あらすじエリート士官候補・カイルに恋してしまった妹・イオン。しかしDX(ディーエックス)は、その恋がDXを恨むマクディによって仕組まれたものだと知って、なぜか王国正規軍の剣技を熱心に練習していく。そんなある日、ゼクスレン先生に練習の成果を見せたいと言い出したDXは、相手にカイルを指定して激しい剣技を繰り出す。そしてDXにはじかれたカイルの剣が、マクディの傍らに突き刺さり……!?
キャラクターや世界観の作り込みが凄い作品。 一回読んだだけでは読者に伝わらないくらい細かいところまで作者の中で設定が作られているように思う。 二回目に読んだ時にはキャラクターの性格や行動原理が掴めてきているので、「ああ確かにこいつはこういう行動に出るわ・・・」と妙に納得する。 キャラクター同士の掛け合いはこの作品の大きな魅力の一つ。 ストーリー上に張り巡らされた伏線がすぐに回収されたり、しばらく後で判明したりと一時も目が離せない。 竜が出てくる中世風の世界、いわゆる王道ファンタジーだが、学園物的要素、寮生活のわちゃわちゃ感も色濃い。