吾妻ひでおの路上生活・肉体労働・アル中の日々を綴ったノンフィクションマンガ
おっさん×少女の名作
あらすじや設定の超シリアスっぷりは作品情報を参照のこと。 序盤は、殺伐とした世界のなかでも人間らしく生きようとする少女たちと、彼女らを見守る大人たちの比較的おだやかな日常に軸足を置いた、一種の「終末モノ」っぽい雰囲気。それが物語後半、情勢が悪化することで一変してしまう。 かなり鬱度が高いので、悲し涙を流したくない人は途中で読むのやめたほうがいいかも。
きんぎょ
金魚の豆知識が身に付きます。キャラクターも魅力的です。 今年の春に読んだのですが、早く金魚すくいをやってみたくて夏が待ちきれません。
よくあるパターンかもしれないけど好き
中国の有名な小説の水滸伝を漫画化した。 内容はわかりやすくて、お互い立場が違う剣豪/英雄/軍師/道士たちが、色々あって梁山泊に108人集まって世の中の為に戦う。 漫画版は小説に比べてスピード感があって読みやすい。ただだいぶ削っている部分や、最後の方がすごい簡単に終わってしまうのが残念 今更だけど、金瓶梅が水滸伝のスピンオフだったのに気づいたり、花栄の小李広ってキングダムの主人公李信の子孫の李広から取ってたりに気づいた。
全部いいけど「きらきらと雨」が特に良かった
全部通してよかったんだけど、個人的には「きらきらと雨」がダントツに良かった。鯛の塩釜のシーンは、実家にいた時のことを思い出してしまった....
全部いいけど「ファミリーアフェア」が特に好き
すごい面白かった。どれも子供が一歩踏み出す系の短編集で、よしもとよしとも原作のファミリーアフェアがいろんなバランスが良くて特に好きだった
母にまつわる短編集
母にまつわる短編集。主人公になるのは、母だけではなく息子や娘のものも半分くらいある。『かごめかごめ』のアフターストーリーに当たると思われる作品も3つ収録されている(『ザザetヤニク』『カラスの鳴く夜にヤニクは』『アンテルメ』) 個人的に特に好きだったのは就職して独り立ちする息子をもつ母親の話の『きらきらと雨』修道院に捨てられたヤニクと母の話の『カラスの鳴く夜にヤニクは』引きこもりの息子とその母の話の『stand up』の3つ。どれも悲しかったり感動している表情がとても強烈で、表情でキャラクターの感情がめきめき伝わってきてよかった。 母の話となると、(僕は)いわゆるお涙頂戴的なのを想像してしまうが、そういうのはあまりなく普通の母親と息子娘を描きながら、その時々に感じているだろう感情を逃さず描いているから、キャラクターたちに感情移入してとても感動するような作りになっていていい短編集だった。
「音」をテーマとした短編連作
表紙から軽音楽モノだと思いがち(というかそう勘違いしてた)だが、音を描く世界は、音楽にとどまらず幅広い。 どのストーリーも珠玉でハズレなし。 さりげなく地味だけど存在感のある音や、おどろおどろしい音の表現が良い。 各話の並び順も良かった。前後の話がお互いに引き立て合っていて、その辺りも上手かったなーと読み終えてから感じる。 8話目『凪の音』は中でも傑作!
かわいい!
ひたすらかわいいです。外では完璧な女子高生、家の中で兄の前ではダメダメな妹になっちゃうのがひたすらかわいいです。わがまま言ってる時が一番かわいいです。可愛すぎてラインのスタンプまで買っちゃいました。 うまるちゃんの友達も魅力的で、私は大食いで巨乳の海老名ちゃんがお気にです。 こんな妹いたら、ずっと家にいるなーーーー
エッセイ漫画と言っていいのか...
貸本屋時代から超有名な平田弘史のエッセイ漫画。 最初は作者自身の日常の話なんだが、途中からいつもの「人間とは如何に生きるべきか」が入ってきて安心。 時代劇画の神と言われるだけあって絵も迫力は無茶苦茶すごい あと欄外の奥さんの一言も良い
ちょっと変わった子達の日常 ギャグもシリアスもあるショートストーリー
「死にたくなる〜」というタイトルからちーちゃんの後半のような鬱な展開が多いのかなと思ったらギャグタッチの作品が多くて驚いた。どれも、いわゆる普通の子とズレている子が出てきて、ギャップがおかしかったり悲しかったり切なかったりする。 特筆すべきは2巻の「8304」「7759」(どちらもタイトル)かな。 「8304」は本当にとても良かった。同じ小学校に通っていたけど、1人は公立中学へもう1人は私立の中学へ進学した仲良しだった男の子2人の話。変わっていってしまう友達に嫉妬したり、自分にはないものを恨んだりしながらも友達でいたいという思いがとても痛切に伝わってきたし、絵の表現もとても良かった。「8304」の水や雨の表現の仕方(スーパーボールが浮いているような感じ)は新連載の「月曜日の友達」にも引き継がれているように思う。
絵が可愛い
ゲームしか能がない主人公がゲームばっかりやってる漫画です。 私はファミコン世代ではないのですが、共感できる部分が多々あります。 ゲームだけじゃなくて、子供の頃考えてたこととか、子供特有の視野の狭さが描かれてて懐かしくて胸にぐっときます。
『It Follows Me 童貞的中年奇譚 』新井英樹 モーニング2017年30号
モーニング35周年企画【CARNAVAL】 新井英樹がモーニングに載るのは「宮本から君へ」以来か? 中年男の図書館司書とアルバイトの女子大生の話。 家庭を持ちながら、自分と向き合う童貞的な中年がよく描かれていた。
