同人女百合アンソロジー

同人と百合の結びつきは自然であり必然であった

同人女百合アンソロジー
さいろく
さいろく
1年以上前

百合思考の人たちの事を指す名詞って何かあるんでしょうか、普通に「百合好き」でいいのかな… 本作は一迅社の代表的百合専門誌、「コミック百合姫」作家陣によるアンソロ。 「マッチングアプリ百合アンソロジー」も素敵でしたがこちらもどうしてなかなか。 ただし同人あるあるがありまくりなので「コミケって美味しいの」系の人には少し解りづらいやもしれません。 惜しむらくは、どうしても最初の3本ぐらいが強すぎて後半との実力差を感じがち(失礼に聞こえたらすみません)なのが一迅社のアンソロ…という… あ、でも好みの問題なので個人の感想です! 私はミノちゃんが好き。

ガン×ソード

アニメ原作を魔改造 #推しを3行で推す

ガン×ソード
toyoneko
toyoneko
1年以上前

1 兎来栄寿さんがスクライドをレビューしているのを見て、「ガン×ソードをレビューしなければならない!」と思い立ち、久々にガン×ソードを読んでみました。というのは、スクライドもガン×ソードも、同じくらいの時期にチャンピオンに掲載された、アニメ原作のコミカライズ作品であり、ともに、アニメ原作を大きく改変しているのです。ただしスクライドの方はそれが上手くハマったのに対し、本作は魔改造としかいいようが無いような改変になってしまい、見事に怪作が出来上がってしまいました… 2 もともとは、無鉄砲な男が荒野を旅して悪党を倒すというだけのハードボイルド作品(ただしちょっとコメディタッチ)だったのですが、途中から主人公(ヴァン)がメシ・金・女を求める男になっていき、ストーリーがヤバい方向に加速し始め、最終的に滅茶苦茶になって終わります(添付画像はラストバトルの一場面。ラスボスの視線が冷たい) なお、原作アニメのことはよく知らないのですが、原作とは全然違うそうです(まぁそうですよね) 3 当然といえば当然ですが、あまり評判は良くなかったようです(Amazonのレビューなど参照)。一部の好事家(2ちゃんねるのチャンピオンスレ住人とか)にはウケたんですけどねえ…。なお表紙詐欺であり、表紙の絵と本編の絵は全然違います 本作は絶対電子化しないでしょうから、気になる方は古本で入手しましょう なお、これとは別に「ガン×ソード another」という漫画もあるようですが、こちらはちゃんとした作品のようなのでご注意ください

修羅の門 第弐門

14年後、伝説のリスタート

修羅の門 第弐門
名無し
1年以上前

第一部の連載終了から14年をへて第二部の「第弐門」連載開始。 漫画の中では第一部の最終回からだいたい4年後の世界から 描くというかたちで第二部は始まる。 第一部を少年時代に読んでいた読者もすっかり青年になっており、 また現実の格闘技界も変化や進化を遂げたのちの第二部。 読者の格闘技を見る目や認識や現実の格闘技界も レベルアップしている。 そんな中であらためて 「千年不敗の伝説の地上最強の格闘技」 をあらためて描くとか、作者の川原先生も大変なのでは とも連載開始当初には思った。 だが、そこがやはりすごいというか上手いというか、 運命のケンシン・マエダ戦の結果をちらつかせたり、 負傷した九十九を「壊れている」と評したり、 「零から始めるつもりかも」などと思わぜぶりに描いたりで。 かつて強くなり過ぎた?主人公にかんして 「まだ強いのか?」「もしかして負けるの?」 と改めて興味を抱かせ面白くしてくれた。 またそういった「壊れているのか?」というような謎の他にも 台湾の戮家とか変な着物の山田のオッサンとかの 謎の存在や働きも面白かったし、 ケンシン・マエダ戦や海堂戦などの決着をつけてくれたのも 嬉しかった。 そしてまた、最強の男、最強の格闘技、それを決める試合を 描きながら、けしてその最強格闘技が ただの殺人テクニックだとか、逆に活人拳だとか、 安直には纏めたりしていないところも良かったと思う。

