あらすじ

THEAPEX一回戦。団体の王者同士の戦いは、ボルトに「虎砲」を叩きこんだ陸奥九十九(むつ・つくも)の勝利に終わった。ジャン・ズ・ヤ、飛田高明(ひだ・たかあき)、陸奥九十九――「兵(つわもの)」サイドの三連勝にも、TSFサイドは余裕の表情を崩さない。その理由は、第四試合に出てくる謎の選手、ジム・ライアンにあるのか?対する「兵」は、神武館日本王者・陣雷浩一(じんらい・こういち)が初戦を迎える!!
修羅の門 第弐門 1巻

ヴァーリー・トゥード決勝を戦い終えた陸奥九十九(むつ・つくも)は、ジャングルへと姿を消した。ケンシン・マエダと戦うために――。そして2年を超える刻(とき)が過ぎ、雷(いかずち)に似た技を使うマスクマンがリングに上がる。彼の男は帰ってきた陸奥九十九なのか……?

修羅の門 第弐門 2巻

十四年の沈黙を破り「伝説」復活!新たなる舞台は総合のリング――。陸奥九十九(むつ・つくも)vs.謎のマスクマン「おん」!圓明(えんめい)流によく似た技を使う「おん」、その驚きの正体は!?

修羅の門 第弐門 3巻

男はかつて九十九(つくも)の前に立ち塞がり、己の全てを出し切ることなく敗れた。その屈辱と悔恨は消えることなく、4年の月日にわたり男の体を動かし続ける……。彼の名は毅波秀明(きば・ひであき)。陸奥(むつ)を追い求め続けついに実現した、リベンジ・マッチの結末は!?

修羅の門 第弐門(4)

紅の修羅、その次戦を占う闘い――。兵(つわもの)の頂点『皇帝』vs.2mオーバーの伏兵『巨人兵』!!勝って九十九(つくも)と戦うのはどっちだ!?

修羅の門 第弐門(5)

台湾の巨人兵vs.陸奥九十九(むつ・つくも)、開戦!一撃必殺「発勁」の謎とは――。――兵(つわもの)の頂点、「皇帝」ミカエル・ビーゴルストを一撃で葬った男、ルゥ・フォン・シェン。「呂布(りょふ)」の異名を持ち、「発勁」の如き謎の技を繰り出す巨人との、頂上決戦が始まる!!

修羅の門 第弐門(6)

「兵(つわもの)」の頂点「皇帝」を一撃で倒したルゥの「発勁」。謎に満ちた技に対し、九十九(つくも)は戦いの中その秘密を解き明かす。だが、一撃必殺の技を封じ込められても、巨人兵の打撃は止まらない!!モンスター級のパワーで、体格に劣る九十九を攻めたてる!!「兵」頂上決戦、遂に決着!

修羅の門 第弐門(7)

リング外の乱戦、ヒートアップ!!陸奥圓明(むつえんめい)流を継ぐ者・陸奥九十九(むつ・つくも)、不破北斗(ふわ・ほくと)の叔父・山田(やまだ)、「呂蒙(りょもう)」の異名を持つ策士・呂子明(ルゥ・ズ・ミィン)、伝説の雄将の異名を持つ少年・蘭陵王(らんりょうおう)――。それぞれの思惑が入り乱れ、先の読めないバトル。その結末は!?

修羅の門 第弐門(8)

枷となっていたルゥ・ズ・ミィンを倒し、蘭陵王(らんりょうおう)は新たなる名を得た。呂家(りょか)伝説の異名、ジャン・ズ・ヤと名乗るようになった彼は、陸奥九十九(むつ・つくも)に対戦を申し込む。そして、その試合はアメリカの格闘団体TSFも絡んで、一大トーナメントへと発展する。TSFの絶対王者ファン・デル・ボルト、呂家の切り札ジャン・ズ・ヤ、復活した飛田高明(ひだ・たかあき)、そして陸奥九十九――。強者8名が集うトーナメントを制するのは?

修羅の門 第弐門(9)

兵vs.TSF、それぞれ4人の選手を送り出して行われるドリーム・トーナメント――THEAPEX。一回戦第一試合は、呂家(りょか)の切り札ジャン・ズ・ヤが、TSFのニック・ギャレットに触れさせること無く試合を運び、発勁の一撃で快勝。そして第二試合、男が上がる。膝の怪我を理由に一度は引退した初代兵王者・飛田高明(ひだ・たかあき)が、還ってきた。対するはTSF前王者、「サンボの帝王」ニコライ・ペトロフ。一度は流れたカードが実現!

修羅の門 第弐門(10)

圓明流(えんめいりゅう)と呂家(ルゥジァ)の戦い……それはアメリカの格闘技団体TSFも巻き込み、ドリームトーナメント、ジ・エイペックスが開催される事になった。一回戦第一試合、注目の姜子牙(ジャンズヤ)が「発勁」の一撃で勝利。第二試合……飛田高明(ひだ・たかあき)はリミッターを外し、ペトロフを絞め落とす。そして第三試合、両団体の王者が激突!ボルトは、稲妻の如きコンビネーションを見せる。だが九十九(つくも)はカウンターで迎撃、ダウンを奪う。激戦必至のビッグマッチの行方は!?

修羅の門 第弐門(11)

THEAPEX一回戦。団体の王者同士の戦いは、ボルトに「虎砲」を叩きこんだ陸奥九十九(むつ・つくも)の勝利に終わった。ジャン・ズ・ヤ、飛田高明(ひだ・たかあき)、陸奥九十九――「兵(つわもの)」サイドの三連勝にも、TSFサイドは余裕の表情を崩さない。その理由は、第四試合に出てくる謎の選手、ジム・ライアンにあるのか?対する「兵」は、神武館日本王者・陣雷浩一(じんらい・こういち)が初戦を迎える!!

