理不尽と不条理と鹿とツッコミと。
奇跡の続編
小さい頃、色んな意味でトラウマを植え付けられた珍遊記。 当時、絵を見るのも怖くて、だけどドラゴンボールは読みたいから、珍遊記のページにはいかないよう恐る恐るめくっていたのも、今となっては良い思い出です。 本作というか、著者を語る上でもはや絵柄に触れないのは無理なのですが、とにかく子供がみたら泣き出すような絵の濃さ。 特に婆さんキャラのシワがえぐい。 下品な下ネタも満載で絵柄と相まって、初見の方は気分悪くなると思うんですが、、、 著者が、現在、子供向けの絵本作家としても活躍しているというから驚きしかない。 謎に時代を感じる。 さて、本作の内容だか、前作珍遊記の続編という立ち位置だが、前作をなぞりながら、その裏で起きていたことを描きながら始まる。 もう一つの怪作、漫遊記とも繋がっているので両方知っているとより面白いのだが、正直、何も知らなくても大丈夫だと思う。 著者の作品を知ってる人ならわかると思うが、ストーリーはあってないようなもので、とにかく勢いが魅力。 そこは本作も健在で十二分にある。 映画化もした作品だが、玄人受けとか言うつもりもないが、毒にも薬にもならない作品と異なり、モノづくりに携わる人間に、何らかのインパクトを残す作品なんだろうってことは理解できる一作です。
修学旅行編の仇役天ヶ崎千草
修学旅行の回で初めて見たときから一から十まで性癖にブッ刺さった… 欲をいえばもっとリョn…もといブザマなヤられシーン入れて欲しかった。
ダメっぷりが痛快すぎる。
失恋中はノーカンにしてください。
劇画に詳しくなくても面白かった
劇画の歴史について何も知らずに読んだけど面白かったです。小池一夫がさいとう・たかをプロにいたことも知らなかったので驚きでした。しかも脚本の小池先生だけじゃなくて作画を支えていたチーフアシスタントの面々も抜けて別の会社を作るって中々のお家騒動ですよね。淡々と描いてあるのでそんなに大変なことのように感じなかったけど…。さいとう先生は漫画制作の完全分業制を実現して、小池先生は劇画村塾で才能ある漫画家をたくさん輩出して、それが今の漫画界でも揺るぎないものとして受け継がれているからすごいです。高い理想を持つことは大事なことですね。
勇者様のお父様は身長2メートルほど。
そして、ドラゴンをパンチで倒すことができます。 勇者様のお母様は魔法を使えるとのこと。 お水を出すだけかと思いきや、どうやらこちらも規格外。 彼らと並ぶと平々凡々にみえる勇者様は、本当はどれほどのお力を備えていらっしゃるのでしょう。 しかし、全世界の人々の希望であることを忘れ、勇者という座にあぐらをかいた態度、色欲に溺れるさまを、ともに旅立ったはずの幼馴染によってご両親へ報告されてしまいます。 信じられない息子の行動を聞いたご両親は、情けないやらなんやら、お詫び行脚に廻ることにします。 そう、タイトルの「どうも、勇者の父です。~この度は愚息がご迷惑を掛けて、申し訳ありません。~」回収です。 ついでに、息子を一発殴り、愛の拳を与える予定のようです。 ご両親のお詫び行脚は、ご両親の圧倒的な力(勇者ではない)が描かれています。 強すぎる力は、そこにあるだけでコメディです。 彼らはいたって真面目なのに、規格外すぎてコメディになってしまうのです。 あと、お詫び行脚に加えて、人助けもします。 なお、出落ちのような存在感を放つお父様ですが、なかなか紳士です。 お母様がメロメロな理由もよくわかります。
赤羽ラプソディー
埼玉県民の私にとって赤羽(というか北区)は、半分埼玉の領土みたいなところがある。 埼玉県民の東京といえば池袋からで、赤羽とは埼京線(湘南新宿ラインも)で池袋の前に止まる、なんでここで止まるんだよ的なめんどくさい駅でしかなかった。 (この話は、フィクションです。) そんな赤羽を魔境の如く紹介する本がこれ。 何かと話題にはなっていたが、当時は食指が動かず、もはや埼玉県民ではなくなったので読んでみた。 正直、赤羽のこと褒めているのか貶しているのか、本当なのかフィクションなのかわからないくらい謎だった。 これ本当に赤羽にあるの?というか日本か?というくらいな感じ。 同じ赤羽を紹介するなら、「孤独のグルメ」第4話で出てきた、朝でも酒が飲める店で、そっちのほうがよっぽど魅力的に映ると思う。 ただ、それでも、おもしろかしく描かれる、著者なりの赤羽の街模様は愛に満ちていることだけ伝わります。 実家に帰る時に寄ってみたくなる・・・まではいかないけど、途中でとまるめんどくさい街から、あぁ漫画であった変な街なんだなくらいな思いにはなりそうです。
