くさっても猫なので

くさっても猫なのでの感想 #推しを3行で推す

くさっても猫なので
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ヤングマガジンでの連載中にずっと楽しみに読んでいたが途中からWebになって読んでいなかったが今回まとめて読んだが最高だった。陸郎のツッコミとずれもどんどん面白くなるしどんな最終回になるかと思ったら予想以上の展開だった。ヤングマガジンで連載中に読んでいた人にぜひ読んでほしい ・特に好きなところは? 詐欺などをしようとするコンビの回だな。改めて読んでみると数回出ていた。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ここ最近で読んで面白かった良いギャグマンガを教えてと言われてたら「くさっても猫なので」というね

ヤングケアラー みえない私

ヤングケアラー問題を丁寧に提起する1冊 #1巻応援

ヤングケアラー みえない私
兎来栄寿
兎来栄寿
3ヶ月前

今年の4月に発足したこども家庭庁によれば、 "「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものこと" と定義されています。現実には数多く存在し、私自身もヤングケアラーでしたがこの言葉を知ったのも10年は遡らないほどでした。近年は少しずつ認知されてきているように思いますが、高齢化が進む社会では子供の数は少なくなりながらもヤングケアラー化してしまう子供はなかなか減っていかなそうにも思います。未来の担い手が不条理にその先の道を閉ざされてしまうことは誰のプラスにもならないので、何とか社会のシステムでケアしていくべき課題のひとつでしょう。 本作は、自身もヤングケアラーとしての経験がある筆者によって描かれるヤングケアラーたちの短編集です。1話~数話完結型で、自宅介護や病院通いなどそれぞれ異なる事情を抱える少年少女たちが描かれます。 学業やバイト、友人たちとの交遊などは著しく制限され自分が本来やりたかったことも諦めざるを得ず周囲の「普通」から取り残されてしまうこと。元々は大好きだったはずの人が認知症の進行によってその優しさや知性や尊厳をみるみる失っていってしまい、あまつさえ自分へ加害するようになってしまったときの言葉に表せない絶望感・虚無感。子育てと違って終わりの見えない状況の中で痩せ細っていく思考力や判断力。閉ざされた将来への不安。そういったことに対する理解を得るのが経験者でないと非常に難しいという側面も、丁寧に描写されています。 そしてまた、そんな状況で人生において金輪際関わりたくない(しかしながら関わらざるを得ないことがまた多大なストレスを生む)と思うような親類が存在することの苦しさも生々しいです。 ただ、そんな中でも同じような経験をしている人や暖かく手を差し伸べてくれる人も世の中にはいるのだという大事なことを伝えてもくれます。現代社会の暗部が描かれていますが、決して辛く苦しいだけではなく希望の光も見せてくれます。 今現在も苦しんでいる人は多くいると思いますが、そういった方々には頼れる人やものには頼って欲しいですし、そういう道もあるのだと気付かせてくれる作品です。渦中にあると、心身の疲弊で正しい判断を下したり新しく誰かに会ったり何かをしたりする気力体力がないということも往々にしてありますが、だからこそ自分が壊れるという最悪の結末を迎えないように自愛して欲しいです。 相葉キョウコさんの絵が美しくかつ読みやすいのも特筆すべき点で、10代が背負うには重すぎるものを抱えた心情もよく伝わってきます。 ヤングケアラーという言葉を知っている人も知らない人も、当事者もそうでない方も読む価値のある作品です。

オールド・ボーイ

良設定のシブいサスペンスだが竜頭蛇尾感が否めず

オールド・ボーイ
名無し
1年以上前

韓国映画版のは気持ち悪さを覚えて嫌だけどオチ部分で厚みの 必要性には賛同出来てしまうのが。 ルーズ戦記というサブタイそのままグダグダ引っ張りまくった 末にこれでは物足りないなと。 このオチなら巻数を減らして短くまとめていれば納得度も上がった 気がする。

かっぱとあずぽよ

ギャル×カッパの最強友情

かっぱとあずぽよ
野愛
野愛
1年以上前

ギャルとカッパの友情めちゃくちゃいい!これはバイブス上がりますね。 ダイエットのためにきゅうりを持ち歩くギャル・あずぽよが下校中に森で迷ってカッパと出会うところから始まります。 なんで森?なんできゅうり持ってるの?とか細かいことはどうでもよくて写真を撮ったら友達になれるギャルのマインドが最高です。 読切じゃなくてギャルとカッパの日常もっと見せてくれ!と思ったら読切だけど数話あってありがたいです。 あずぽよは誰とでも仲良くできる陽のギャルではなくて、なんか扱い雑だし友達も少ないし授業中寝て追い出されたりしています。 いつもニコニコのギャルも病んでいるのだ…と胸を痛めていると、カッパが隣で微笑んでくれるのです!カッパいいやつ!ウチらズッ友! ちょっとヌメヌメしてるカッパと強く明るく生きようとするギャルの友情に胸が熱くなる作品です。 やっぱりもっと読みたい!

ひらけ駒!

