あらすじ1960年代後半。大学に入学し、念願の一人暮らしを始めた青年・国光(くにみつ)ひろみ。新居の古いアパートに入った彼は、そこで頭の中に響く謎の声を感じる。戸惑う国光の前に現れたのは、彼の下の部屋に住む唯一の住人・椎名由紀(しいな・ゆき)。彼女はまだ世間にこの病気が知られていない時代の、最初のサトラレだった――。ある日、国光は大学の一方的な学費値上げに反対する学生運動に参加することになるが……!?
自分の心の声が周りに聞こえてるかも、と言う誰もが思う不安を具体化した時点でもう面白い。 サトラレがどうやったら成立して、どんな問題があるかまで深く洞察している作品なので、読んでてリアル感がある。 普段の生活で「もしかしたら俺サトラレかも・・・」って定期的に思うようになってしまった。どうしてくれる。スピンオフ的な作品や続編もある名作です。