あらすじ新しい障害者像を呈示する伴走マラソン漫画 不幸な交通事故で両目の視力を失った中年男性、山崎恭治。彼はブラインドマラソンに出逢ったことで、仲間と生きがいを得、絶望を希望に変えていこうと奮闘する。艱難辛苦を乗り越え、多くの伴走者の助けを借りながら、山崎は人生で初めて、マラソンのゴールを目指す。「障害者の自由な生き方とは何か」を問う、“感動ポルノ”と一線を画す真実の物語。
白黒の紙面に色が見えるマンガは初めてで胸が一杯になった。 5巻の表紙に惹かれて手にとったけど、純平と山崎が握ったロープが鮮やかな赤に見えた瞬間、これはすげえ作品を読んでるなと感じた。 山崎がブラインドマラソンに出会い、健常者だった頃と同じ風を切って走るという感覚を取り戻したように、読者も白黒の世界でランナー2人を繋ぐロープだけが色がついて見える体験は、簡単には得難い素晴らしい追体験だと思う。 そして単行本しか読んでない自分としては、正太郎の只者じゃないオーラがメチャクチャ気になる...! お前は一体何者なんだ〜!!