レモネード

中学生、親友の形が変わる時。

レモネード
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

親友同士のヨーコとマキは、中学に上がって一人の先輩男子に出会い、少しずつすれ違っていく。先輩が苦手なヨーコは、先輩に惚れたマキに複雑な感情を抱くが、ある時自分の独りよがりと、本当の気持ちに気付く。 ♡♡♡♡♡ ほのぼのタッチで描かれる、中学生の関係性はかなり、ほろ苦い。 登場人物はそれぞれ何処か無神経で、人を傷つける。主人公・ヨーコの苛立ちに感情移入してしまうと、ある時急に彼女の身勝手さ、一方的な物の見方に一緒に気付き、共に反省させられる不思議。 誰もが報われない恋の中で、切なさを抱えているのが見えると、今までイラッとさせられてきた子にも共感できてしまう不思議。そんな「悪い見方への囚われ」と「そこへの気づき」が一冊通して描かれ、結構ハードだ。 親友のマキが、自分を差し置いて別の人を見る事にヨーコは苦しみ、二人の親友関係は揺らぐ。その心が何処へ辿り着くのか……至高の感慨のある結末は、苦しんだ分だけ優しい。

空電の姫君

休刊のバーズから「空電ノイズの姫君」がイブニングに移籍

空電の姫君
mampuku
mampuku
1年以上前

「バーズ」休刊により、「空電ノイズの姫君」がイブニングに移籍。 女子高生でバンドものというと元気で爽やかというイメージを抱きがちですが、この作品はやはり冬目景といいますか、ゆったりとしていてどこか陰のある雰囲気です。 また私が音楽をやっているのでどうしても敏感になってしまうのですが、作品内に「音楽」という概念・文化がごく自然に息づいていて、すごくリアルだなと感じました。たとえば少年漫画にありがちなように「これが私たちの音楽だ!」みたいに変に美化されたり特別視されているようなこともなく、サラリーマンのお父さんが普通に会社に行くがごとく彼女の傍らにはギターがあります。 1話でギター少女と歌う少女が出会ったからといって、その場で組んでグラミー賞獲ろうぜ!!とはならない代わりに、じっくり見守っていきたくなる漫画です。 というかスタジオ付きの家に生まれ育つってめっちゃ羨ましいw

今日からエスパー貞道

トレパネーション!!

今日からエスパー貞道
野愛
野愛
1年以上前

トレパネーションという単語が出てきた時点でこの漫画の面白さは約束されました。 無作為に人の頭に穴を開けて勝手に超能力者を作り出す、めちゃくちゃ悪の組織っぽいのに最初から最後までポップでコミカルでハイテンションで最高。 超能力を無効化する超能力という、本人が簡単に気づけない設定も素晴らしい。 本当の自分なんて誰も見てくれないと心を閉ざす美咲ちゃんを超能力と関係ないところで救うのが貞道かっこいいな。 短いお話の中で想いを伝えることや心を開くことの大切さまで読ませるのも、バトルもラブコメもしっかり楽しめるのも凄い。 何よりトレパネーションを扱ってくれてありがとう。私の頭にもぜひ風穴を開けてほしい。

スクナヒコナ

スクナヒコナとは何なんだろう。。

スクナヒコナ
Pom
Pom
1年以上前

いやぁ、読んでる最中は心穏やかではなかったですね。 完結しててよかった。。 物を作る世界ってとても素敵だなと思う所と、人間の弱さ、脆さ、強さですかね。 それが紺ちゃんと言う名前の一人の女の子を通してこの漫画で描かれていて、最終巻までほぼ一気読みしました。 ちなみに読了後も、色んな意味でしばらくドキドキしてました。

稲妻とロマンス

強面の赤面ってギャップしかない。

稲妻とロマンス
干し芋
干し芋
1年以上前

麗央くん、ギャップ萌えですね~。 メモにクマちゃん、チョコパンくれたり、マニキュア上手に塗れたり。 高校生ならすぐにドキドキしちゃいます。 菫ちゃんも正義感強くて素直でかわいい♬ 心の声で告白って!! そして、振られても落ち込まずに再度告白って強い💓 そういえば、麗央くんの大切な子が菫ちゃんってことは・・・。 麗央くんの妹と何か繋がりがあるのかしら?