圧倒的速度で話が進んでいく、妖怪を倒す番長の漫画
さすが柴田ヨクサルとでもいうのか、話の速度が異常に早い。敵味方分かれている漫画って敵キャラも魅力的にするために、そっちの話を膨らませることが多いけど、妖怪番長はそういうのがない。 バトルが多いというか、敵を倒して移動してまた敵を倒すくらいのテンポ感で話がサクサク進む。ただ、展開は唐突なんだけど、不快感は全くなくて激しいバトルシーンがめまぐるしくて楽しい。イブニングでは完結したからあと1巻か2巻くらいで終わると思う。
続編『龍の逆襲 新任侠沈没』が販売開始している
「龍伍死すとも任侠は死なず!」ということで山口正人『龍の逆襲 新任侠沈没』第一章 雷鳴は高く轟くがすでに発売されているようだ。サンプルを見る限りまたトンデモナイ展開になっていそうだ。 https://bestseller.stores.jp/items/591f9547c8f22c2de00034a5
高浜寛の新連載!ミシュランガイドの話
※ネタバレを含むクチコミです。
思春期の心の揺れ動きがとても繊細に描かれている連作マンガ
春の創立祭でチェーホフの“櫻の園”を演じるのが伝統になっている女子校の演劇部員たちの話。付き合っている彼氏との初めてのこととか、昔好きだった年上の男に「おませ」って言われたがずっと忘れられないでいる子とか、身長が大きいのを気にしている子とか、大人になっていく途中の傷つきやすいけど自分の芯のようなものを必死で探している女子高生の心情がとても繊細に描かれている。 4つからの章でなっていて、どれも恋が一つのファクターになっている、後半の2つが恋に傷ついている姿が描かれていて、特に心に残っている。志水さんが倉田さんの屋上のとても良いシーン。 観たことはないのですが映画化などもされているようです。
他のエピソードは無いものか
短編集です。 全く繋がらないバラバラのお話ですが、 エピローグでその後が出てくると面白いですね。 続きが読みたい、というか、この世界観でまだまだいろんな話が読めたら面白いだろうなぁ、という一冊でした! 是非オススメ。
ドラマ化もされた、等身大すぎるスーパーマンのマンガ
さえない中年サラリーマン左江内はある日、スーパーマンになれるスーツを譲り受ける。スーパーマンスーツを譲り受けられる条件は、最大公約数的常識家、大それたことができない小心者、パッとしないの3つ。この段階ですでに等身大すぎるが、左江内が解決する事件もだいたい一般人の殴り合いで事件すらも等身大。 事件の解決を通して、事件が起こる度に私生活を乱されて、普通の生活の大切さに気づいたり、スーパーマンの能力をささやかな幸せに使ったりしていてとてもいい。教育ママに学歴が全てじゃないと言いたかったんだけど言い返せなくて、子供を背中に乗せてあげた話が1番好きだった
結婚や夫婦の姿を描いたハートフル短編集
中学からの友達で結婚した夫婦、年上の姉さん女房、予備校教師と元教え子の年の差結婚、訳ありな仮面夫婦の夫婦生活を描いている。どれも「なんで私と結婚したんだろう」的な不安に駆られるけど愛を実感して終わるという読んで幸せな気持ちになって追われる話ばかり。 基本的に1話完結で、それぞれに繋がりはないんだけど、一つだけ前日譚的な話があってそれだけ少しテイストが違う。 結婚っていいなぁって思える話なので、ドロドロしたストーリーとかに疲れたら読みたくなるマンガ
講談社漫画賞受賞!嬉しい!
講談社漫画賞の一般部門を受賞した! いやー嬉しい。もっと読まれて欲しい。。。 http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/20170509mangashoHP.pdf
味とは何かと考える名作
味狩り学園に入学した主人公がいろんな料理人を対決する漫画。ネットだと土の料理とか電気の料理だけが有名になっているけど、必須栄養素を全て含んだ料理を作る対決とかあって面白い。 あと俺の好きなまず作るの無理だろって料理もあるし、実際にありそうだけど、嘘の料理とかあったりとすげー好き 昔から気になって探していたんだけど全然見つからなかった。電子書籍で読めて最高の気分だ。
懐かしい
※ネタバレを含むクチコミです。
七三太朗インタビュー グランドジャンプ 2017年 14号
ちばあきおの弟で原作者の七三太朗のインタビューが掲載されている。ちばあきおとどういう風にマンガを作っていたかとかちばてつやとちばあきおの間にライバル意識はあったのか?とかちばてつやからだと聞けない話で面白かった。
冒頭になるべく暗くならないように楽しそうに描いたよ的な前書き通り、路上生活や自殺未遂、アル中になったのち病院に収容された生活を綴っているのに悲しい気持ちになったりはしない。路上生活と言いつつ毛布をどこかから拾ってきて人気のない茂みで寝ているだけの屋根もない暮らしがちょっと楽しそうにすら見える。 路上生活も配管工の生活もアル中になった話も、「いやー昔こんなことがあってさー」って笑って話している感じで楽しいし、最悪人間どうなっても生きていけそうだなって勇気が湧いてくる気もする。あと、最後にとり・みきとの対談があるんだけどそれも面白かった。