読切マンガの感想・レビュー4488件<<172173174175176>>対人コミュニケーションが苦手なふたりのエロティック読切水声に消えないよう モモヤマハト名無し久しぶりに再会した教師と元教え子の短くて少し切ない逢瀬のはなし。 上手に生きることが苦手な者同士、どうしようもない苦い思いを抱えたまま海辺の街へ辿りつく。 どんな終わり方をするのかとヒヤヒヤしてたが、先生の笑顔で終わってホッとした。胸がチクっとする少し残酷だけど良い話なみだめの金魚 江本晴nyaeこの読切は、集団行動が取れずに、主人公・葵に依存する少し困った子・さきとのふたりの友情の話。 感想というか、あ〜…と自分の過去を振り返って少し考え込んだ。10代って小学生〜大学時代まであるのすごくないか。学校という空間にいるうちは逃れられないしがらみのようなものってあるよな、としみじみ。 勝手な先入観で新人作家かなと思っていたら全然違ったし、作風も幅が広くてすごい。なんだこのカオスは怨霊採集 永吉武名無しキャラのクセ強…幽霊を愛して収集する謎の女・ミカ、狂っている…いうなれば「怨霊にストーカーする女」という感じでしょうか。 なんか先がありそうなのに読切なのかー。もっとそれぞれのキャラを掘り下げてほしいので続編希望します! わかる(わかる)アンラッキーガール 中村はなたか主人公の加藤さんと前の席の大野くんのお話。加藤さんが大野くんを見る視点がすごく丁寧に描かれていて共感できる良い読切でした。 **「ろくに話したこともないけど、プリントを後ろに回すときの癖や顔のラインは毎日見ていて知っている」という2人の微妙な関係が、すごくリアルに日常を切り取っていてエモかったです。** https://i.imgur.com/U34NagT.png その大野くんが放課後の仕事をわざわざ手伝いに来てくれて、自分の前で笑ってくれて、『不運』なのを覚えていてプレゼントをくれて…! も〜〜〜!!そういうの好き…良い…。 話の構成や着眼点が素晴らしい一方で、絵はまだまだ伸びしろがあるなと思いました。個人的に、顔と体のバランスや、見せゴマとそれ以外のメリハリが少し気になりましたが、ほんとお話に光るものを感じます…! 中村はな先生の次回作を楽しみにしています。 キホと慧の物語運命とか信じるきみだから 売野機子名無し恋人・キホのことならなんでもわかっていると思っていたけれど、たったひとつだけ予想が外れてしまい、少年・慧の運命が傾いてゆく… お洒落で都会的、夢を見てるかのようにふわっと軽い、自由奔放な彼女に振り回されながらも一途な愛を貫くひとりの少年の人生のはなしでした。短いけど壮大。こんなサプライズは初めて見たサプライズ 大友克洋 中川いさみ名無しプロポーズでサプライズを仕掛けるはずが、指輪を巡ってとんでもない事態に巻き込まれるカップルの話。 大友克洋×中川いさみという大ベテラン同士がタッグを組んだ読切。中川氏のストーリー漫画が描きたい!という願いが漫画家入門という連載になり、それをきっかけにこの読切が生まれたらしい。 タイトル通り、いろんなサプライズが起こる話なので詳細は避けますが、キーワードは「たらこおにぎり」と「ゴミ屋敷」。 誰も予想できない展開が待ってるのでぜひ読んでほしい。 モーニング・ツー2018年6月号掲載です。エモくて笑える会話劇!久胡先生の新作深海のエイリアン 久胡竣輝たか大学生とアルバイトの男の子が夜中に外で喋ってるだけの話なのに、シリアスとギャグのバランスが絶妙で、最後まで集中して読んでいました。「ただ会話してるだけ」の話を面白く見せることができるって、メチャクチャすごいことだと思います。 セリフも絵もセンスしかない。 前作の、チェイスタグというスポーツ鬼ごっこを描いた読切『CHASE TAG』も面白いのでぜひ読んでください。 次回の作品も楽しみにしています…! https://i.imgur.com/2Ktlqsm.jpg 【週刊ヤングジャンプ2019年42号掲載】 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_ST01M02817101938_57.html 韻がわかりやすいから分かりやすいギャグ漫画になってるゲット・リッチ・オア・ダイ 水野竜樹名無しラップ漫画って韻(ライム)をどうわかりやすくするかが大事。そんな中、これはすごくわかりやすい韻を選んで、太字にすることでサラッとラップ要素を流して、ギャグに意識を向かせてる。 こういう短編ならそういうわかりやすいラップに終始するってのもありなんだろうなぁと思った。