ハマる男に蹴りたい女

エリート街道を転げ落ちた男と彼に"因縁"のある女 #1巻応援

ハマる男に蹴りたい女
sogor25
sogor25
1年以上前

大手飲料メーカーの商品開発部門のエースとして働いていた設楽紘一は、仕事上でのちょっとしたすれ違いによるトラブルから事実上のリストラを宣告されます。 しかもその日、帰宅すると妻が離婚届を置いて家を出ていってしまい、一夜にして仕事と家庭の両方を失ってしまいます その後も転職先がなかなか決まらず、紘一は仮の仕事として住み込みでとある下宿の管理人をすることになります。 しかし、その仕事を紹介してくれた友人がその仕事を"愛人契約"と冗談めかしたのを信じてしまったために、下宿の住人である西島いつかという女性と最悪な出会い方をしてしまいます。 エリート街道から一気に転げ落ちた紘一と、実は"最悪な出会い方"をする前から彼との因縁があったいつか。 この作品はそんなクセのある2人がひとつ屋根の下で暮らす中で関係性を変化させていく様子を描くラブコメ作品です! 1巻まで読了

100万の命の上に俺は立っている

原作者の名前を二度見

100万の命の上に俺は立っている
mampuku
mampuku
1年以上前

 異世界ブームが去る前に、早くアニメ化してほしいと思う作品。  なろう的なお約束へのカウンター的作風でありながら、冒険ありバトルあり恋愛あり笑いあり涙ありと普通に面白い要素をきっちり兼ね備えている。  というか「マイホームヒーロー」と原作者同じなのかよwwクチコミ書こうとここ開いて初めて気づいたわwたしかに話のどす黒さはちょっと似てるか・・・

男爵にふさわしい銀河旅行

速水螺旋人のかわいいかわいいSF旅行

男爵にふさわしい銀河旅行
さいろく
さいろく
1年以上前

ウブで紳士なミハルコ男爵、そのお供アンドロイドのランパチカ、旅の一座に勝手に加わる吟遊詩人(?)ノンシャランのドタバタ星間旅行記。 SFを描かせたらきっと自由の幅が凄かろうなぁと思っていた速水螺旋人の想像を上回る自由で広大な宇宙旅行記(目的:理想の乙女、アースライト姫探し)なのだが、もちろん何もかもかわいい。 永遠に読んでいられる作品だが1巻は電子だとモアレが酷かったけど2巻からはキレイ。なんだろうねこの違いは。

家族ゲーム

電撃PS発!なんとなくゲーム系 4コマ リアルタイム大河群像劇!!

家族ゲーム
サミアド
サミアド
1年以上前

TVゲーム雑誌「電撃PS(プレイステーション)」の付録『電撃4コマ』で1〜194号まで連載された看板作品です。ドラマCDも発売されました。 「放課後プレイ」や「ちいさいお姉さん」も人気でしたが掲載期間(+独断)で電撃4コマ代表作は家族ゲームに(勝手に)決定です! 最初はゲーム好き家族を描いた普通の?コメディでしたが、サザエさん時空でなかったために現実の季節と連動し作品内でも十年が経過。 主人公姉妹も進学・成人・結婚をします!! その過程で友人知人親戚が増殖。増えたキャラの関係者も無限に増えていき収拾がつかなく…なるはずが、ゲーム好き群像劇に切り替えるウルトラCで解決! 中心は主人公一家ですが 脇役のみがバイト先でお喋りしたり 友人の兄の恋愛イベントが超丁寧に描かれたりと、何かもう皆主人公じゃね?て感じになります。 リアルタイム漫画なので新ハード発売や最新のゲームネタは「あるある!」で面白かったです。 逆に今読むと「この時はこうだったんだ」という資料的価値があると思います。 どこから読んでもゲーム系4コマとして面白いですが、やはり1巻から読んで欲しい…というか途中からでは伏線や人間関係が把握出来ず意味が解らない部分があると思います。 作者さんは同じ世界の漫画を沢山描いていて、家族ゲームにも他作品のキャラが話題に出たり少し登場したりします。逆に今作のキャラも続編の「CLUBゲーム倶楽部」他に登場します。 画像は最終巻の人物相関図(ネタバレあり)です。実際はもっと大量の人物と線が入り乱れます。 最後は主人公一家らしい大団円です。 連載中、自分と一緒に歳をとっていくキャラクター達は友人のようでした。 今でも大好きな作品です。

