1755年、この年ヨーロッパの3つの国で、やがてフランスのベルサイユで宿命的な出会いを持つことになる3人の人間が生まれる。スウェーデンの上院議員の長男として生まれたハンス・アクセル・フォン・フェルゼン、フランスの将軍家の末娘として生まれたオスカル・フランソワ・ド・ジャルジュ、そして、オーストリア、ハプスブルグ家の皇女として生まれたマリー・アントワネット!!少女漫画史上に輝く大傑作、ついに登場!
フランスに嫁ぎ王太子妃となったアントワネットは、パリの仮面舞踏会へ出掛け、スウェーデンの貴公子フェルゼンと知り合う。アントワネットを護衛する男装の麗人、オスカルと共に三人は運命の出会いを遂げる――!!そして1744年、ルイ15世が天然痘により死去、ついに若々しい19歳の国王と18歳の王妃が誕生したのだった。
フランス王妃となったマリー・アントワネットは、新しいドレスや宝石、自分のお気に入りの貴婦人のために浪費を繰り返した。アントワネットの浪費は国家財政を圧迫し、重税に苦しむ国民は次第に新しい王室に失望しはじめていた。一方、フェルゼンは道ならぬ恋に苦しみ、アントワネットの前から姿を隠そうと…
フランス犯罪史上あまりにも名高い「首飾り事件」勃発!国民の王妃と王室への疑惑は決定的なものとなってしまう。また、貴族ばかりを狙う泥棒「黒い騎士」をオスカルは追っていた。黒い騎士の正体は、その狙いとは?
黒い騎士を捕らえたオスカルは、貧しい民衆たちの貴族への不満を改めて思い知らされる。一方、フェルゼンへの秘めたる想いに苦しむオスカルだったが、オスカルの乳母の孫・アンドレもまたオスカルへの想いをつのらせていた。
オスカルは降等処分を申し出て近衛隊を除隊し、フランス衛兵隊へ勤務することになった。オスカルは自分を毛嫌いする兵士たちと上手くやっていこうとするが、そこへ父から結婚話を持ちかけられ…また、フランス政府はかつてないほどの深刻な財政困難におちいり、王室はもはや破産寸前の状態となっていた。
1789年、僧侶・貴族・平民、三つの異なる身分から成る三部会がついに開かれた!!しかし、いつまでも進まない話合いをしていた平民議員たちは他の二つの身分に手を組むよう呼びかけ、国民議会と名乗る。オスカルたちフランス衛兵たちは平民議員たちを会議場からしめ出すように命じられ…
貴族たちと民衆の対立は更に深刻化し、ついに民衆が武器をとりはじめる。次第に革命のムードが高まる中、ついにフランス衛兵にパリ出動命令が下る。そんな中、オスカルとアンドレは出動前夜、永遠の愛を誓いあった…
革命はフランス全土に広がり、新しい歴史が刻まれつつあった。フランス衛兵と共に革命側へ寝返ったオスカル。戦闘の中でアンドレが銃弾に倒れ、オスカルもまた撃たれてしまう…!!ついにバスティーユ陥落。勝利を喜ぶ民衆の声はいつまでもパリ中にこだました。
ルイ16世処刑。残されたアントワネットの最後のなぐさめは子どもたちとのひとときだけだった。しかし、革命は最後まで容赦なくマリー・アントワネットをむちうった…
ハマりにハマった漫画です。 歴史(特に西洋史)は苦手でしたが、この漫画のおかげで詳しくなりました。 フランスのバロア王朝からブルボン王朝への流れなど勉強になったと思っています。 歴史的背景もさることながら、何をおいても美しい絵。 池田理代子先生の絵は本当に美しく、思わず引き込まれます。 男装の麗人という設定と、美しく悲劇的な恋愛に感動しました。 そして贅を尽くしたベルサイユ宮殿の美しい背景画にも魅せられます。 一度は読んで欲しい、超大作だと思います。
アントワネットとフェルゼンの関係が好きでした。不倫ながらも死ぬまで愛しあった二人を応援してました。王妃ゆえに普通の女性として恋愛することが許されなかったアントワネット。処刑されてしまったが、生まれ変わったら今度は不倫じゃなく自由に恋してほしい。
昔読んだことがあると思っていたら途中で止まっていたので改めて読み直しました。 描き込みの量が多くて絵も濃い目なので、自然とページをめくる手がゆっくりになりますね。国と歴史というより「愛」の世界観?それがしっかりしていて、安心して読める感じ。キャラクターの個性も強くて発売当時の人気ぶりが想像できます。 1巻はこれぞ少女漫画~という展開だったりしますが、終わりに近づくにつれてかなり大人の恋愛になってきて、その過程も楽しめるのが良いですね。 オスカルを嫌いな女は存在しない気がします。
ハマりにハマった漫画です。 歴史(特に西洋史)は苦手でしたが、この漫画のおかげで詳しくなりました。 フランスのバロア王朝からブルボン王朝への流れなど勉強になったと思っています。 歴史的背景もさることながら、何をおいても美しい絵。 池田理代子先生の絵は本当に美しく、思わず引き込まれます。 男装の麗人という設定と、美しく悲劇的な恋愛に感動しました。 そして贅を尽くしたベルサイユ宮殿の美しい背景画にも魅せられます。 一度は読んで欲しい、超大作だと思います。