ヒロインがかわいいてのひらに星がいっぱい 高田康太郎名無し早く続きが読みたいです!新連載に繋がるんでしょうか。秋のジャンプラブコメ祭!!ジャンプ ラブコメ祭り(2019年42号) 西尾維新 附田祐斗 佐伯俊 山本亮平 殿ヶ谷美由記 花田智也 那珂山みちる 立藤ともひろ 川口勇貴ななし2019年2回めのジャンプラブコメ祭り! 西尾維新・附田祐斗・佐伯俊「覆面探偵マスク・ド・ホームズとキス泥棒」 花田智也「保健室の十文字さん」 那珂山みちる「きーちゃんのお昼ごはん」 殿ヶ谷美由記「だから、瞳はまじわらない」 立藤ともひろ「鬼崎さんはちょっと怖い」 山本亮平「下腹部の若葉ちゃん」 川口勇貴「ふれないふたり」 やっぱトップバッターの「覆面探偵マスク」が一番面白かったな!!**エロさはもちろんなんだけど、少年ジャンプで「こんぷらいあんす」という文字や「女の子からでも勝手にキスしていいわけない」という常識を説くところが最高だった。** 個人的に氷属性男子とクールな同僚女子の人の読切がジャンプに載ってて、随分違う畑から連れてきたなとちょっと感動した。 【週刊少年ジャンプ2019年42号掲載】 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019038D01_57.html この感じ好きゲット・リッチ・オア・ダイ 水野竜樹名無しリアルな割に動きを一切感じさせない絵から繰りだされるギャグ、好き。「 オー!マイキー」とか「試験に出ない英単語」とか、こういう芸風なんて呼ぶのかしらないけど、それ系の漫画。 トニー先輩がラップでひたすら税金の心配をしてるだけの話で、サラッと読めてジワジワくる。忍の兄妹描くダークでシリアスな読切…!!月影の忍 灰谷音屋たかめっちゃ面白かった…!!ジュニオールの灰谷音屋先生が描いたとは思えない超ハードでダークな忍のお話…!! **人が妖に転ずる世界に生きるあずみみたいなハードな忍を、陰影がハッキリしたスタイリッシュな絵柄で描く。**そんなん面白いに決まってる…!! 兄のことを「兄様」と呼ぶ妹。足抜けしようとした幼馴染を平気で殺し、自らを「化生」と呼ぶ兄…好き…。 妖、鶫・鳶丸兄妹、忍の里…まだまだこの世界について深く知りたいので、本当に連載化してほしいです…!! https://i.imgur.com/VTG4Tl3.jpg 【あらすじ】 鳶丸(とびまる)と鶫(つぐみ)は、婆が仕切る忍の里に暮らす兄妹。ある日、3ヶ月間「干殺し」にした城から妹の鶫が戻って来ず、鳶丸が向かうことに…。 【週刊少年チャンピオン2019年42号掲載】 https://www.akitashoten.co.jp/w-champion/2019/42連載になったら面白そう! #読切応援メンタルリリーブズAI 夜鳥ようかしこ※ネタバレを含むクチコミです。 新人類ヤンキーアクションFLOWER 押切蓮介名無し読み終わったあとに作者のTwitterを見て、あ、これヤンキー漫画だったんだ。と思った。 https://twitter.com/rereibara/status/1170956323543908352だからも“シモ”なのか…もシモ、君と話せたら 振子やくも名無し吃音というハンデをテーマとしながらも、笑いながら読める。 人前で喋らない代わりに股間が喋ってくれる男の子と、そんな彼を大きな愛で受け止めるかわいい彼女の話でした。 股間がコッテコテの関西弁で喋るから、二人の間におっさんがいるのかな?という感じ こういう美麗な絵柄なのに遠慮なしのギャグを描く漫画、大好物です。喪失感に取り残された人を描いた力作ガラパゴス諸島にて 山口元気名無し「喪失」の出口。とても上手いことを言うなと思う。 大事な人を喪った時に、実感が訪れずに悲しめないというのは、度々、漫画の題材となっている。本作はそれをガラパゴス携帯を使って、上手く表現している。主人公は母から送られてきた過去のメールを見ることで、母のいた世界に取り残されていたのだろう。そうすることで母の死の実感を薄めていた。 だからこそ未送信のまま送られなかった下らないメールに初めて涙を流す。悲しめない人の抱える「喪失の出口」をうまく描いた。とてもいい作品だったと思う そこに絞れるものがある限り…雑巾しぼり太郎 大江しんいちろう名無ししぼり太郎が絞れるものを絞るとき、そこに救われる命や地球があることを私達は知らない…。そんな太郎にも唯一絞れないものがあり…!? タイトルだけ募集して決まったものをそこから漫画にしたという作品らしいです。 自分が適当に(?)