あらすじ火竜との闘いを終えて傷心のDX(ディーエックス)は、妹・イオンと護衛・六甲(ろっこう)とともに王都の王立学校・アカデミーへ向かう。その途中、ひょんなことから奨学生・フィリップと知り合ったDXは、アカデミーではDXのさまざまな噂でもちきりになっていると知らされる。そしてアカデミーに入学したDXは、寮で同室になった竜胆(りんどう)と親しくなるが、いきなり真っ暗闇のホールに閉じこめられて……!?
キャラクターや世界観の作り込みが凄い作品。 一回読んだだけでは読者に伝わらないくらい細かいところまで作者の中で設定が作られているように思う。 二回目に読んだ時にはキャラクターの性格や行動原理が掴めてきているので、「ああ確かにこいつはこういう行動に出るわ・・・」と妙に納得する。 キャラクター同士の掛け合いはこの作品の大きな魅力の一つ。 ストーリー上に張り巡らされた伏線がすぐに回収されたり、しばらく後で判明したりと一時も目が離せない。 竜が出てくる中世風の世界、いわゆる王道ファンタジーだが、学園物的要素、寮生活のわちゃわちゃ感も色濃い。