ロジックツリー

人は生きながらロジックツリーを広げてゆく #完結応援

ロジックツリー
nyae
nyae
1年以上前

テレビでよくやる「大家族モノ」が大の苦手で、ああいう中でどうやって自分を保ちながら生きていけばいいんだと思ってしまうんですが、この漫画の主人公・螢ちゃんという高校生は8人兄弟のど真ん中にいる女の子。雁須磨子さんが描く8人兄弟ですから、個性の強さはもちろんのこともれなく美男美女です。こういう家庭だったらいいかもなとか思ってしまうくらいに。 ただ物語としては大家族ものというよりは、螢ちゃんの成長記といったほうが近いと思います。 大家族という大きな海から一歩外に出てみたら、いろんな人に出会って、いろんな感情を知って、いろんな自分を知ってゆく。最初は「それってどういうこと?」「なんでこうなの?」を繰り返していた螢ちゃんが時間が進むにつれ自分なりの生きるロジックを作り上げてゆく。読んでいてワクワクします。 頭のいい大人達が、壁にぶつかり悩み迷う子どもに、どうせ子どもだしと見捨てるのではなく、ていねいに教え、時には何も言わず見守る様子がよい。そういう意味で嫌な大人が出てこないので安心して読んでほしい。 群像劇っぽさもあるので、決して視点は螢ちゃんだけではなく悩み迷う大人たちも描かれます。柚木くん、お幸せにな…!! いやーでもあれですね、雁須磨子さんが描くちょっと陰気なこじらせ男子がほんとに私は好きですね。読んで一番言いたいことは結局それかもしれない笑 あとこの作品、2015年から連載してていまやっと単行本化されたと知りびっくりして腰抜けた

チョコレート

幼い恋は甘く、時々カカオ70%

チョコレート
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

子供の恋だってそれなりに打算はあるのだろうが、それでも大人のややこしさからは、随分遠かったなぁ、と今になれば思う。そんな子供時代の、複雑な心と純粋な恋を描いた中編1編+幾つかの短編集。 中編『チョコレート』は、田舎の中学生の物語。東京からやって来た転校生女子は、あまり笑わない。彼女に惚れてしまった男子は少しずつ打ち解けるが、彼女の抱えるものを知る。 二人で少し、はみ出しながら、縮める距離。 抱える苦い物を吐き出す女子と、受け止めようとする男子の、切なさと優しさが胸に染みる。 削ぎ落とされたカワイイ絵は、ウブな恋心の純粋さをストレートに伝えてくれる。そして背後にある複雑な苦さも、何故か少し際立って感じられる。まるで、それも含めてチョコレートの味、と言う様に。 他の短編も、とにかく純度が高く、甘く時々苦い。恋心に浸りたいと思ったら、もうこれ一冊だけでいい。

アイキャッチ

対照的な女子2人のド王道な友情物語に思わず拝んでしまう #読切応援

アイキャッチ
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

まずデフォルメが丸っこくて白黒ハッキリしてて版画みたいな絵がかわいい。そして親がクズで今は親戚の家で暮らしている優等生と転校生のガラが悪い女の子・・・という2人が、少しずつ関係を深めてくのを丁寧に丁寧にまっすぐ描いてるとこがいい。ド王道最高(拝みながら)

