新装版 さよならフットボール

爽やかな感動作!!

新装版 さよならフットボール
干し芋
干し芋
1年以上前

主人公の恩田希は、幼少期から親分肌で、負けずぎらい。 現在、彼女は中学二年生で男子サッカー部の部員だが、女子なので公式戦には出してもらえない。 それでも、日々サッカーに打ち込み、誰にも負けない練習を自分にかし、強靭な精神力も持っている。 でも、どうしてもどんな手を使っても次の試合には出たい!! なぜなら、子どもの頃子分だったナメックが成長して、身長も高くなり、彼女が教えていたサッカーを続けていて、更には主将にまでなっていたから。ナメックに今の自分に勝てるわけない、フィジガルが違うのだからと言われたから。 確かに、これから先どんどんフィジガルに差が出てきてしまう。 今、この試合が勝つ最後のチャンスだと思ってある行動に出るのである。 主人公の恩田希が本当に魅力的♬ そして、サッカー部員、監督、マネージャーに至るまで皆愛情豊な人達。 幼少期のナメックは、泣き虫で女の子みたいで本当に愛らしい💓 最後には、うるうるしちゃいました。 ぜひ、読んでほしい!!

スイーツ先生!

夜中に読んでコンビニ行きたくなるやつ

スイーツ先生!
野愛
野愛
1年以上前

頭空っぽにして「あ〜美味しそ〜おもしろ〜い食べた〜い」っていう目線で楽しめるのがとってもよいです。 夜中に読みたくなるけど読んだら甘いもの食べたくなっちゃうやつ。 学校に内緒でこっそりバイトをしている女子高生・高城と、悪魔のカズセンと恐れられてるけど実はスイーツ好きの数先生がスイーツ食べてキャッキャするお話。 冒頭でシロノワール2個注文してたから大きさにビビる話かと思ったら、大きさに触れず美味しく食べ切ったので数先生は本物だなあと感心しました。 恐くて堅物なのにスイーツ大好きな数先生もかわいいけど、高城さんもめちゃくちゃかわいいです。 スイーツの描写と同じくらいの熱量で、かわいい女の子を描いているのでそこもめちゃくちゃ見てほしい…! 餅つきのときの服装がダサすぎずおしゃれすぎずノイズにならないのにめちゃくちゃかわいいです。 夜中に読んでローソンにプレミアムロールケーキ買いに行きましょう。

BECK

音楽によってすべてを変えられた人に捧ぐ

BECK
六文銭
六文銭
1年以上前

青春時代に読みかけで、そういえば最後どうなったのかな?とふと思い出し、一気に読んでしまった。 吹き出しも少なく、文字通りスラスラと一気に読めてしまった作品でした。 そして、完全に自分の中で、名作の一つになりました。 そもそも自分自身、音楽に大分助けられたところがあり、 下手な物好きで楽器も手にした口なので、 出てくる登場人物も、ストーリーにも、 グイグイ引き込まれて、共感しっぱなしでした。 漫画だから音なんか鳴ってないのに、 作中内のライブ会場にいるわけでもないのに、 登場人物たち同様、なぜか楽曲に「やられてしまう」感覚は、 まるで、音楽によって人生を変えられた人たち共通の価値観を表現しているようで、これが本作の魅力だと思います。 ストーリーは、冴えない主人公・コユキが、バンド仲間と出会い、音楽によって自身を、オーディエンスを、そして世界を変えていくという展開。 王道も王道。 奇をてらわないからこそ、作者の持ち味が試されると思うのですが、本作は全く裏切りません。 物語の扉絵が名盤のジャケットを模したものになっていたり、有名アーティストがモデルになったような登場人物たちだったりと、 作者自身も音楽に造詣が深いと感じ取れ、そこから描かれる物語が音楽好きも共感できる内容になっております。 誰のマネでもない  唯一無二だからこそ響く音楽の世界を真摯に時に面白おかしく表現しております。 音楽に魅せられたキャラクターたちも非常に魅力的で、 特に、年食って読み直したら川久保さん(ベックのプロデューサー)の存在はシビれました。 こういう裏方キャラ、めっちゃ好き。 語り尽くせないのですが、特に好きなエピソードが ・なぜエディが親友ではなく、コユキに楽曲を聞かせたのかの理由 ・アヴァロン・フェスティバルでのレオン・サイクスの粋な演出 (彼もまた音楽によって救われた人間だったことを感じ取れて震えました) ・バンドの醍醐味でもある参加したフェスが  グレイトフルサウンド  →そのルーツであるアヴァロン・フェスティバル  →そして、またグレイトフルサウンドに戻ってくる流れ  そして、その間に起こるメンバー間の関係性の変化 ですね。 何度でも読みたくなります。 こんなご時世でライブなどままなりませんが、そういう意味でも音楽によるアツイ熱気を、魂を、本作で感じてみてはいかがでしょうか? 最後に音楽は改めて偉大だと感じました。 BECKを読みながら、昔好きだった曲を思わず聞き直して、つくづくそう思います。