僵尸X

王道少年漫画すぎる

僵尸X
名無し
1年以上前

読みながら「いやNARUTOじゃん」って思ってジャンプラのコメントみたらみんな思ってて安心した。 「俺たちが子供の頃に読んでた少年漫画」って感じで馴染み深くて好きなんだけど、いまこの時代に読むんだから一捻りして新しさ加えてほしい。いまティラミス出されてもね…抹茶ティラミスにするくらいの工夫はほしい(贅沢か?) ヒロインの性格も跳ねっ返りすぎるというかツンが強すぎるというかサクラとかイノと同じで好感が持てなかった。 20年前に連載されてたら楽しく読んでただろうなと思う。

パパと親父のウチ呑み

大変なことも美味しいものも分け合うふたり

パパと親父のウチ呑み
野愛
野愛
1年以上前

ふたり力を合わせて子育てに奮闘している千石と晴海がゆっくり酒と肴を楽しむお話。 家事に仕事に子育てに……なかなか自分の時間が持てない2人だから、リラックスしてる姿を見れて嬉しくなります。 多めに作った肴は翌日の朝ご飯にしたりお弁当にしたり、やっぱりパパなところに癒されます。 子どもたちが寝静まったあとに作るから手軽なレシピが多めかと思いきや、結構手間暇かけていてとても美味しそう…! それだけウチ呑みの時間を大事にしてるんだなあと、またもや癒されます。 本編を読んでいても思うことですが、こういう家族の形も素敵ですよね。 辛いことも楽しいことも美味しいものも分けあってる姿に心あたたまりました。

粛正の解毒師

怨み屋本舗・栗原正尚の新連載!新感覚「治療&暗殺」復讐マンガ

粛正の解毒師
名無し
1年以上前

被害に遭った患者の血を左手から取り込んで病を自分に移し、体内で血清を作って右手から「解毒球」として出現させ患者の口にブチ込み治療し、自分の体内に残った病を悪人の方にブチ込むというブラックジャックのような岸辺露伴のような整体師の話。 最高すぎるだろ。

わたしがすきな先輩

ヤンマガとは思えない8ページの不思議かわいいピュアラブ

わたしがすきな先輩
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

読む気なかったんですがチラッと見えたヒロインが巨女で気づいたら読んでました。 絵がくしゅくしゅしてて可愛い…!話もとてもヤンマガとは思えない不思議でかわいくてエモいやつでした。 先輩はロングヘアーの男の子なのか僕っ娘の男装の麗人なのかどっちなのか気になる(どっちでもかわいいからOKです) ハローハロー先生の情報が全然ないのですが、雑誌の編集部コメントによると「愛おし王国からやってきた新星作家」とのことです。

スカートをはいたおじいさん

誰かを想うことって素敵。

スカートをはいたおじいさん
Pom
Pom
1年以上前

上下巻、あっという間に読み終わり、悲しく切なく、老いること誰かを想うことってとても素敵なことだと思った。 昔好きだった人が、自分と同じ老人ホームへ。 ホーム内でも色々ある。やはり人間。 日向さんと准さんが若き頃、准さんの様な想いを秘めた人も沢山いたんだろうなと想像する。 人は必ず老いていく。 老いって、自分も理解しているようで、きっとその時が訪れて経験しないと分からないことが沢山あると思う。 准さんの真っ直ぐな日向さんへの想いと行動に私は感動するとともに、歳をとると言うことについても考えさせられました。

探偵夢宮さくらの完全敗北

相変わらずで安心 #1巻応援

探偵夢宮さくらの完全敗北
nyae
nyae
1年以上前

あいまいみーが終わって悲しみに暮れていたけど、新作も相変わらずで安心しました。相変わらず表紙と中身のギャップがすごいし、相変わらずキャラ同士仲がいいように見えて突然殺し合いするし、探偵部が舞台だけどほぼ探偵してないです。 読み始めはギャグも抑えめで期待はずれかなと思っていたんですけど、そのうちに自分が知っているちょぼらうにょぽみさんらしさが戻ってきます。 あとがきに、高尚なきららで連載するんだからとギャグ抑えめにしていたけれど担当さんが変わったのをきっかけにギャグにやっぱり振り切ろうと切り替えたとあり、その担当さんに感謝しかありません(それまでがつまらないという意味では決してありません!)。それでも作者はギャグを萌えと両立させようという気持ちがあるようなので、2巻以降そこら辺も注目しながら読みたいと思います。

