あらすじ核融合発電実現のため、北海道へ単身赴任中のサトラレ・西山幸夫(にしやま・ゆきお)。しかし、天才的な彼の頭脳をもってしても、壁にぶつかり研究はストップしていた。莫大な費用と労力を必要とする国家のサトラレ対策委員会は、西山の処遇を検討しはじめる。西山にサトラレ告知をし、外科手術を施して普通の人間に戻すというのだ。サトラレ先進国であるアメリカの例を知り、苦悩する対策委員・木下。西山にとって本当の幸せとは手術か、それとも……?
自分の心の声が周りに聞こえてるかも、と言う誰もが思う不安を具体化した時点でもう面白い。 サトラレがどうやったら成立して、どんな問題があるかまで深く洞察している作品なので、読んでてリアル感がある。 普段の生活で「もしかしたら俺サトラレかも・・・」って定期的に思うようになってしまった。どうしてくれる。スピンオフ的な作品や続編もある名作です。