第一部の連載終了から14年をへて第二部の「第弐門」連載開始。
漫画の中では第一部の最終回からだいたい4年後の世界から
描くというかたちで第二部は始まる。
第一部を少年時代に読んでいた読者もすっかり青年になっており、
また現実の格闘技界も変化や進化を遂げたのちの第二部。
読者の格闘技を見る目や認識や現実の格闘技界も
レベルアップしている。
そんな中であらためて
「千年不敗の伝説の地上最強の格闘技」
をあらためて描くとか、作者の川原先生も大変なのでは
とも連載開始当初には思った。
だが、そこがやはりすごいというか上手いというか、
運命のケンシン・マエダ戦の結果をちらつかせたり、
負傷した九十九を「壊れている」と評したり、
「零から始めるつもりかも」などと思わぜぶりに描いたりで。
かつて強くなり過ぎた?主人公にかんして
「まだ強いのか?」「もしかして負けるの?」
と改めて興味を抱かせ面白くしてくれた。
またそういった「壊れているのか?」というような謎の他にも
台湾の戮家とか変な着物の山田のオッサンとかの
謎の存在や働きも面白かったし、
ケンシン・マエダ戦や海堂戦などの決着をつけてくれたのも
嬉しかった。
そしてまた、最強の男、最強の格闘技、それを決める試合を
描きながら、けしてその最強格闘技が
ただの殺人テクニックだとか、逆に活人拳だとか、
安直には纏めたりしていないところも良かったと思う。
ヴァーリー・トゥード決勝を戦い終えた陸奥九十九(むつ・つくも)は、ジャングルへと姿を消した。ケンシン・マエダと戦うために――。そして2年を超える刻(とき)が過ぎ、雷(いかずち)に似た技を使うマスクマンがリングに上がる。彼の男は帰ってきた陸奥九十九なのか……?
ヴァーリー・トゥード決勝を戦い終えた陸奥九十九(むつ・つくも)は、ジャングルへと姿を消した。ケンシン・マエダと戦うために――。そして2年を超える刻(とき)が過ぎ、雷(いかずち)に似た技を使うマスクマンがリングに上がる。彼の男は帰ってきた陸奥九十九なのか……?