新谷かおる マグナムロマンシリーズ

飛行機とかヘリの短編 ソニックデザーター

新谷かおる マグナムロマンシリーズ
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

自動化された近未来の戦争、絶対速度記録を目指すレーサー、ベトナム戦争のヘリ部隊、アメリカのトラッカーの話が入ってる短編集 個人的にはアメリカのトラッカーの話のダブルニッケルが一番好き。内容は無茶苦茶面白いというわけではないんだけど、モサクと将軍の友情がすげー良い。 そういやモサクと将軍のキャラクターはエリア88にも出てたな。 エリア88のメンバーでそんなに出番はなかったけど、ルロイ・ヘンダーソンとライリー・オコンネルって名前だったはず。作戦会議とか、ギリシアでチーム再編とか、山岳基地とかでちょっとだけでていた。 あとベトナム戦争のヘリの短編の「コブラ11」がはいっていたけど、「ザ・ベトナム」とかいう戦記漫画集で読んだ覚えがあったな。

未知庵の三時のお水

シュールギャグの奇才未知庵の不条理ギャグショート漫画

未知庵の三時のお水
なまこデラックス
1年以上前

シュールなギャグを描かせたらこんなにも面白い漫画を描く漫画家はそうそういないと思わせるほど未知庵のシュールギャグは質が高い。1つの話は長くてもだいたい10pくらいで読みやすい。 ネタは言葉遊びから膨らんでいっているようなものが多い気がする。 「胸の谷間に吸い込まれたい」というフレーズから胸の谷間に吸い込まれる話ができて 親指と小指っていう名詞から親指と小指が寝ている間に親子喧嘩している話になったのかなと思う。 題材に選んでいるのはそういう身の回りにあるちょっとよくわからないフレーズや言い回しや言葉とか慣習で、それを物語に仕立てたらすごいシュールになったという感じかな(そうじゃないのもあるけど) 例えば、雷様に取られたおへそを決闘して取り返す話とか。 シュールな面白さを説明する語彙力の無さが恨めしいが、間違いなく面白い。胸糞悪いプラモデルの話がとても面白い。

両国リヴァイアサン

近未来SF相撲漫画・三部作の第1弾

両国リヴァイアサン
地獄の田中
地獄の田中
1年以上前

『五大湖フルバースト』へと続く西野マルタのSF相撲漫画三部作の第一弾。 遺伝子操作と薬物投与で身長2.5m体重300キロのモンスターへと改造されたリヴァイア山が角界を荒らしている。そのリヴァイア山を斃すべく、伝説の横綱が蘇る!という相撲漫画。 もちろん相撲の立会いも魅力的だがリヴァイア山が生まれるに至った経緯の人間ドラマがとても胸にくる。特に横綱と立会いを終えてから、母親と再会するところは涙なしには読めない。お涙頂戴的な感動漫画ではなく、人間とバケモノの境に立つリヴァイア山が絞り出すように見せるギリギリの譲歩が本当に素晴らしい。『五大湖フルバースト』と合わせて名作

フリンジマン

フリンジ・マン?フリン・ジマン?まあ後者だと思います。

フリンジマン
大トロ
大トロ
1年以上前

フリンジ・マン?フリン・ジマン?まあ後者だと思います。 なんとなくトレンディラブストーリーみたいな表紙ですが、めちゃくちゃ面白いギャグマンガです。 不倫とか胸クソ悪いテーマだなと思いながら読んだら、見事に裏切られました。 男たちが愛人を作ろうとする様があまりに一生懸命でかわいくて、女性の私でも応援したくなります。 映画好きのデブが最高ですね。

砂の栄冠

今までで一番面白い野球漫画

砂の栄冠
まーくん
約2ヶ月前

私は、学生時代野球部だったこともあり、あらゆる野球漫画を読んできましたが、砂の栄冠が一番の名作です。野球漫画にありがちな、うおー!!!と気合で三振とったり、ホームラン打ったりする野球漫画も好きですが、だんだん大人になってくると現実的でなさすぎて、面白くなくなってきます、、、(これが大人になるということなのか、、、)しかし、この漫画は理論や実際の話が使われていてへぇ~となりながら最後まで楽しく読めますし、ちゃんとアツい展開もあって良いです。 あと、監督のガーソにつきますね。とことんダメな監督なんですが、この漫画においてガーソはスベリ知らずですね。ガーソの存在がこの漫画の肝です!!

新谷かおる マグナムロマンシリーズ

千分の一秒の勝負の短編

新谷かおる マグナムロマンシリーズ
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

マグナムロマンシリーズのシリーズ1/1000sec.はカメラまたはカメラマンが主人公の短編集 特に好きなのはビニ本作成の話の「スーパー・ビニール・マン」 途中に出てくる歌がかなりバカらしくていいな。 レースの話の「狼たちの刹那」と戦場の話の「シャッター・ソルジャー」もよかった。 シャッターソルジャーのラストはよくある話かもしれないけど、個人的にすげー好き 作者は飛行機ばかり好きだと思ってたけどカメラも好きなんだな エリア88でカメラマンの火の玉ロッキーでカメラマンの話もあったし。

