わたし、今日から「おひとりさま」

ネタバレしてても読んでみてほしい

わたし、今日から「おひとりさま」
野愛
野愛
約1ヶ月前

高校卒業とともに結婚して出産して幸せな専業主婦をやってたのに、旦那に追い出された挙句娘にも捨てられた!! 娘に言われるがままに東京にやってきて、友達の家に転がり込んでわたしどうなっちゃうの!? という世間知らずの元主婦が奮闘するコメディに見せかけて、重大な秘密があるお話というのは広告でネタバレしてるから結構有名だと思う。 テンポはかなり早いけど、秘密が明かされてからしっかり物語が展開していくので面白い。 主人公・泉の周りにはなんだかんだ悪い人がいなくて、彼女が成長していくのをゆっくり見守っていてくれる。 ヘラヘラしていてなんにも考えていないような人も悲しみを抱えて生きているし、ひとりきりで生きていけそうな強い人も誰かと支え合って生きている。 社会との関わり方、傷の治し方、家族の在り方というのは一様じゃなくていいんだなと思った。 泉の出した結論はひとりの女性として大人として母親として素晴らしいと思う。 最後まで読めば元旦那もヒモくんもみんな幸せであれと思えるはず。

ブラス・ナックル

20年以上前にヤングアニマルで連載していた傑作

ブラス・ナックル
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

連載当時はベルセルクより楽しみに読んでいたがいつのまにか終わってた。 最近電子書籍になったので読んだがやはり面白い。 内容は大雑把にいうと舞台が西部劇の化物退治漫画 鋼鉄製で殴ると同時に4つの弾丸が発射されるグローブで獣人を倒していくのメインの話。後半出てくる主人公と対照的なマクレガーがいいキャラしている。 個人的にはもっと続いて欲しかった...

ローラ・ディーンにふりまわされてる

恋愛クズに振り回されるな! #1巻応援

ローラ・ディーンにふりまわされてる
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

「恋愛クズ」という存在は確かにいる。自分がモテることに自信があって、恋愛をゲームのように楽しんで、いつも自分が好かれていないと嫌で……という人物であると気付いた時には既に振り回された後。あぁぁクズ、お前に割いた時間を返せ! 本作の主人公は、人気者のクズ女に振られては復縁し、を繰り返す女子。別れるたびに友人達に慰められるけれども、何が辛いってクズ女しか見ていない主人公が、次第に親友をなおざりにしてしまうところ。 舞台はアメリカの、同性愛もポリアモリーも当たり前になっているコミュニティー。そこでは多様なパートナーの形、恋愛の形が描かれ、女性同士の恋愛も当然のことと描かる。それゆえ視線は別の点にフォーカスされる。 画面がとてもPOPだったり、ちょっとサイケだったり。ピンク+スミの二色で鮮やかな画面が楽しく、しかしそのピンクは、恋愛に振り回される主人公の閉塞感、息苦しさを演出するようでもある。 恋愛にはまり込んで大切な物を失うのはもったいない、ということがひしひしと伝わる。もっとバランスよく恋愛できないのか……とヤキモキし、渦中にいると気付かない恋愛の難しさに思いを馳せ……と一段上の次元に視点を誘う本作。恋愛と人生の見方がクリアになる、かも。 ※余談だが、本作の「恋愛クズ」はポリアモリーなのかというと、「当事者同士で合意をとった上で行う複数間の関係」がポリアモリーの定義で、それには当てはまらない。作中でも「ノンモノガミー」と紹介されている。

are you listening? アー・ユー・リスニング

女二人テキサス⇄異界ロングドライブ

are you listening? アー・ユー・リスニング
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

舞台はテキサス。暗く強い色彩の中、家出少女が近所の車修理工の女性と出会い、長いドライブをする物語。鬱屈としていて、スリリングで、苦しみを共有しながら読むのを止められなかった。 旅の動機は、苦しみからの逃避。その苦しみはどうしようもない、切ない内容ばかり。だからなのか、二人は始終ツンケンしていて、道中も喧嘩ばかり。 一匹の猫が物語に変化を起こす。首輪にある不可思議な地名、なぜか追ってくる集団、崩れてゆく地形。異界に迷い込み、不気味さが増大してゆく。 その中で、喧嘩しながらも二人は対話し、少女に車の運転を教え、苦しみに繋がる秘密を共有する。そのことがとても大切に感じられる。二人はご近所さんなのだ。 ロングドライブの果て、二人が出会ったことに意味があったと感じられるラストを思い出すと、じんわりと胸熱くなる。