天は赤い河のほとり

タイムスリップものは面白い

天は赤い河のほとり
よーこ
よーこ
1年以上前

よく分からない謎の力で古代ヒッタイトに連れられてそこで生きる女の話。主人公は中学生だが、それは読んでいるうちに忘れてしまうくらいの頼もしさを感じた。よくある現代の知識を使って無双みたいな要素はなく、現代人で良かったねと思う場面が二つあるくらいである。 私は序盤から常に頭の片隅で帰りを待っている日本の家族について考えていた。どんな思いだったのだろうかと。そこら辺は本編では一切語られないので読み終わった後はしばらく悲しい気持ちで過ごした。

ガラスの仮面

魔力を持った作品

ガラスの仮面
よーこ
よーこ
1年以上前

少女漫画を初めて読んだが、こんなすごい作品に出会うまでにどれだけの時間を費やしたのか。まだまだこの世には知らない世界があるのだと思い知らされた。少なくとも二人の王女までは文句の付けようがない。主人公の演劇にかける狂気のその先を見てみたいが、見られる日が来るのか。もう見られないだろうなと思いつつも見られなくてもこの面白さなら許せてしまう。そんな自分に笑ってしまう。 お気に入りポイントは作中で何度も用いられている白目の技法。主人公北島マヤの天才性をどう読者に伝えるのかが重要だと思っているが、それを見事に表現できているのではないだろうか。アニメではなく漫画をお勧めしたい。 ライバルである姫川亜弓は屈指の人気キャラである。姫川亜弓が主人公と出会ってどう成長していくのかもガラスの仮面の魅力の一つとなっている。

心の問題

確かにバッドエンドではないかもしれない

心の問題
野愛
野愛
3ヶ月前

刺激の強い道徳の教科書です。確かにバッドエンドではないのかもしれない。ハッピーエンドでもないし、紛うことなき真実だけが示されています。 ・心の問題 人気者の美少女沙羅に恋をした引っ込み思案の心。 時が経ち、高校で再会した沙羅は様々な問題を抱えていた。沙羅を救うべく奔走する心だったが……。 ・ごめんねロック 舞台は田舎の小学校。三学期の忙しい最中、4羽のチャボがやってきた。 元から飼っている黒い鶏・ロックと一緒に飼い始めることになったが、トラブルが生じる。 鶏たちをどうするか学級会議で出した結論に、先生は後悔することに……。 この2作を読んだだけでだいぶ心を抉られました。 問題が起こったら解決するもんだ、悪いことをしたら反省するもんだ、現実はそんな簡単なもんじゃない。 いつまでも問題の前で立ち止まってしまうし、悔い改めることができる人もいればそうじゃない人もいる。 道徳の授業のように話し合って考えたいまであるな……。 考えさせられたあとに待つのはゴリゴリのホラーです。もうずっとこわい。

龍空のエイシズ

空をドラゴンに支配された国、流れ着いた"撃墜王"たち #1巻応援

龍空のエイシズ
sogor25
sogor25
1年以上前

巨大なドラゴンに生活を脅かされている異世界の一国・タルパが舞台。 この国にはドラゴンに対抗する唯一の戦力として「漂流者(ノマーデン)」と呼ばれる飛行部隊が存在していました。 しかし、実はこの漂流者、どうやら第二次大戦で戦死してこの世界に転生してきた、各国空軍の"撃墜王"たちの集まりらしいのです。 この作品はそんなタルパに新たに転生してきた日本人パイロット・辰野小太郎の物語です。 実はこの世界はドラゴンだけではなく様々な巨大生物に支配されていて、それを小太郎や漂流者たちが様々な機転を利かせて撃退していく様子が魅力的な作品です。 また、冒頭から作中では漂流者たちに"ある呪い"がかかっていることが示唆されていて、物語が進むにつれてその正体が見えてくる、ミステリー的な要素も楽しめる作品です! 1巻まで読了

蟹を食べる

蟹グルメ日常コメディです

蟹を食べる
野愛
野愛
1年以上前

これは最低でも2周するべき作品です。観察眼が鋭い人なら1周目で気づくんだろうけど、気づかないで2周した方が楽しいのでいいんです。 フラれた友人の家に蟹を持って突撃する。男3人で蟹鍋パーティーだ!! という典型的日常コメディの入口でまさかのパニックホラーが始まります。 3人のキャラクターがちょっとウザくて可愛くて絶妙に居そうだからこそ、この展開が映えるんですよね。 彼女が置いてったハムスター、風呂場、テレビ番組、一見無くてもよさそうな要素も全部必須アイテムになっていて素晴らしい…! 最後の最後までコミカルさも緊張感も失わずに夢中で読み終えました。できるだけ前情報無しで読んでみてほしいです。

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