あらすじサトラレとは、周囲の善意に守られて生きている弱い存在。しかし、川又忠(かわまた・ただし)は悪意をむき出しにしたサトラレだった。彼の強い思念派に影響され、周囲が少しずつ狂っていく。これ以上の警護体制を保障できないと判断したサトラレ対策委員会は、彼を手術で通常の人間へと変えた。そんなとき、北海道で研究に没頭していた西山幸夫(にしやま・ゆきお)の核融合発電の研究が成功した!喜ぶ西山と小松だが、核融合発電を阻止しようとする組織の陰謀で、命を狙われる西山。対策委員会は西山の処遇を検討する――。
自分の心の声が周りに聞こえてるかも、と言う誰もが思う不安を具体化した時点でもう面白い。 サトラレがどうやったら成立して、どんな問題があるかまで深く洞察している作品なので、読んでてリアル感がある。 普段の生活で「もしかしたら俺サトラレかも・・・」って定期的に思うようになってしまった。どうしてくれる。スピンオフ的な作品や続編もある名作です。