ルールがわからなくても楽しいです

ひらけ駒!
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

あれ、9巻があると思ったら、ない?! 8巻のあとがきに「9巻でお会いできたらうれしい」とあるのに?! と探すも、出てきたのは悲しい打ち切りの考察。 でも私はラッキーだ。 続編の『ひらけ駒!return』がすでに刊行されている。 『ひらけ駒!』では、将棋に一過性でハマっているだけだと思った我が子が、どんどん将棋にのめり込み、悩み成長していく様子が描かれている。 母は子供よりゆるいペースで将棋を学びつつ、プロ棋士たちにキャーキャーしたり、子供の成長を喜んだり、心配したり。 すごくリアルな、子どもを見守る母目線がたくさんあるなと思ったら、あるブログに南Q太先生(おなじシングルマザー)の子供も将棋にはまっていると書かれたブログがあるとリンクが貼られていた。 漫画のワンシーンのような先生のブログで綴られる日常に、これがベースにあるんだなと理解した。 漫画に描かれている、将棋を嗜む様々な人たちを見ていたら、特に主人公の母が将棋の試合に参加し始めた頃合いくらいから、自分も将棋を勉強したくなってきて、アプリをインストールした。 作中でもいろいろ出てきていたけど、それ以上に基本的なルールがたくさんあって、びっくりした。 軽くさわりだけ、と思っていたのに、なかなか壁は厚かった。 主人公の宝くんが、どれほどのめり込んでいったのかよくわかった。

魔入りました!入間くん if Episode of 魔フィア

入間くんがマフィアに!!

魔入りました!入間くん if Episode of 魔フィア
名無し
3ヶ月前

もしも幼少期のイルマちがマフィアに拾われてファミリーとして育てられたら…というifの世界を描いたスピンオフ。本編に負けず劣らず面白い。作画は本家以上に迫力あるところも。『魔入りました!入間くん』未読の人でも読める構成になってるので、入間くんシリーズ未読の方はもちろん、本編ファン(特にオペラ推し)にとってもめちゃくちゃ嬉しい作品。

夢なし先生の進路指導

夢は人を殺しかねない

夢なし先生の進路指導
Nano
Nano
1年以上前

ずっと気になっててやっと読めた作品!帯の「夢を諦める姿は美しい」って煽りからもう惹かれてしまう。 "夢を諦めさせる教師"なんて生徒からすれば最悪だろうな、なんて思いつつも読み進めると、高梨先生のどの言葉も至極現実的で胸に突き刺さる。夢を持つ若い彼らにとってはきつい言葉かもしれないけど、実際に夢への道って途方もないほど苦しくて残酷。でも途中で諦めるのも怖い。この三田さんの言葉もすごく共感した。 声優回を読んで「諦める」という言葉の捉え方も自分の中で良い方向に変わったし、トランジション3段階理論はめちゃくちゃタメになりました。今からでも高梨先生に指導してほしすぎる…!あとタンバリン持ってる先生可愛すぎた…感謝…。声優回だけでもこの作品の虜になってしまったので、2巻以降も楽しみ。

曖昧ベッドルーム

これは共感を呼ぶ系の恋愛漫画ですか?

曖昧ベッドルーム
ポコニャン
ポコニャン
1年以上前

恋愛でも友情でもキレイで正しくある必要はなくて、場合によっては曖昧でゆらゆらした気持ちがあってもいいというメッセージはいいなと思います。でもこの漫画で描かれている恋愛そのものは果たして共感を呼ぶものなのだろうか?とちょっと疑問でした。個人的にはハルトの元カノのナツキという女はちょっと受け付けなかったです笑 ハルトに別れを切り出されてもしつこく連絡したり部屋に押しかけたりしておきながら「次の恋人さんが可哀想!」って。怖いよ。ハルトのことならなんでも分かるアピールも上から目線で嫌ですね。ハルトはきっと何があっても自分のもとに戻ってくるという絶対的な自信と同時に強い執着を感じる。でも読んでいれば事実としてハルトはこういう性格の女じゃないとダメなんだろうというのがわかります。ゆるふわで察してちゃんなアキと上手くいくはずがない…。 最後、ハルトとアキがそれぞれの恋人と一緒にいるときに再会した場面、アキのあの宣言はかなり謎だったし、ナツキの「大丈夫だから」も意味がわからない。あのやり取りの意味が分かる人がいたら教えてほしいです。

ころぶところがる

自転車版の『茄子』といった趣のオムニバス長編

ころぶところがる
名無し
1年以上前

黒田硫黄自身のほのぼのエッセイの漫画、西遊記の漫画、火星の自転車屋さんの漫画が代わりばんこに出てくる。相互に関わりはないんだけど、『自転車』というワンテーマで共通しているというやや凝った構成のオムニバス長編 一般の漫画雑誌でなく自転車の専門誌『サイクルスポーツ』での連載だったからややマニアックな描写が多いものの、知識がなくとも黒田のほとばしる自転車愛がそれを補って不思議に読ませる 周りのキャラクターや背景が筆書きなのに、火星人の幽霊の子だけペン描きというのは新しい描写だなと思った その火星人の幽霊の女の子が自転車のタイヤとよく似た成分の植物(!?)に全身をまきつけられているところを主人公に発見された時に「にゃーん」と呟くシーンがなんだか好きです。 自転車を捨ててしまって久しいけれど、健康の為、また乗ってみようかなと思いました

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