ちびっこ天使

魔法使いサリーの原点を知る #お買い得本

ちびっこ天使
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

魔法少女モノの原点と言われる横山光輝の『魔法使いサリー』。そのプロトタイプ作品がこの『ちびっこ天使』になります。紙の本はプレミア価格がついてますが、電子書籍なら550円とリーズナブルな値段で読めます。 描かれた時代は、1963年10月~1964年8月『りぼん』に連載(※参考: https://ebookjapan.yahoo.co.jp/content/author/1837/cibikko/ ) されていたもので、『奥様は魔女』(1964)とほぼ同時期。横山光輝が少女向けのマンガを描いてた時代の作品になります。地上に使わされた天使たちが人間社会の中で善悪を学んでいくストーリーで、横山先生らしい洞察力と素朴な優しさを感じる作品です。 巻末には『おジャ魔女どれみ』や『ふたりはプリキュア』などを手掛けた関弘美さんの文章では、作品が復刻したことの喜びと、現代の子どもにも読んでほしいという力強いメッセージが綴られています。 > ちびっこ天使を手に取られた皆様にお願いします。この本をどうか、お子さんやお孫さんにプレゼントしてあげてください。今の子どもにもきっと共感してもらえると思います。

鼻下長紳士回顧録

さすが、安野モヨコ♬

鼻下長紳士回顧録
干し芋
干し芋
1年以上前

安野モヨコの描く絵だと変態も芸術に感じてしまう。 ユリスという犬になっているおじさんも、箱に中から皆の私生活を伺うプレーをしているエミールも登場人物全員その人の背景が見えるのでとてもリアルにみえる。 コレットが小説家に目覚めることができたのは、辛かったけどレオンとの恋愛があったから。 本当に、死んでしまったのだろうか? レオンならどこか誰も知らないところで生活している気がする。 コレット、これから幸せになってね。

Artiste(アルティスト)

やっぱフランスって面白い

Artiste(アルティスト)
たか
たか
1年以上前

 皿洗いをしていた気弱で根暗な主人公・ジルベールが、副料理長として様々な事情を抱えた仲間をまとめていく熱いお仕事漫画。美しい街並み、多様な人種、そして芸術的な料理と、これでもかというくらいフランス要素が詰め込まれていて隅々まで読み応えがあります。読み終わったあとの充足感がすごいのでおすすめです。 コミックバンチでも読めます!! http://www.comicbunch.com/manga/wed/artiste/

チ。―地球の運動について―

チ。は続いていくもの

チ。―地球の運動について―
野愛
野愛
1年以上前

話題になってる漫画を読むタイミングをいつも逃したり自ら見送ったりしがちなんですが、これは読んでみてよかった…! 噂に違わずめちゃくちゃ面白い。 地動説の証明に命をかけた者たち。 事実、常識、真理と言われてきたものをひっくり返すのは難しい。倫理観や宗教観に反するものであればなおさら。 それでも知りたい、真実に辿り着きたいと思う心は止められない。 史実でないのはわかっているけれど、この作品の登場人物たちのように指を刺されながらも真実に辿り着いた者のおかげで今があるんだなあ、と感じた。 逆に、今真実と思っているものも何年後かにはひっくり返されているかもしれない。それはそれでワクワクする。 そしてタイトルがいい。知であり血であり地である。続いていくし繋がっていくものなんだよなあ…素晴らしい。

タヌキでポン!

化け狸はご主人と百合したい!

タヌキでポン!
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

女子大生の一人暮らし初日に、突然現れたメイド服の少女は、狸が変化した姿だった!恩返ししたい狸と女子大生は、一緒に暮らし始める……と言うお話。とても愛らしいコメディ小品だ。 狸はメイド少女の姿で、女子大生にアタック!良い仲になろうと頑張る……狸なのにね。一方の女子大生は、ケモノ大好き!隙あらばメイド少女の変身を解いて、狸姿をモフモフする。 生活を共にしながら、百合になりたい狸vsモフモフしたい女子大生の、欲望は交わらない。そんなチグハグコメディがゆる〜く楽しい!しおやてるこ先生の作品の中でも一番削ぎ落とした、カワイさとコメディに全振りした絵柄がどえらくキュート!

もっとみる