笑いとシリアスと真理がごっちゃ混ぜになった、傑作であり怪作。
<ログライン> 怪異と対峙する謎の人(?)と愉快な仲間たちのお話。 <ここがオススメ!> 設定とキャラクターというしっかりした土台の上に、最高な物語が乗っているものだから、とにかく面白い。 江口先生の書き込み多めな背景などもじっくりと味わえるので、このお値段で本当に良いのですか!?となる作品。 初めて表紙を見た時は、見た目的にめっちゃバトル物なんだろうなぁと思って、少しだけ倦厭していたんですが、全く違った。 超絶面白い作品でした。ごめんなさい。 笑いとシリアスと真理がごっちゃ混ぜになった、もはや傑作であり怪作。 コミカルな中にヒューマンドラマやホラーが丁寧に入っているから凄い。 加えて、レッサーパンダと猫の可愛さヤバい。 脳筋大食い女子な犬飼詩魚ちゃん、最高に笑う。 ただ、難点としては、いつも早く続きを読みたい!ってところで終わる。 あぁ、新刊を読み終わったところだけど、もう早くも続きが読みたい…… <この作品が好きなら……> ・銀魂 https://manba.co.jp/boards/19987 ・うる星やつら https://manba.co.jp/boards/20019 ・令和のダラさん https://manba.co.jp/boards/167074
偏愛の果てに #1巻応援
『凛子ちゃんとひもすがら』の七瀬八さんが、2024年3月にwebアクションで公開した読切短編です。 田舎でアイドルを目指す翼と、彼女に幼馴染のころから特別な強い感情を持つ美雨のふたりを描いた物語です。 かわいいかわいい翼と一緒にいられることが何よりの幸せである美雨ですが、あることをきっかけにそれが崩れていきふたりの関係性にも変化の時が訪れていきます。 何より、『凛子ちゃんとひもすがら』のクチコミでも書きましたが七瀬八さんの絵が素敵で、まずヴィジュアルで引き込まれます。 そして、凛子ちゃんと同じく美雨も黒髪ロングストレート。艶やかな流れる髪の描き方には同じ嗜好の匂いを感じます。好きです。 他所での読切「星屑の子どもたち」でも感じましたが、七瀬八さんは構成力が高くセンシティブな部分を過不足なくお話に込めるのが上手なため、短編も非常に上質です。 出だしから、不穏で危うい結末を予期させる彼女たちがどういった運命を辿るのか。ぜひ読んで、感じてみて欲しい短編です。 女の子同士の関係性の物語が好きな人には特にお薦めです。
宣伝と価格が割に合わない豪華な保存ノ書だった
「銀牙聖犬伝説」「銀牙伝説ウィード名勝負列伝」から十数年、ファン待望の超豪華な説明書になるのでは!?と希望を抱きウキウキで買ったけどあまりの未完成さに不満を爆発させた人が、 どこが不満なのか どこが間違っていてどこが不明確なのか 疑問や不満点を書いたり そもそも保存ノ書銀牙四代に対してどんな希望があったのか、ここをこうしてほしかったという点や ここは好きだよという箇所や 疑問を解消するために調べるなど、 書いていきます。 購入し読んだ皆様の感想等書き込み大歓迎です。
どちらかというと『テセウスの船』というより『動的平衡』じゃない?
時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。
戦後の闇市に存在する、客の要望を何でも聞く幻の店
戦後の闇市が舞台の、ヒューマングルメドラマ。1話目は視力を失ったもと特攻兵の男が、出撃前夜に仲間たちと食べた「とんこつ」という料理が出てきました。骨付きの角煮みたいなものかな?
