来る「八月十八日の政変」に向け、様々な思惑が交差する―――!! 攘夷派公卿・三条実美、長州藩軍師・真木和泉守の策略に気づいてはいるものの身動きのとれない孝明天皇。そのような状況で孝明天皇は、自らが唯一信じることができる人物、会津藩主・松平容保を呼ぶ。三条実美らの監視の目が光るなか、容保にある物を贈る。その贈り物のなかには起死回生の一手が…!? それぞれがそれぞれの思惑を抱えて動く長州藩・薩摩藩・会津藩。そして、「八月十八日」。日本の勢力図は大きく塗り替えられることに―――!? また、壬生浪士組もその大きなうねりのなかで重要な役割を担うこととなる…
沖田総司が主人公でその生い立ちから近藤勇・土方歳三らとの出会い、壬生浪士隊としての芹沢鴨との関わりや、新選組というものの立ち位置や存在意義なども含め非常に面白く描かれている。 沖田と言えば新選組(の幹部内)においても特段若く強く美しかったとよく語られるが、何処か欠けている不完全さが上手く表現されていて無邪気さというか真っ直ぐさが怖い。 映画「壬生義士伝」で吉村が逃げ込んで助けを求めた旧友に切腹を命じられるというシーンがあるのだけど、観た当時はイマイチ理由がわからなかった。 アサギロを読むと侍として掟を守る、侍として死ぬ事の意義や、当時の命の扱いがよくわかる。 幕末でいうと「お〜い!竜馬」の影響で坂本龍馬が好きだったけど、新選組はやはりぶっ飛んでて良い。全て史実として鵜呑みにしていくのがむしろ正しい楽しみ方じゃなかろうか。 読み始めたら止まらず20巻まで一気に読んでしまってこんな時間に。。。早く続き読みたい😢