宗教的プログラムの構造と解釈

何度でも読みたいSF宗教哲学

宗教的プログラムの構造と解釈
たか
たか
1年以上前

「SF×新宗教創設=VR神様」な話なんだけど、宗教や哲学の要素が沢山散りばめられてて読み応えがすごい。1回じゃ消化しきれないぐらい知的で面白い。 シズノを作る時に使った学習エンジンの名前がKUMARI(クマリ)で、「クマリってネパールの神様になる女の子のことだよな…」と思いながら読んでたら、それが靜馬の姉の置かれた状況とリンクしててすごく良い伏線だった。 メチャクチャいいもん読んだなという気分。これ短編アニメ映画にしてくんないかな。 https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496358577604#

アオとハル

無力な僕らの、恋と抵抗。

アオとハル
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

マンガベスト100を選べと言われても、これだけはどうしても選べない、という作品がある。それはあまりに辛くて、大切だけれども「好き」と軽々しく言えない作品。(例えば武富智先生の『EVIL HEART』等)『アオとハル』も、その様な作品の一つだ。 ▲▲▲▲▲ 高三男子のハルは、図書館で美少女のアオと出会う。実は二人は過去に会っていて、それを思い出してからハルは、アオの面倒な内情に巻き込まれる。あまりに酷い境遇のアオを助けたいハルだが、彼は子供で無力。その絶望感と、絶望を乗り越える為に心を寄せ続ける二人の切なさ……。 せいぜい少し逃げて、恋心を確かめる様に抱き合う位しか出来ない彼ら。胃が痛い。私は共に、絶望的な涙を流す事しか出来ない。 何も解決しない中、二人の心に灯る決意の火。そこへの希望だけで、私はこの物語を離れなくてはならない。とんでもなく苦しい。でも、忘れられない物語だ。

ニラメッコ

新しい芸人漫画が爆誕

ニラメッコ
名無し
1年以上前

シェアハウスで5人で生活している芸人たち。バイトで生活費を稼いでいたり、少しずつ顔が知られてきていたりと様々だけど、ライブ終わりはみんなで集まって反省会したりと(今のところは)仲が良い様子。 あんまり感情を表に出さないのに、人を笑顔にしたいからお笑いやってるという情熱はビシビシ伝わる。なんといっても皆さんイケメンなので、これから推しキャラとかできてしまいそうで恐ろしい。。

テンプレ学園の転校生

迫りくる"学園BLのテンプレ展開"から逃げ切れ! #1巻応援

テンプレ学園の転校生
sogor25
sogor25
1年以上前

初等部から高等部まで一貫の男子校である私立天賦令(てんぷれ)学園。 そこに転校してきた平本マモルは転校初日にかつての同級生・山牡丹雪白と再会します。 久しぶりの再開を喜ぶマモルでしたが、そんな彼に雪白は忠告をします。 「このままじゃキミ エロ同人案件まっしぐらだよ」と 実はこの天賦令学園は同性と恋するのが当たり前の学校で、ド平凡なマモルは雪白曰く「正統派主人公受け」としてピッタリだとのこと。 この作品はそんな環境でマモルが雪白に助けられながら、「エロ同人案件」をなんとか回避していくという作品です。 BLがテーマとなっている作品ではあるのですが、どちらかというと主人公のマモルにBLでよくある"テンプレ展開"が何度も訪れてそれをなんとかくぐり抜けていくというコメディ要素の強い作品です。 設定的には『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』にも近いのですが、この作品はあくまでBLマンガの中の世界ではなく現実の世界であり、しかも初手から「エロ同人案件」なんて言葉がでてくるくらいなので巻き起こる"テンプレ展開"はけっこうハード。そのため、コメディベースながらもハラハラする場面がたくさんあります。 さらに、冒頭からマモルを助けてくれていた雪白なんですが、どうやらマモルに秘密にしていることがある様子で、それを含めて今後の展開が楽しみな作品です。 1巻まで読了

東京卍リベンジャーズ

2巻でタイムリープの法則がより明らかになってさらに急展開が続く

東京卍リベンジャーズ
名無し
1年以上前

東卍の2巻が発売された。タイムリープの仕組みも結構詳細にわかったし、現代に戻ったことで過去が変わると現在も変わるっていうのが確証に変わった。 んで、現在を劇的に変えるためにはドラケンをどうにかしなきゃいけないっていう次の目標も決まって面白くなってきている。 とりあえず残念なのは、ドラケンとマイキーの出会いを描いたヤンマガ掲載の読み切りが収録されていなかったことだな。一区切りついたら収録するのかな。

逆光の頃

はじめて聖地巡礼した漫画 #推しを3行で推す

逆光の頃
nyae
nyae
1年以上前

この著者の漫画を初めて読んだのがたぶんオッス!トン子ちゃんだったと思うので、まずそことのギャップに驚いたのと、漫画ってどんなふうに描いても良いんだと激しく感銘を受けた記憶があります。いい意味で既成概念を崩してくれました。 とくに舞台である京都の情景の描き方が美しく、決して写実的とかそういうことではないんですが本能的に「ここへ行きたい」と思わせる引力があります。 そして実際に、とくにフットワークが軽いわけでもない私を京都の鞍馬寺まで行かせた漫画です。聖地巡礼というやつですね。 これがデビュー作?かどうかはよく知らないですけど、学生の時に描いたものが賞をとって連載化したらしく、そんな若い時にこういう作品を生み出したという事実がもうとんでもないことだなと読む度思います。

もっとみる