つりけんが復活
つりけん連載しないなと思ってたらまさかのギャル化して復活してた。 中身もつりけんのようにのんびり釣りしてごはん食べてお酒飲むほのぼのストーリーです。 毎週、本屋に行く理由ができましたありがとう。
「ラジオ」とか、そういう話じゃないw
<ログライン> ラジオパーソナリティとなった破天荒な女性が忖度なくやらかす話。 <ここがオススメ!> ラジオパーソナリティとなった主人公・鼓田ミナレの啖呵の切り方が素敵。 しかし、ラジオ局の話のはずなのに、なぜか監禁されたり脱出したりしてる。 主人公他、キャラクターの個性と生存能力が高過ぎる。 それでも、急に核心をグサっとついてきたりする。 唐突に哲学になったりする。 沙村先生の弁舌と世界観が堪能できて、最高過ぎる。 ただし、殺し合ったり、斬り合ったりなどはない。 ラジオ局の物語、のはずなので。 各話タイトルだけでもニヤッとしてしまう楽しさのある漫画。 「ラジオ業界の漫画」と思わずに、とりあえず先入観を捨てて読んでみてください。 手に取ったが最後、一気読みしたくなるはずです。 <この作品が好きなら……> ・リクエストをよろしく https://manba.co.jp/boards/65318 ・トリリオンゲーム https://manba.co.jp/boards/127106 ・春風のスネグラチカ https://manba.co.jp/boards/13287
スーパードクターKの続編「K2」雑談
イブニングにて連載中のスーパードクターKの続編「K2」について語りましょう 最新話の感想、疑問・質問、旧作の話をしたいなど、なんでもOK イブニング公式サイト https://evening.kodansha.co.jp/c/k2.html 読み返し用にコミックDAYSのリンク置いときます (話数をクリックで一覧へ) スーパードクターK(1988年 - 1996年 全44巻) https://comic-days.com/episode/10834108156636913401 Doctor K(1996年 - 1998年 全10巻) https://comic-days.com/episode/10834108156636982623 K2(2004年 - 42巻まで刊行) https://comic-days.com/episode/13932016480029480667
主人公補正強すぎて途中からホラー要素無くなります
※ネタバレを含むクチコミです。
意味が分からない
※ネタバレを含むクチコミです。
古びた屋敷が舞台の介護ホラー
※ネタバレを含むクチコミです。
元天才子役、エキストラになる
見たことある絵だなとおもったら『婚姻届に判を捺しただけですが』の人だった!親のスキャンダルのせいで大人になっても世間の目を避けながら暮らしている元天才子役・めい子が、俳優志望の青年・千佳と出会い、エキストラという「モブ」の世界を知るという話。子役で売れるからこその闇ってあるよな…
逞しいジムトレーナー女性と美麗モデル男性が出会う
たくましさんがもうたまらなくらい素敵なひとすぎる。もしかしたら恋愛したいけどなかなか出来ない自分が嫌だったりするのかなと思ったけど「自分が好き」が軸にあると知って安心した。体を鍛えると自然と精神も強くなると人から聞いたけど、マジなのかも。たくましさんと永原さんの関係がどう変化していくのか楽しみ。
続き読みたい
https://x.com/koki_room/status/1803369753110782024 ものすごいバズりようだったので読んでみた。 これは読切?作者さんが続きをアップするって言ってるからXで連載してくれるのかな?早く続き読みたいです。
敬語って必要ですか? #読切応援
なんとなく読み始めたが予想より面白かった。敬語が苦手な俺にはいい内容だった これにも描いてある通り「敬語と敬意は別」なんだよね
もしも、未来の子どもから電話がかかってきたら
※ネタバレを含むクチコミです。
見事なツンデレ
新入社員の伊藤くんは最初から先輩の山本さんにそっけなかったけど、気になるからこそワザと気にしないようにしてたんだろうな。 というテンプレのようなツンデレ😅 山本さんは伊藤くんの嘘に騙されたフリしたけど、本当は彼も記憶があって同意の上。 お互い最初から惹かれていたのをなんとなく放置していただけだった。 伊藤くん可愛いなー。 邪魔入らないし満足!
<ログライン> 元不良な優等生と、鹿と人間のハイブリッドなJKの高校生活コメディ。 <ここがオススメ!> 「鹿と人間のハイブリットのJK」という謎設定をしれっと受けいる民族しかいない世界観で、既にカオスw 設定とキャラクターと勢いで延々と読んでいられるコメディ作品。 アニメ化に向けて一巻を読み始めたら、癖強過ぎてクセになって、一気に買って一気読み。 ページ数が少ないわけでもないけれど、勢いがありすぎて、あっという間に読み終わるので、早く続きをください症候群に陥ってしまうのが難点と思ってしまうくらいに、めちゃくちゃツボ。 しかのこのこのここしたんたん。 しかのこいがいもくせがつよい。 よんだがさいごでやめられない。 <この作品が好きなら……> ・日常 https://manba.co.jp/boards/20275 ・ジャングルはいつもハレのちグゥ https://manba.co.jp/boards/21087 ・ぱにぽに https://manba.co.jp/boards/26812