あらすじ静一がママとの棲み家へ、恐怖の帰宅!? 「女」として自分に迫りくる吹石さんをすんでのところで拒否した静一。それは脳裏に数多のママが過ぎったから… 「ママを…ママを裏切るわけにはいかない!」しかし帰宅した静一にはママの凄絶な告白と追及が待ち受けていた!!
一言で言えば、毒親の話です。主人公にとって、生きている限りつきまとってくるレベルのトラウマです。 母親にも生い立ちの過程で何かがあったのかな。結婚した時点で既に病んでいた可能性は高いと感じました。穏やかな日常の歯車が突然狂ったのではなく、なるようにしてなったと思います。 主人公の男の子が気の毒で、心が痛いです。物語の序盤では、あの母親を持っていてもせめて学校では友達や彼女と明るい青春を過ごすことができたであろう立ち位置にいたのに、あの日、崖で母親が決定的な行いをしてしまったために、どうやっても自分の心のひずみを治せなくなってしまった。 主人公は長く苦しむことになります。そして母親はどんどん崩れていきます。もう、悪夢のようにどんどんと。それが気なって読んでしまいます。