行方不明の両親を探すため、ディアと共にクレッサールへ向かったDX。イオンもまた、ディアのメイド・アイシャとしてDXには内緒でついてきていた。六甲と再開したDX達は、市で葛焚の呪い師に出会い、曲鳴の手がかりを得る。一方、砂漠の砦へ連れて来られたリゲインとファレルは、クエンティンとユージェニに迎えられる。彼女の母・アンリ王女が最期をすごしたこの砦で、ユージェニは自らの目的が復讐だと語る。革命を成し遂げるため、自分に忠誠を誓ってほしいとリゲインに告げるユージェニ。だが、彼女の出生には秘密があって-!?
キャラクターや世界観の作り込みが凄い作品。 一回読んだだけでは読者に伝わらないくらい細かいところまで作者の中で設定が作られているように思う。 二回目に読んだ時にはキャラクターの性格や行動原理が掴めてきているので、「ああ確かにこいつはこういう行動に出るわ・・・」と妙に納得する。 キャラクター同士の掛け合いはこの作品の大きな魅力の一つ。 ストーリー上に張り巡らされた伏線がすぐに回収されたり、しばらく後で判明したりと一時も目が離せない。 竜が出てくる中世風の世界、いわゆる王道ファンタジーだが、学園物的要素、寮生活のわちゃわちゃ感も色濃い。