青と黒

男バディもの!! #読切応援

青と黒
Nano
Nano
1年以上前

表紙に惹かれて即読みました。最高でした。「個人で出来ないことをするのが政治」って本当にそうなんだよね。当たり前の事実かもしれないけど、清野くんのおかげで改めて大事なことだなと思いました。 絵が綺麗だったりバディものが良いのは大前提として、後編の盛り上がりたまらんかった。本当の敵は…って読んでてワクワクしないわけがない。ヒーロー最高~~。彼らの話もっっっと読みたいです!!

氷の城壁【タテヨミ】

こんなに向き合うことがあるだろうか。

氷の城壁【タテヨミ】
Pom
Pom
6ヶ月前

青春漫画なのに、大人である自分も勉強になったし、考えさせられた。とても良い漫画だと思う。 学生時代、こんなに自分自身や自分の人生について深く考えたことがあっただろうか。。 陽太が可愛いな〜なんて思っていたけれど、彼も誰にも本音を言えず心に大きい石が乗っかっているような。 何だかドキッとしてしまった。 空虚感とか、孤独感とか、人との距離感とか、何も考えたくないとか、、その気持ち分かるなって思うとこも沢山あった。 4巻楽しみだな、早く読みたい。

ユリゴコロ(コミック版)

愛って何なのか。

ユリゴコロ(コミック版)
Pom
Pom
22日前

結構な衝撃を受けました。 これ自分だったらメンタルが持たないし、日常生活にも支障をきたしてしまう気がする。 母親が殺人を犯していたとは。。 だけど、この手の話って続きが気になって読んでしまう。漫画だとよりリアルだったのもあったのかな。 息子の亮介のラストに入ったあたりの表情がね、何ともいえなかったな。。 思い出すとゾクッとします。

寿々木君のていねいな生活

「好き」への否定を否定してくれる優しい物語 #1巻応援

寿々木君のていねいな生活
兎来栄寿
兎来栄寿
9ヶ月前

『ただいまのうた』、『キラメキ☆銀河町商店街』、『シェアハウス金平糖北千住』などでお馴染みのふじもとゆうきさん最新作。 今回もまた、一際優しさが沁みる作品となっています。 長身で強面な主人公・寿々木薫(すずきかおる)は、見た目に反してお菓子作り、植物の世話、季節のてしごと、裁縫などが好きで得意な少年。 薫が高校入学の日に出逢った同じクラスの春名は、薫とは逆に小柄で美少女のようにかわいい容姿でありながら、柔道が得意で強い男子。仲良くなっていく対照的なふたりを中心に、薫の新しい希望に満ちた生活が始まっていきます。 薫は中学時代に自分の趣味嗜好を否定されハブられてしまっていた経験があり、自分のありのままを受け入れてくれることに新鮮な感動を得て行きます。そこが、何ともハートフルで読んでいてぽかぽかします。 私も思春期の頃にあまり他の男の子がやらないような花の水やりや料理や裁縫など家庭的なことをよくやっていましたし、好きなものを好きでいたら「キモい」と言われる悲しさもよく解ります。昔は今ほどオタクに寛容ではなかったですからね。 しかし、薫が同級生に外見に似合わない趣味嗜好をからかわれて家で凹んでいたときに ″「好きなこと」はこの先も薫を助けてくれる 絶対に大切にした方がいいよ″ と薫の母親が言葉をかけます。何と素敵な言葉でしょうか。好きを否定されて傷ついたことのある人には沁みるセリフでしょう。このお母さんだからこそ、優しい薫少年が生まれ育ったのだろうと思えます。 そして、好きを否定する人を否定してくれる新しい友も得ることができた薫。孫を見守る祖父母のような気持ちになります。 薫とは歳の離れた妹が通う保育園で働く桜子先生への恋や、その桜子先生も外見からでは解らない意外な面を持っているところ、またクラスメイトたちの恋愛動向など、これから面白く楽しめそうなポイントが他にもいくつもあります。 優しい世界の物語に触れたい方にお薦めの作品です。

ポーラーレディ

魔法道具の訪問セールスはいかがですか?