引っ越し

金聖鎭『引っ越し (第71回ちばてつや賞大賞)』モーニング2017年28号

引っ越し
名無し
1年以上前

ちばてつや賞 大賞受賞作 ーーー殺人の罪で死刑を言い渡された男。刑の執行のさなかに、彼の意識は「自分の人生が記録された本」が並ぶ不思議な書斎へと導かれる。 重々しいストーリーながら、過去を振り返ってゆくノスタルジックな描写が、物語にテンポを生み出していた。 ちばてつや先生のコメントにあるように、画力が高いだけでなく時間をかけて丁寧な作画をしている印象。ハイクオリティな読切だった。 モアイでも読めるぞ。(なぜか題字がモーニング本誌と異なっている) http://www.moae.jp/comic/chibasho_hikkoshi

ワケありルームシェア

『ワケありルームシェア』 大下ミテキ 週刊ヤングマガジン2017年No.26

ワケありルームシェア
名無し
1年以上前

安い物件に取り憑いている男の幽霊と、漫画家志望の女の子の話。 幽霊の目線で話が進むのだが、はじめはウキウキしていた女子との生活も次第に幻滅するようになり… いつしか女の子がパンイチで、漫画をガリガリ描き続けているのを応援することに。 生きている人間の夢と、死んでしまった人間の未練がシンクロするように描かれていて、とても読後感の良い読切だった。

ゴルゴ13

さいとう・たかを賞創設インタビュー

ゴルゴ13
名無し
1年以上前

さいとう・たかを賞が創設されたことを記念してビッグコミックにインタビューが掲載されている。 内容はさいとう・たかを賞を創設した理由と賞の紹介、そして今の漫画界に対する思いが語られている。 賞自体も編集者に対しても賞を用意しているようなので、今までにない斬新な賞になりそう。 贈賞式が来年1月になるようなので、まだ当分先だけどどんな受賞作が出てくるのか楽しみ

BADBROS

賭博野球 ✕ 兄弟愛

BADBROS
ウマタロ
ウマタロ
1年以上前

必殺の宜野座カーブでバッタバッタと野球賭博を勝ち抜いていく主人公が、元天才選手だった兄の行方を探すというストーリー。 絵がちょっと怖いが、普通の野球ルールからは外れた異様な野球が繰り広げられる。 地下世界に足を突っ込んだ登場人物はいずれも曲者ぞろいで、昔はまっとうな野球選手だったんだなという思いになる。 1話目の試し読みが81pもあるので、まずは序盤の輝かしい野球人生を転落していく様を存分に味わってほしい。

JK 大町久美子

『JK 大町久美子』弘兼憲史 モーニング2017年27号

JK 大町久美子
中継ぎ次郎
1年以上前

モーニングの読み切り企画【CARNAVALカルナバル】、今回は弘兼憲史で『JK 大町久美子』 まさか大町久美子が出てくるとは…しかも女子高生時代だと…っていうのでかなり驚いた。 成績優秀で友人や教師からの信頼も熱い大町久美子が夜のバイトをしているっていう話で弘兼憲史のエロティックさが存分に出ている。 前後編で28号に後編が掲載されるようだ。

親なるもの 断崖

人生観が変わる一作

親なるもの 断崖
あくあ
あくあ
1年以上前

『はだしのゲン』と同じポジションの作品に、まさか大人になってから出会えるとは思わなかった。 大人の自分だからこそ、女郎という彼女たちの境遇がストレートに理解できた。 辛かった。悲しかった。 でも読んで悔いなし。 これから自分がどう生きるべきかを考えさせられる。ガチで人生観が変わる一作。

終末のハーレム セミカラー版

特別編 火野恭司の華麗なる一日

終末のハーレム セミカラー版
マンドリン松本
1年以上前

『終末のハーレム』の中でも欲望に忠実に生きる男火野恭司を主人公にした読み切りがヤングジャンプ(2017 no.28)にあった。 火野の1日の話がメインだが、コールドスリープから目覚めた当初のことやコールドスリープする前のこととかが簡単に導入として描かれていた。 まぁさすが火野さん!って感じで、一日中女の子とイチャイチャしている。羨ましいというか、いいなぁって感じですが、最後は女の子に迫られて悩む火野という流れで、最初から最後まで羨ましいという感想に尽きる漫画でした。

犬神

犬に角、犬から触手

犬神
やむちゃ
やむちゃ
1年以上前

動物が戦うというテーマに対し、いろんな見方があると思う。ジャンルとしてはホラーとSF?で、かなり絵が生々しいのと相まって始めの数ページで閉じてしまう人もいるかもしれない。私はそんなことよりもかっこいい犬と少年が仲良くしている場面見たさに読んでいた。 話の大筋は寄生獣とやや似た印象だけれど、私は単に動物好きなので犬神を推したい。犬と喋りたい。 全14巻でほどよく長編なのになぜかあまり知られていないので残念。

淫花伝

淫花伝阿部定について

淫花伝
名無し
1年以上前

阿部定事件というショッキングな事件を起こしたこともあって、悪女や怖い女という文脈で語られることの多い阿部定の半生が淫花伝では描かれている(淫花伝には高橋お伝の話もある) 艶のある淫靡な絵を描かせたらやはり上村一夫はさすがだなと思う一方で、物語はそれだけに終始せずに、10代半ばで乱暴をされた挙句、芸者に売られ、そしてヒモのように定を食い物にする女衒夫婦から逃げるために梅毒を抱えながら街を離れて、流れ着いた先で出会った男と熱病的な恋に落ちる、定という人間を作り上げた不条理と定の一人の女としての姿が描かれている。 かといって同情的なわけでもなく、阿部定という人間が育ち、阿部定事件を起こすに至ったまでを淡々と描いている。ただのショッキングな漫画を過激に描きましたではなくきちんと一人の人間の姿として描いているので物語としてとても魅力があった。

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