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カノジョは嘘を愛しすぎてる(1)
多分ふつうはカノジョと出会ったのは運命だったとか特別な何かを感じたとか、嘘でもそんなふうに言うのかもしれないけど、あの頃の僕は終始不機嫌でやさぐれていて、だから正直今振り返ってみてもカノジョに声を掛けたのはただの気まぐれで、ぶっちゃけ誰だってよかった。カノジョじゃなくても多分よかった――。
カノジョは嘘を愛しすぎてる(2)
嫌なこと頭に浮かんだ。彼はホントにニートじゃなくて、DTなんかじゃなくて、「嫌い」だと言っていた「歌う女」に会いに行く。ぜんぶ嘘かもしんない――。どんな人だろう。小笠原さんを傷つけたのは。小笠原さんが今も好きな女のひとは――。
カノジョは嘘を愛しすぎてる(3)
なーんにも考えてなかったなと思った。あたしは一体今何にショックを受けているんだろう。「クレプレのアキ初プロデュース」「現役女子高生シンガー」「バンドメンバーは全員幼なじみ」あたし達ってデビューしたかったんだっけ――?
カノジョは嘘を愛しすぎてる(4)
僕、キミに言わなくちゃいけないことがあって――。僕の告白、かなりカッコ悪い話だから、その上ライバルは超カッコイイしね…。でもさ、それでもさ、キミに好かれたいんだよね。ほかの誰よりも――。
カノジョは嘘を愛しすぎてる(5)
抱きしめたカノジョがあまりにも小さくて、僕まで泣きそうになった。「…前から思ってたけど、リコって痩せすぎじゃない?」クスッと笑うカノジョに、僕は本気で言う。「もうちょっと太った方がいいよ!マジで!」「歌うなら…なおさらだよ」その夜、僕は初めて、カノジョの歌声を聴いた。
カノジョは嘘を愛しすぎてる(6)
予感がした。「そういうことにしてあげる」なんて言い方で自分を誇示することもなく、笑って僕の嘘に気づかぬふりをするカノジョに、僕は一生敵わない――。…結婚、してくれない?一生、そばにいてよ。
カノジョは嘘を愛しすぎてる(7)
理子って「ヤだ」ばっか言うよね。ていうか僕「ヤだ」ばっかり言われてるよね。歌詞を見せるのヤだ。泣くトコ見られるのヤだ。荷物を持たれるのヤだ。プロポーズもヤだ。僕の過去を聞くのもヤだ。僕だって、理子に「ヤだ」って言いたいことくらい、あるよ。
カノジョは嘘を愛しすぎてる(8)
「旬が過ぎれば、早めにポイ!これ業界の常識よ?新しい子を売り出すために、まだ力のあるうちに利用するなんて当然だろ?」そんな風に茉莉を揶揄しながらも、本心では茉莉を救いたいと思っている高樹は、秋に「茉莉に曲を書いてやってくれ」と頼む。「そしたらお前にMUSHをやるよ」と下卑た交換条件を出す高樹に、秋は…?それぞれの思惑が交錯し、純粋な想いが軋んでゆく…!!切なすぎる第8巻!!クリュード・プレイのギタリスト・薫、ドラマー哲平の番外編2本を収録!巻末には、瞬の初恋を描いた小説「恋じゃない」を特別収録!また、初版限定でスペシャルポストカードも封入!!
カノジョは嘘を愛しすぎてる(9)
小笠原秋は元カノである茉莉に曲を書くことになり、今カノの小枝理子は秋の後釜ベーシストであるクリプレの心也に自分たちのバンドのデビュー曲を書いてもらうことになる。からみあうそれぞれの気持ち。「この曲、気持ちいい」無事レコーディングを終えた理子だが、プロデューサー・高樹からTVデビューでの口パクを命じられる。抵抗する理子。そして、CDデビューの日がやってきた!
カノジョは嘘を愛しすぎてる(10)
小枝理子たちの高校生バンド・MUSH&Co.が、ついにCDデビュー。ひょんなことから曲を提供したクリプレの心也、彼氏の小笠原秋、バンドのメンバーたちと理子の自宅でバーベキューで祝うことに。だが、デビュー曲のデイリーランキングは21位。「Mステで仕掛けるしかないか」プロデューサー・高樹は理子たちのTV初出演を起爆剤にしようと考える。そして、Mステ生出演の日がやってきた!