あらすじ故郷エスカリープで過ごすDXたち。夏休みの終わりが近づくにつれ、彼らを取り巻く環境にも変化が訪れる。リゲインの口から語られる「革命の真実」を前に、DXは公子としてどういった結論を出す…?王とは、その世界の摂理なのか、それとも散る時に散るべき花弁なのか…。
キャラクターや世界観の作り込みが凄い作品。 一回読んだだけでは読者に伝わらないくらい細かいところまで作者の中で設定が作られているように思う。 二回目に読んだ時にはキャラクターの性格や行動原理が掴めてきているので、「ああ確かにこいつはこういう行動に出るわ・・・」と妙に納得する。 キャラクター同士の掛け合いはこの作品の大きな魅力の一つ。 ストーリー上に張り巡らされた伏線がすぐに回収されたり、しばらく後で判明したりと一時も目が離せない。 竜が出てくる中世風の世界、いわゆる王道ファンタジーだが、学園物的要素、寮生活のわちゃわちゃ感も色濃い。