あらすじ異世界に転生し、あらゆる物事に陰から介入し実力を示す「陰の実力者」設定をエンジョイしているシドは、始祖の吸血鬼「血の女王」討伐をするという姉のクレアに連れられて“無法都市”を訪れる。いつもみたいなモブを演じると逆に目立つ治安の悪さを誇るこの地域で、「殺伐とした状況を前に怪しく笑う謎めいた少年ごっこ」に興じることに。ノリノリで楽しむシドの頭上に輝く伝説の「赤き月」は、凶兆を告げているのだった――。強大な力と重度の勘違いで突き進む最強奇譚、第7弾!
転生して成長し、王都に出てからのストーリーが好き。絵の美しさ、物語の整合性、設定の作り込み、全てが高いレベルでバランスが取れている。さすが中二病を極めただけあって、戦う時の立ち居振舞いや発言がいちいちカッコいい。空想で適当にでっちあげた設定が実際に闇で繰り広げられていくという不思議な感じ。主人公の妄想がどこまでが本当なのか、騙されたと思って読み続けてみて下さい。