ポーラーレディ
かしこ
かしこ
1年以上前

西岸良平先生の作品が電子書籍になって手に取りやすくなりましたね!嬉しいです! 蘭子さんは魔法道具の訪問セールスをしています。やる気はありますが営業成績はあまり良くありません。なぜならテストでいい点を取りたいという高校生に200万円もする天才になれる道具を売ろうとするからです。ちなみに彼は2500円でどんなテストでも正解を書いてくれる万年筆を買ったことにより身を持ち崩してしまいます…。 ちょっとダークな面もありますが、そこは西岸先生なので怖い話のままでは終わりませんのでご安心を。魔法道具なんて立派なものを売ってるのに蘭子さんが勤めている会社が「ポーラー販売株式会社 東京営業所」なんて平凡なのもツボです。

中途採用バイト怪人

悪とはなにか

中途採用バイト怪人
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

最初の売れて消えた人設定で、今のワカモノに刺さるのは一曲バズることなのか、と変なところに感心してしまった。 悪の組織にいた人がきっちりとしているあたり、あるあるだけど、怪人が仮面ライダーよろしく、人間から改造された人設定で、また「おおお?」となってしまった。 そして、怪人が語る「悪」とはなにかの説明が、なるほどねと思う話で、説教くさいと言われたらそれまでなのだけど、そもそもに、悪の組織としての理念が末端にまで行き渡っていることに再度感心する。 バイトする怪人っておもしろそうじゃんと軽く読んでみたら、明日から自分も世界を一つ変えてやろうかなという気持ちになる、勇気を出してくれる漫画だった。 良い作品を読めてうれしい。 おもしろいですよ。

悪女

作品の古さで忌避するのはもったいない!

悪女
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

巨大企業へ、末端窓際コネ入社したマリリン。 出世したい理由が会社のどこかにいるはずの王子様探しという乙女な理由を持っています。 古めの絵と価値観。 数ページで苦手かもと思ったものの、読み進めていくと気にならなくなり、おもしろさにハマってザクザクと読み進めてしまいました。 タイトルは「悪女(ワル)」ですが、嫌がらせをしてくる人くらいしか悪い人はおらず、四半世紀以上前の働く女性社会のこと?と悩んだのですが、マンバの口コミをみて、なるほどなと思いました。 たしかに、愛嬌と強かさと宴会芸を持つ、人たらしの主人公マリリンは悪女といえば悪女です。 あっけらかんとしたマリリンのおかげで、古くさい価値観を水に流して読むことができます。 よくここまでザザーッと流せるなと感心してしまいます。 きっと連載中に読んだ働く女性方には、フィクションとはいえ、頼もしい存在だったのかもしれません。

ブッダ

手塚治虫の中でも一番

ブッダ
さいろく
さいろく
1年以上前

一番面白い、とは言いません。でも一番好き。 漫画を読み始めた小学生の頃、実家にはブッダの愛蔵版と秋田書店版ブラックジャックの単行本とDr.スランプがあり(後に手塚作品は拡充されていってたけど他は自分で買うようになった)それらをひたすらに読み返していたので思い入れも一番深いです。 火の鳥は雑誌ぐらいの大きさの○○編とかごとに別れてるやつがピアノの先生の家にあって待ち時間に読むのが楽しみでした。 なんか書いてるとすぐ脱線してしまう。。。 ブッダ(仏陀)に関して、私は正直この手塚治虫のブッダ以外の知識がないです。本来の意味としては「悟りを開いた人」ということだったと思う。 ただ、どこまでが世間一般で言う意味合いと合致しているのかわからないのでそこは置いときます。 今作はシッダールタがブッダとなり亡くなる(正しい表現じゃなかったらすみません)までの間の物語。 宗教的な背景や知識がなかった小学生でも、シッダールタを取り巻く登場人物たちや出来事のインパクトに惹き込まれあれよあれよと最後まで読み切り、また何度でも読み返してしまうほど深い作品でした。 タッタがすごい好きだったなぁ…ダイバダッタが本当に憎くて、でもみんな憎みきれない感じのストーリーを持ってるんですよ。 一言で言い表せない内容で、なんとも感想が書きづらいけど、本当に面白いし読まないのはほんと損だと思う。 人生への影響が色濃く強い!というほどではないかもしれないけど、きっと心に残ると思います。 大人になってから行ったタイ旅行で見た涅槃像を全部ブッダだと思って見てました。心臓を上にして横になるので右肘で頭を支えてるんですよね。これも事前知識なく手塚ブッダで学んだことだったけど合ってました。楽しい。