修羅の門 第弐門(12)

THEAPEX準決勝第一試合。TSFの秘密兵器ジム・ライアンは、一回戦のダメージを微塵も感じさせずリングに上がる。打撃を通さぬ「硬さ」と高速の投げ……陣雷戦と同じような戦法で、陸奥九十九を攻めるライアン。その狙いはやはり、累積カウントによる勝利なのか?平然と立ち続ける怪物を、攻略する道はあるのか!?

修羅の門 第弐門(13)

TSF最後の砦、ジム・ライアンを雷(いかずち)の一撃で破壊!THEAPEX準決勝第一試合は、陸奥九十九(むつ・つくも)が勝利した。第二試合は、飛田高明(ひだ・たかあき)vs.姜子牙(ジャン・ズ・ヤ)。初戦で古傷の膝を痛め、ダメージも残る飛田。対する姜子牙は、全くの無傷。戦前の予想では、姜子牙の圧倒的優位だが――勝利を諦めない飛田は、極限の一手に打って出る!?

修羅の門 第弐門(14)

THEAPEX決勝戦。「絶対王者」ファン・デル・ボルト、TSFの「切り札」ジム・ライアン…強豪相手にEXRまで戦いながら勝ち上がってきた陸奥九十九(むつ・つくも)。ニック・ギャレット、飛田高明(ひだ・たかあき)に対し笑みすら浮かべながら勝利した姜子牙(ジャン・ズ・ヤ)。異なる道筋で決勝のリングに進んだ、二人のモンスター…遂に激突す!

修羅の門 第弐門(15)

THEAPEX決勝戦。姜子牙(ジャン・ズ・ヤ)の発勁が、陸奥九十九(むつ・つくも)の記憶の門を開く。南米のジャングルで繰り広げられたケンシン・マエダとの死合。そこにあったのは圧倒的な「恐怖」……現在と過去、二つの死闘はいかなる結末を迎えるのか!?

修羅の門 第弐門(16)

THE APEX決勝戦。発勁の連打を浴びた陸奥九十九(むつ・つくも)の…記憶の門が開く。南米…ジャングルの奥地…ケンシン・マエダとの死闘。頭を岩に打ちつけられ、失われる意識の中で九十九は気付く。「負けること」が怖いんだ…と。その恐怖が四門を開き、四神「白虎」でケンシンを倒した。そして現在…目覚めた修羅は、姜子牙(ジャン・ズ・ヤ)を圧倒する。だが、呂家の伝説もまた…暗器を手に暗殺集団本来の戦いを見せようとしていた!

修羅の門 第弐門(17)

ケンシン・マエダとの戦いの記憶を取り戻した陸奥九十九(むつ・つくも)は、再び「四門」を開き、四神「青龍」によって姜子牙(きょう・しが)を倒した――。THE APEX優勝、覚醒した「修羅」を満足させられる者は、この世には存在しないのか? そう問いかける羽生(はにゅう)つばさに対し、山田(やまだ)は二人の候補者を挙げる。海堂晃(かいどう・あきら)、そして片山右京(かたやま・うきょう)……九十九に敗れ再戦を待ち望む二人……そのどちらが挑戦者なのか!?

修羅の門 第弐門(18)

THE APEX決勝に勝利した陸奥九十九(むつ・つくも)の次戦……相手は海堂晃(かいどう・あきら)。片山右京(かたやま・うきょう)との仕合に勝利した海堂が、挑戦者に名乗りを上げる。羽生(はにゅう)家の別荘で、観衆無しで始められた戦いは、意外にも組技で展開していく。それは海堂の「証明」……「証拠提出」、陸奥九十九に関節技でも対応できるという……。その証明が終わった今、海堂の「瞬(またたき)の空手」が顕になる!

修羅の門 第弐門

14年後、伝説のリスタート

修羅の門 第弐門 川原正敏
名無し

第一部の連載終了から14年をへて第二部の「第弐門」連載開始。 漫画の中では第一部の最終回からだいたい4年後の世界から 描くというかたちで第二部は始まる。 第一部を少年時代に読んでいた読者もすっかり青年になっており、 また現実の格闘技界も変化や進化を遂げたのちの第二部。 読者の格闘技を見る目や認識や現実の格闘技界も レベルアップしている。 そんな中であらためて 「千年不敗の伝説の地上最強の格闘技」 をあらためて描くとか、作者の川原先生も大変なのでは とも連載開始当初には思った。 だが、そこがやはりすごいというか上手いというか、 運命のケンシン・マエダ戦の結果をちらつかせたり、 負傷した九十九を「壊れている」と評したり、 「零から始めるつもりかも」などと思わぜぶりに描いたりで。 かつて強くなり過ぎた?主人公にかんして 「まだ強いのか?」「もしかして負けるの?」 と改めて興味を抱かせ面白くしてくれた。 またそういった「壊れているのか?」というような謎の他にも 台湾の戮家とか変な着物の山田のオッサンとかの 謎の存在や働きも面白かったし、 ケンシン・マエダ戦や海堂戦などの決着をつけてくれたのも 嬉しかった。 そしてまた、最強の男、最強の格闘技、それを決める試合を 描きながら、けしてその最強格闘技が ただの殺人テクニックだとか、逆に活人拳だとか、 安直には纏めたりしていないところも良かったと思う。