杉元伶一のプロフィール

杉元 伶一(すぎもと れいいち、1963年(昭和38年) - )は、日本の小説家、漫画原作者である。

add
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
この作品のお気に入り度は?
close
星をタップしてお気に入り度を入力しましょう
star_border
star_border
star_border
star_border
star_border
メモ(非公開)
以下のボタンから感想を入力することができます(別ウィンドウが開きます)
感想を投稿
完了する
愛蔵版 国民クイズ
2001年刊の新装版との【違い】について
愛蔵版 国民クイズ 加藤伸吉 杉元伶一
user_private
名無し
内容についてはもういろんな人が評しているのでここでは純粋な【書誌】的な部分について書いていきたい。 良い点としては、加藤伸吉のド迫力の絵を鑑賞するにはもってこいの【B5版サイズ】での復刊でモーニング連載時の【カラーページ】もそのまま再現されている。一コマ一コマ、この凄まじい描き込みぶりを見ているだけでも目が楽しい。 ただ、なにぶんデカいので紙媒体での読みやすさは新装版(2001)に軍配がくだるだろうか❓ 豪華版は紙のみならず、今回やや安価なkindle版も出ているので、そちらで堪能するのもアリかなと。 残念だった点としては2001年に復刊した際の作画の加藤伸吉の巻末オマケ漫画は今回【未収録】だという事。 豪華版とあって【新規描きおろし】等もちょっと期待していたところだがそれもない。かなり昔の作品で、近年の加藤先生の絵柄とは浮いてしまう面も生じるだろうし、これは致し方ないかもしれない。 良い点2としては、原作者の杉元伶一の【新規あとがき】だろうか。 本編で没になったCM案など、当時の裏話を色々と書いていて結構面白い。 小説化する構想もあったのは今回初めて知ったーー加藤先生の絵が強烈すぎて文章にしても微妙かな?との判断らしい。そこは挿絵付きでやってほしかった! 今回の復刊を奇縁に、また何か二人で新作を描いたりせえへんかな・・とちょっと期待しています.....👍
国民クイズ
マンガはどこまで表現できるのだろう
国民クイズ 加藤伸吉 杉元伶一
user_private
名無し
「マンガはどこまで表現できるのだろう」と考える事があります。“音”は聞こえなくても、音楽漫画の名作は数多くありますし、“味”がわからなくてもグルメマンガは星の数ほどあります。名作は時に、現実に存在する以上の“音”や“味”を表現することがあるように思います。『国民クイズ』が描き出したのは、現実以上の“熱狂”でした。  『国民クイズ』が描くのは、“国民クイズ”が全てを支配する日本です。“国民クイズ”とはテレビでよく見るクイズ番組そのものです。ただ、賞品のレベルがケタ違い。そこで合格者となれればどのような望みも叶えられます。ある者は、いなくなった飼い犬を探してもらい、またある者は3億円の借金の肩代わりを願います。故郷の温泉街を復興させるためにエッフェル塔を移動させた合格者もいます。合格者の希望は絶対・無制限に優先されると憲法にも規定されているのです。民主主義が達成できなかった、一国民の願いをダイレクトに迅速に達成されるのが、「国民クイズ体制国家」となった日本なのです。  「国民クイズ」にはもちろんリスクもあります。予選をくぐり抜け、本選の6名に選ばれたにもかかわらず不合格となってしまうと、「戦犯」として強制収容所で働くことになってしまうのです。視聴者は、参加者の天国と地獄を楽しみに眺め、やがて狂乱の舞台に参加しようと変わっていくのです。  これら餓鬼のような参加者をコントロールし、テレビの向こう側にいる人々の欲望に火をつけるのが、司会者・K井K一。彼自身、かつて「国民クイズ」に参加しながらも本選で不合格になってしまった「戦犯」です。奉仕労働として「国民クイズ」の司会を行います。このK井の司会がとてつもないのです。時に静かに、時に荒々しく、回答者を慰め、挑発し、弄ることで、番組を盛り上げていきます。  彼は国民にとってはトリックスターとして、「国民クイズ」の象徴として機能しているのです。  しかしK井にとって「国民クイズ」に対する思いは複雑です。強制収容所に暮らし、妻子と離れて暮らすことになった現状に怒りもあります。双子の処女と3pしたいという欲望と恵まれない子のために養護施設を作りたいという願いを同列に扱う「国民クイズ」に疑問もあります。しかし、なにより司会はK井にとっての天職でもあるのです。  最終局面、K井は完全に「司会」となり、政府やテロリストといった様々な人間思惑を超えたところまで到達します。国民の欲望は限界以上に引き出され、大衆はかつてない「熱狂」に包まれるのです。  その行き着く先はK井自身にもわからないのです。己の欲望だけを求める国民が、熱狂のもとで一丸となって暴走する…このライブ感は『国民クイズ』でしか味わえないのです。
情報の提供お待ちしてます!
掲載している内容の誤りや、この著者に関するおすすめの記事、公式情報のリンクなどはこちらからお送りください。みなさまのご協力をお願い申し上げます。