ハナイケル -川北高校華道部-

折れた枝でも咲く場所がある #1巻応援

ハナイケル -川北高校華道部-
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

マーチングバンドの次は、華道! 『みかづきマーチ』の山田はまちさんの待望の新作です。 プロットとしては非常に王道中の王道を行っていますが、それで面白いのが流石です。山田はまちさんの青春ものは、安定して良いですね。 華道をメインテーマとして扱う作品は多くなく、知らない世界である人も多い作品でしょう。私もそこまで詳しいわけではないので、本作で解説される内容は興味深く読んでいます。 「即興花生け」という競技のルールもシンプルかつ面白く、またその頂点である花の甲子園を目指すという目標も非常にわかりやすく、素人であるヒロイン・もみじの目線に沿って物語に容易く乗っていけます。 そして、本作の何よりの美点は、画面で華道の素晴らしい魅力を伝えてくれていることです。『みかづきマーチ』の演奏シーンで見せてくれたような表現力を以て、美しく意趣溢れる花々を生ける姿を描いています。作業中も、完成図も、等しく惹きつけられます。白黒なのに、カラーだと錯覚するような鮮やかさです。 一見使えそうにないものや傷ついたものでも、上手く用いることで素晴らしい作品になる様子は、人間の様態にも当てはまるメタファーのよう。もみじの挫折から始まり、華道という新しい道を見つけて再起していく物語ですが、多くの人に強い共感を呼びそうです。 伸び代のあるもみじのこれからの成長を想うと、ワクワクせずにはいられません。周囲のキャラクターたちも魅力的で、その関係性でも見せ場をたくさん作ってくれそうです。 広くお薦めしたい、秀作です。

腐女医の医者道!

外科医というお仕事

腐女医の医者道!
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

夫婦ともに外科医、保育園児を育てる母・さーたりさんのお仕事&日常エッセイ漫画です。 1巻を読み終えたところです。 腐女医とあるものの、腐要素は薄めです。 お仕事要素が強めです。 既婚子持ち女性の外科医は大変と言われているそうです。 たしかに、保育園へ子供のお迎え後に子供を連れて病院に戻って仕事をしたり、どちらか帰宅後に再び出勤して続きの業務をしたり、それが朝までの仕事になったり、そもそも子どもを連れて帰宅しなければうまくいった調整ができず叱責されたり。 好きを仕事にし続けるというのは、大変なことなんだなあと思ってしまいました。 子育て関連以外では皮膚科医が儲かるとか(理想の皮膚科ビルは笑いました)、他の科を選ぼうとしても結局今の外科を選びそうとか、そんな話も載っています。 聞いたことある話や聞いたことない話。 お医者さんとして生きる人の日常が詰め合わせになっていて、おもしろいです。

わたしひとりの部屋

わかる

わたしひとりの部屋
野愛
野愛
1年以上前

これでいいじゃないかって思うのに、これでいいわけないじゃないかって思ってしまうからしんどいんだよな。 本当に開き直ってしまえたり、狂ってしまえたらどんなに楽だろうか。自分の人生にも明確なルールがあって、チュートリアル通り滞りなく生きていけたらどんなに楽だろうか。 そんなことを思いながら生きて生きて結構歳を取ってしまったし、昔よりは開き直って楽な気はするけど人と比べてしまって辛いし、こういうのっていつになっても治らないんだろうなあと思う。 Twitterがなくなったら友達いなくなるなあとか、よく遊ぶけど本名知らないなあとか、この趣味を手放したら人間関係ゼロになるなあとか改めて気づいてしまってしんどくなった。

ザ★ジザケ

「日本酒好きなら田植え行きません?」宮城日本酒巡りマンガ!

ザ★ジザケ
たか
たか
1年以上前

日本酒好きで飲むたびにメモしてる人間なのですが「おっ、日本酒のマンガか〜」と読んでみたら、まさか地元宮城の日本酒に特化した作品でした。マジかありがたすぎる!!! 毎回規制するたびに仙台駅のワンコイン日本酒自販機で飲むんですが、どれ飲むか迷って結局いつのものやつにしちゃうので、この作品を読んで知識仕入れたいと思います!

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