
何も知らないけど、キミが好き。
好きな人がいます。遠いところに。遠いところだったのに――。2次元至上主義のオタク、愛理。彼女が虚構と現実の狭間【2.5次元】で出会ったのは、実在する主人公だった。オタクが推しにガチ恋をしないでいられるのは、その“距離”のおかげでしょ。安全圏外のラブストーリー、開幕。
最果てのセレナード
業界話題の才能・ひの宙子による、天才ピアノ少女と母殺しの激情サスペンス! 北海道の田舎町。ピアノ教室の家に暮らす中学生・律と、その教室に通うことになった転校生の小夜。あるピアノコンクールをきっかけに2人は仲を深めていく中で、小夜は律に、母親を殺したいと告げた。時は経ち、十年後。律は東京の週刊誌編集部で慌ただしい日々を過ごしていたその頃、地元北海道では白骨遺体が発見されて騒ぎになっていた――。十年前の記憶と十年もの空白。その時の長さなど無視するかのように、いま確実に、物語は動き出す。オムニバス短編集『グッド・バイ・プロミネンス』(祥伝社)が多くの心を揺さぶった著者・ひの宙子が、「月刊アフタヌーン」で初の長編連載に挑むのがこの作品。第1話目は異例の8Pカラー付きでスタートし、『グッド・バイ・プロミネンス』を連載した「FEEL YOUNG」とのコラボ企画も話題となった。