考えたタイトルがこんな立派な漫画になるなんて、うれしいですね。『ハイテクノリコ』 左藤真通 モーニング2017年36・37号ハイテクノリコ 左藤真通名無し『アイアンバディ』の左藤真通の読み切り。モーニング35周年企画の【CARNAVAL】第20弾入れ替わることで気づいた、幸せな生き方の話逆のボタンはかけづらい 路田行nyae職場結婚した夫婦。仕事人間だった妻は妊活のために退職。仕事好きじゃない夫が妻の後任として慣れない仕事に四苦八苦。 しかし2人はスレ違い、大喧嘩の末に中身が入れ替わってしまい…。 入れ替わることで相手の生活を体験することになるのですが、自分が本当にやりたいことは何か、お互いが幸せな生活とは何なのかに気づくことができます。 「世間の常識」にとらわれて不幸にならないように、誰に何を言われようと、自分にとっての幸せが何かを優先したいと思えるような、ものすごくいい話です。 漫画ならではの表現が面白い!感情ステッカー 正青コムましゅまろ人の感情を表す擬態語が漫画の描き文字のように見える男が主人公。そのため仕事が忙しい時は、職場が刺々しい「イライラ・ピリピリ・カリカリ」などでいっぱいになっているのが見えるし、同僚が悲しいことを隠していても、背中に「しおしお」が浮かんでいるので見抜くことが出来ます。 さらに不思議なことに、主人公は**人の感情をステッカーのように剥がして自分にくっつけることができる**…というあらすじ。 前作の『かおる子さんは犬程ではないけれど』が目に見えない「匂い」をテーマにしたお話だったのに対して、こちらは「感情」がテーマでした。 https://twitter.com/masao_com_/status/1171085021525901312?s=20 **絵が可愛いのがとにかく良かった!** 今回の読切では、人の感情を奪ってしまったことへの罪悪感や、自分の能力が万能ではないことを描いていたけど、アイデア次第では能力もっと面白い使い方ができそうだなと思いました。特にこの設楽さんから奪ったドキドキを、うっかり相田さんの前でくっつけてしまうシーンにはすごく可能性(意味深)を感じます…! 正青コム先生の描かれる「すこしふしぎなお話」をこれからも楽しみにしています! http://www.moae.jp/comic/reiwaproject/6 (画像は本編より)人間不信の座敷童と、青年が出会ったワールドエンドの童 平ショウジ名無し人間が滅んだ世界でたったひとりで生きていた座敷童のセラが、生き残りの人間・オノミチに出会って…という話。 幸運を操る力を持つセラと、幸運は自分の手と足で掴み取るオノミチ。立ち止まったままのセラと、先に進もうとするオノミチ。 すべてが対象的なふたりだったが、オノミチに出会ったことで、過去に受けた人間からの非道な扱いのせいで人間不信に陥っていたセラの心に少しずつ変化が生まれる過程が描かれる。 さほど心が掴まれるストーリーではなかったけど、2人が幸せになればいいなーと思える終わり方でした。かわいいだけ。かわいい 横槍メンゴ名無し自身のアイデンティティをかわいいだけだと諦めている少女の話。 脊髄反射的に自分の「かわいい」を消費してしまう主人公の『しょうちゃんの前だとかわいくなれない』がとても刺さった。 だからこそラストの展開は胸が痛くなった。男の子も悪い子じゃないんだろうけれど、どこかやりきれない…… 意外なかたちで恋を知る中学生女子の話初恋チョコレート もり可南子 名無し※ネタバレを含むクチコミです。原っぱで起きたすこし不思議な騒動はなちゃんの草騒動 植田りょうたろうたか卓球セラピーで植田りょうたろう先生を知って、コミックビームのバックナンバーを買って読みました…! 一言でいうと「子どもたちの遊び場になっている原っぱが野焼きされる話「なのですが、卓球セラピーのような日常ものだと思いこんでいたので予想外の展開にメチャクチャ驚きました! 植田先生の柔らかそうなキャラとリアルな描き込みという、相反するものが自然に一つになっている画風が本当に素敵でたまりません。ずっと見ていたい…! 来週発売の単行本「はなちゃんと、世界のかたち」をよろしくおねがいします。 https://comicbeam.com/product/321906000583.html<<172173174175176>>
久しぶりに再会した教師と元教え子の短くて少し切ない逢瀬のはなし。 上手に生きることが苦手な者同士、どうしようもない苦い思いを抱えたまま海辺の街へ辿りつく。 どんな終わり方をするのかとヒヤヒヤしてたが、先生の笑顔で終わってホッとした。